談合とは、競争相手の業者と協定を結び不当に利益を得るなどの不正行為を意味します。談合は法律でも禁じられている行為で、公共工事などの競争入札の際に発生します。談合の意味はもちろん、起きる原因や防止策などを紹介しましょう。
談合とは、競争するはずの業者同士が前もって話し合い協定を結ぶ不正行為のこと
業者同士の利益を上げるために、不正に協定を事前に結ぶ行為を談合と呼びます。談合が行われることによって、適切な価格競争の妨害行為となり法律で禁じられています。現状では法律改正により談合防止対策をされていますが、談合は完全には無くなっていません。
談合の言葉の意味

談合とは公共工事などの競争入札の場面において、競合業者同士が事前に話し合い取り決めをすること。不正に高い価格で落札などをすることで、業界全体で不正に利益を分け合う行為を意味します。そのため、刑法で禁じられている行為となります。
談合が発生する要因

競争入札には、2種類が存在します。どの企業でも自由に応募できる一般競争入札と、指定した企業のみが入札できる指名競争入札となります。
一般競争入札では不適合な企業も参加できてしまうため、指名競争入札が行われることが多いです。指名競争入札では、事前に参加業者名が公開されます。
そのため、あらかじめ参加業者が集まり不正な価格の相談などをすることができます。これが談合が発生する理由です。
談合を防止する方法

入札談合等関与行為防止法により公務員が談合関与した場合、所属機関に改善を求めることができます。また独立禁止法改正により、全国の地方検察庁が談合について捜査をすることが可能となりました。
企業に対しては談合に関わった場合、調査前に申告することで課徴金免除をされる制度も設けられています。