カーポートの選び方について解説します。カーポートを新築する際に後悔しないように、車の台数や高さに応じた選び方を説明します。メリットやデメリットについても紹介しているので、購入してから後悔しないようにチェックしておきましょう。
カーポートの後悔しない選び方を紹介!
家を新築した時やリフォームをする時、カーポートの設置を検討する人もいるでしょう。しかし、サイズなどをしっかりと検討してから購入しないと、設置してから後悔してしまうこともあります。
本記事では、カーポートの後悔しない選び方についてまとめました。カーポートのメリットやデメリットについても紹介しているので、購入に迷っている人は参考にしてみてください。
カーポートのメリット
メリット①雨でも濡れずに乗り降りすることができる

カーポートの一番のメリットは、なんといっても「雨に濡れない」ということではないでしょうか?屋根のない場所に車を停めていると、車に乗るためにわざわざ傘をささなくてはなりません。荷物などが多い時は傘をさすこともできず、びしょ濡れになってしまうこともあります。
しかし、カーポートがあれば雨の時でも濡れることなく、荷物もゆっくりと運ぶことができます。また、地面が濡れることがないので、足元のぬかるみなどを気にしなくて良いというところも大きなメリットです。
メリット②汚れや傷・紫外線から車を守ることができる

車が野ざらしの状態だと、どうしても汚れがつきやすくなります。特に購入したばかりの車は、きれいな状態を保ちたいものです。そういった時はカーポートを設置して、車を傷や汚れから守るようにしましょう。
土埃などはどうしてもついてしまいますが、鳥のフンなど上から降ってくるものに関しては完璧にガードしてくれます。もしもいきなりヒョウやアラレが降ったとしても、車に傷がつくこともありません。また、紫外線にさらされることがないので、塗装の色あせやタイヤなどゴム材の劣化を防ぐこともできます。
メリット③雪や霜を防ぐことができる

寒い時期が近づいてくると、雪や霜による被害が出てきます。車が雪に埋もれて出られなくなったり、霜でフロントが凍りついてしまった経験がある人もいるでしょう。
カーポートの中に車を入れておけば雪や霜の被害がなくなり、使いたい時に車が出せなくて困るということもなくなります。また、屋根を熱線遮断機能付きのものにしておけば、夏場の車内の温度上昇を少し抑えることもできます。
メリット④解体費用が安い

カーポートを新築したは良いが、やはり作らなければ良かったと後悔することもあります。車庫のようにがっしりとした建物を作ってしまうと壊すのも大変ですが、カーポートくらいであれば解体もそこまで手間ではありません。
解体の手順は屋根部分を撤去し、柱部分を解体して基礎コンクリートの上面を切断すれば完了となります。そのため費用もそこまでかからず、1台〜2台用くらいの大きさであれば数万円で解体することができます。
カーポートのデメリット
デメリット①柱が邪魔になる

カーポートを作る上でどうしても必要になるのが柱ですが、駐車スペースが狭いとその柱が邪魔になることがあります。特に家も新築の場合はまだそこで生活したことがないので、柱がどの程度邪魔になるかわからないことがあります。
いざ生活を始めると柱のせいで人が通れなくなったり、車のドアが開けられなくなるということもあり得ます。
そうならないためにも、カーポートを新築する場合は車幅や駐車スペースの計測をしっかりと確認することが大事です。また、自転車や植木鉢など、他に置くものが増えないかどうかも頭に入れておくと良いでしょう。
デメリット②開放感を損なう

何もなかったスペースにカーポートを新築すると、思った以上の圧迫感を感じてしまうことがあります。屋根と柱だけとはいえある程度の大きさはあるので、視界が遮られて開放感がなくなってしまいます。
玄関から離れた場所にある場合はそれほどでもないのですが、玄関前に設置する場合は注意が必要です。できるだけ高さがあるものや光が入りやすい素材の屋根を使うなどして、圧迫感を感じないような工夫をするようにしましょう。
デメリット③自然災害の影響を受けることがある

カーポートはしっかりと耐風圧強度の設定がされているため、普通の強風やちょっとした台風であれば壊れる心配はありません。しかし、災害級の台風など異常な突風が吹いた場合には、倒壊を防ぐために敢えて屋根が外れるような仕組みになっています。
天災が心配な場合は、台風用のオプションをつけたり屋根の素材を鋼鉄にするなどが良いでしょう。また、屋根が雪の重さに弱いものも多く、数cmの積雪でも壊れてしまうことがあります。雪がよく降る地方に住んでいる人は、強度の強いタイプのものを選ぶと安心です。
カーポートの後悔しない選び方
選び方①間口で選ぶ

間口とは建物や土地などを正面から見た時の幅で、車の種類や台数によってサイズを変える必要があります。
車が入れば良いというものではなく、ドアを開けたり乗り降りするためのスペースがあるかどうかもしっかりと考えましょう。敷地に余裕があるようであれば、間口を広く取っておくのがおすすめです。
1台用の場合
1台用のカーポートだと、だいたい横幅2,400mmが最小サイズだとされています。ただし、このサイズだと車1台入れるのがギリギリで、雨の日などはドアを開ければ確実に濡れてしまいます。スペースに余裕があれば、もうひと回り大きな横幅2,701mmのものがおすすめです。
2台用の場合
車を2台置く場合の最小サイズは、1台用の2倍である約4,800mmです。ただ、このサイズだと2台入れるとかなり窮屈に感じるので、余裕を持たせたい場合は少し大きめのタイプを選びましょう。間口が広いワイドサイズという商品もありますが、2台停められないものもあるので注意してください。
選び方②奥行きで選ぶ

カーポートを購入をする時は、間口とともに奥行きも考える必要があります。間口と違ってそこまで余裕を持たせなくても大丈夫ですので、車のサイズに合わせてサイズを選ぶと良いでしょう。一般的に一番普及しているサイズは5,000mmですが、それ以上の長いサイズのものもあります。
1台用の場合
一般的な普通車であれば、奥行きが5,000mmもあれば十分車をカバーできます。しかし、大型車だと入り切らないので、その場合は5,500mmや5,700mmなどの長いサイズを選ぶようにしましょう。
車と一緒にバイクや自転車も駐車したい場合は、6,300mmから7,700mmの1.5台用サイズがおすすめです。
2台用の場合
車2台を縦列駐車する場合は、奥行きサイズは最低でも10,000mm以上のものを購入しましょう。ただし、横に2台並べる場合は、そこまで奥行きは必要ありません。横幅は広くする必要がありますが、奥行きは1台用と同じ5,000mm程度のもので良いでしょう。
選び方③高さで選ぶ

カーポートの高さは、車の高さを考慮して選ぶ必要があります。基本的には車が入ればそれで良いのですが、屋根の高さで受ける印象も変わってきます。開放感を持たせたい場合やカーポートの下で作業を行いたい場合などは、少し高めのサイズのものを購入すると良いでしょう。
標準タイプの場合
標準サイズのカーポートは、だいたい1,800mm〜2,200mm程度のものが主流です。セダンなどの車高の低い車であれば、標準サイズのもので十分です。ただし、SUVなどの背の高い車の場合は、標準サイズだと入らないことがあるので気をつけましょう。
ロングタイプの場合
標準サイズでは高さが足りない場合は、標準よりもやや高いロングタイプのものを選ぶと良いでしょう。ロングサイズのカーポートは2,500mm程度の高さで、バンや大型車などの駐車も可能です。ここまで高さがあるとかなり広々とした感じになるので、開放感を出したい場合にもおすすめです。
ハイロングタイプの場合
ハイロングサイズのカーポートは、ハイエースなどの大型車を持っている人におすすめです。また、車の上にキャリアーをつけている場合も、ハイロングのカーポートが便利です。
ハイロングは2,800mm程度の高さとなりますが、その分金額も上がります。予算とも相談しながら検討するようにしましょう。
カーポートは後悔しないようポイントをおさえて購入しよう!

カーポートの後悔しない選び方や、メリット・デメリットについてまとめました。カーポートは手軽に設置できるとはいえ、やはりそれなりに費用がかかってしまいます。
新築してから後悔しないように、ポイントをしっかりと抑えて商品選びをすることが大事です。駐車スペースや車の大きさなどを踏まえながら、自分の家に合ったカーポートを選ぶようにしましょう。
この記事のライター
NR4712