立体駐車場は解体すべき!?その理由と工事方法・費用について解説

解体工事の基本知識

都市部など、駐車場に広い土地をさけない環境で活躍する「機械式立体駐車場」。便利なものですが、近年さまざまな事情で持て余してしまうケースが相次いで発生しています。そんなとき、設備をそのまま維持するべきか、解体してしまった方がいいのか…

ここでは、立体駐車場の解体に関して、詳しく見ていきましょう。

立体駐車場にはどんな構造のものがある?

二段方式・多段方式

二段方式とは、駐車されている車の段の上または下にもう一段、駐車できるスペースがある立体駐車場です。上下方向のみパレット(車両を駐車する台)が動く昇降式と、左右にも動く横行昇降式というものがあり、さらにこれを応用した「多段方式」もあります。

二段方式・多段方式は、機械式駐車場全体の6割以上を占めるといわれていて、マンションなどではもっともよく見かける形式です。

垂直循環方式

いわゆる「タワーパーキング」と呼ばれる、高層の立体駐車場で用いられるのがこの方式です。駐車できる段を連続して垂直方向へ円形に配置し、循環させる形です。観覧車の循環をイメージするとわかりやすいでしょう。

エレベーター式

垂直循環方式と同様、タワーパーキングで用いられます。パレット(というよりも部屋に近いもの)を昇降させるもので、縦式・横式・旋回式などと呼ばれる複数の形があります。

立体駐車場の問題点とは?解体すべき理由

近年「立体駐車場離れ」が起きている!?

立体駐車場は、広くない敷地でも上下に空間を利用することで、駐車台数を増やすことができるという大きなメリットがある一方で、車の高さや重量に制限がかかるため、どんな車種でも駐車することができるわけではない、という弱点があります。

特に最近はワンボックスカーやSUVといった大きめな車種の人気が高まっていたり、また軽自動車でも高さのある車種が増えたりしているため、ますます立体駐車場を利用できる車の数は減っているといえるでしょう。

また高齢を理由に車を手放す人、公共交通機関で事足りるためマイカーを持つ必要がない人なども増えて、都市部ではいわゆる「車離れ」が進んでいるということも、立体駐車場の利用の減少につながっているといえそうです。

しかし、当然ながら時間が経てば設備はどんどん老朽化していくため、メンテナンス費用はかかります。利用者は減っていくのに、多額の維持管理費用はかかり続けるという状況は、財政的にも問題があるでしょう。

悩んだら解体してしまった方がいい!その理由とは

前述したように、立体駐車場の利用者数は減少の傾向にあるため、駐車場運用による収益は当然上がらないということが考えられるでしょう。

また、利用者が減っても当然メンテナンスは必要であるため、費用は変わらずかかっていくことになります。安全のための維持管理・点検費用、また数年に一度の大規模なメンテナンスや修繕費用を考えると、時間が経てば経つほど「損失」はどんどん大きくなっていってしまう可能性もあるのです。

利用者数の減少から稼働率の復活が望めそうにない場合、解体の決断は早ければ早いほど良さそうだいうことですね。

立体駐車場の解体工事詳細

撤去・リニューアルの目安年数

立体駐車場の場合、築15~20年でリニューアルや撤去を考えることが一般的ですが、利用者数と財政状況を踏まえ、築10年を超えたタイミングで一度検討するケースが多いようです。

特に導入から15年を経過すると、部品の調達に時間や費用がかかり、修繕が難しくなるということも多いため、早い段階からの検討は必要だといえるでしょう。

解体せず機械を固定して、残す方法はどうか

解体工事にはそれなりの費用が必要となるため、設備は解体せずに機械を固定してしまい、地上部分の駐車スペースにのみ車を止められるようにしてしまうという方法も存在します。

しかしこの方法だと、結局は大きめの車両を駐車することはもちろんできないうえに、機械の隙間が原因でけがをしたりものを落としたりという危険が発生してしまいます。

したがって、中途半端に機械を残しておくことはあまりおすすめできません。今の形態の駐車場に問題があるのであれば、やはりきちんと解体してしまう方が良さそうだということですね。

解体方法と費用

一般的に解体作業は、当然ながら上から下に向かって行っていきます。何段の構造であってもまず上部に位置するパレットから撤去し、梁、柱パレットの順に取り壊して、地上階、地下へと進めていきます。

多段方式でも段が多いものであれば費用はもちろん高額になっていきます。解体費用や養生費などあわせて、3~4段のもので100~300万円ほどといわれていますが、周辺環境や状況によってもかなり金額に差が出ることが多いようです。

たとえばアスベストが使用されていれば解体費用は高額になりますし、逆に廃材を買い取ってもらえることによって値引きになるといった可能性もあるからです。

タワー式になればそれだけ難易度も上がり、解体工事費用もかさむことになりますが、いずれにしろまずは業者としっかり打合せを行い、見積を出してもらうことが重要です。

設備解体後…地下空間をどうするか?

多くの立体駐車場では、地下部分に「ピット」と呼ばれる空間が存在します。

地上部分の設備は重機で取り壊したとしても、このピット部分が残ってしまった場合、どう処置するかという問題があるのです。

ピットをどうするか。方法は大きく分けて3つあります。

ピットの処理方法その1「ピットを残した状態で埋め戻す」

1つ目はピットのコンクリートは撤去せずにそのままにして、砂を詰めアスファルトで舗装して埋め戻すという方法です。

メリットは、設備を撤去しない分コストが抑えられるという点。ただし排水などでピットのさらに下部に空洞が生じることによって陥没事故が起きる可能性があるという、大きな弱点も存在します。

危険が大きいため、この方法を禁止している自治体もあるほどなので、導入は慎重に検討しなければならないでしょう。

ピットの処理方法その2「ピットを完全に撤去して埋め戻す」

その1と異なり、地下部分のコンクリートをすべて撤去してまっさらの状態にしてから埋め戻す方法です。空洞ができる恐れがなくなるので、陥没事故の危険性はなくなりますが、その分コストが大幅にかかる点がデメリットといえばデメリットでしょう。

しかし安全性を重視するのであれば、迷わずこちらの方法を採るのが最善といえます。

ピットの処理方法その3「ピットにフタをする」

ピットは埋めずに、上部に鋼製床材でフタをして、地下空間を利用してしまうというのが3つ目の方法です。

埋め戻さないのでその分工事費用を抑えられるうえ、倉庫などとして空間の有効利用までできてしまう点が大きなメリットなのですが、湿気がこもると虫が湧くなど管理に多少気をつけなければなりません。地質もきちんと調べて、残しても問題ないかどうかをあらかじめ調査しておきたいですね。

立体駐車場は、その維持管理費用が高額になることや近年の利用者減少傾向から、解体を決断してしまった方が将来的に良いというケースが多く見られるようですね。

解体すべきか、また設備解体後残されたピットをどうするか、という点については、金銭面や地質などさまざまな事情や環境を考慮しつつ、ぜひじっくりと検討してみてくださいね。

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