基礎工事とは?工程や手順・種類やどのくらいの日数がかかるのかも調査

建て替え

基礎工事の意味や工程など、新築を建てる際の基礎となる工事について紹介しています。種類と工程や手順を詳しく解説!基礎に欠かせない鉄筋のサビを防ぐポイント、やり方などを詳しく説明します。これから住宅を建てる方には必要な知識なので、ぜひ参考にしてください。

基礎工事とは?工程や手順・種類やどのくらいの日数かかるのかも調査

基礎工事の種類や工程を解説!

建物を建てる場合に重要な部分、それは基礎部分であり一番気をつけて作業を行う必要があります。見えない部分のために、しっかり行われているかの確認が難しい場所です。

しっかりした基礎を造り上げるためには、施工を正しいやり方で行う必要があります。基礎工事の種類と工程、基礎工事を行うために役に立つ資格について紹介します。

基礎工事の意味と種類

新築住宅・ビルなどで大切な基礎とは、いったいどのようなものなのでしょうか?基礎の施工にかかる日数や、基礎工事の種類と工程などのやり方について1つずつ紹介していきます。

基礎工事の言葉の意味

基礎工事は、土地と建物を繋ぐ部分の工事になります。基礎工事でしっかりした土台を施工しないと、その上に建てる建物が不安定な状態になってしまいます。新築住宅であれば、さらに重要な部分の工程となります。

建物の土台になるので、専門的な知識と技術が必要です。基礎工事を専門とする職人が施工を行うこともあります。それほど基礎工事というのは重要な部分なのです。

基礎工事にかかる日数

基礎工事はとても重要な工事で、基礎工事に問題見つかっても、あとからの修復は難しいでしょう。問題の内容によっては、一度建てた建物を解体しなくてはいけないということになりかねません。

建物全体の施工日数は、一般住宅で約6ヶ月ほどです。基礎工事にかかる日数は、およそ1ヶ月ほどになります。見えない部分ですが、重要な場所なので作業工程も多く時間がかかります。新築・建て替えでの違いはないです。

基礎工事の種類①杭基礎

基礎工事の種類は4つに分けられ、地盤の種類によって基礎工事の施工方法と工程が決められます。その中でも杭基礎は、軟弱な地盤を改良するために行われる工事の工程になります。

地盤が軟弱であるため、直接基礎工事を行ってしまうと建物が安定しません。建物を建てた時に、沈み込んでしまったり傾いてしまったりする可能性も出てくるでしょう。

このような場合には、「杭基礎」という工法を行うことになります。やり方としては、地盤の固い部分・支持層(強度が高く建物を支えるのに適した地層)まで、支持杭という杭を打ち込むことになります。

支持層がない場合には、杭側面の摩擦で支える摩擦杭というものもあります。杭基礎は、数メートル(支持層までの深さによっては数十メートル)も打ち込むことになります。

杭基礎では深い位置まで杭を打ち込むため、建物が安定するだけではなく、地震の際の液状化も防ぐことも可能です。今まで住宅が建てられたことのない土地・新築の場合は、特に重要となるのでしっかりと行います。

基礎工事の種類②ベタ基礎

ベタ基礎は、聞いたことがある人も多いですが、一般的な住宅に使われることが多い作業工程です。床下全体にコンクリート打設(コンクリートを流す作業)を行い、床下に空間を設ける工法です。

地震の揺れにも強いため、地震大国である日本にはぴったりであるといえるでしょう。ベタ基礎のやり方はコンクリートと共に防湿シートを設置するので、湿気やシロアリの侵入を防ぎ、建物の寿命を延ばしてくれます。

コンクリートを多く使う工法になりますが、コストが高くなるということはありません。新築の場合は、数年ほどコンクリートから水分が出るので対策が必要です。

基礎工事の種類③布基礎

布基礎とは、日本の木造住宅などで古くから使われている工法になります。工法とやり方としては、建物の負荷がかかる部分にのみコンクリートを打設し、コンクリートの使用量が少ないです。

ベタ基礎などよりも軽く、地盤に負荷をかけることがありません。地盤が強い土地に適した工法といえるでしょう。床下に湿気がこもりやすいので、防湿対策を行う必要があります。

基礎工事の種類④SRC基礎

SRC基礎は聞き慣れない言葉かもしれませんが、蓄熱床工法ともいわれている工法になります。ベタ基礎とは異なり、床下に空間がなく、砂利やコンクリートを敷き詰める密閉構造です。

耐震性・強度が高いので、地震の揺れを吸収して分散します。床下がない造りとなるので、湿気やシロアリなどの心配もありません。密閉構造なので、地中からの熱を伝えやすいため冷暖房効果が期待できます。

基礎工事の工程・手順

基礎工事の種類が分かれば、次に基礎工事のやり方について確認していきましょう。8つの工程に分かれている基礎工事ですが、地盤調査から開始して型枠を外すまでの一連の工程について紹介します。

工程・手順①地盤調査を実施する

工事を開始する前に地盤調査を行います。地盤調査は基礎工事の種類を決めるために大事です。建物がどの程度の重さに耐えて、沈下に抵抗する力があるかを調べることが必要です。

新築住宅の場合は、今まで地盤調査をしたことがない土地かもしれないので、地盤調査はしっかりと行う必要があります。

安全な建物を建てるためには必ず行う工程となり、新築はもちろん建て替えにも必要です。施工会社には引き渡しから10年は 瑕疵担保責任を負う必要があり、 瑕疵担保保険を申し込む場合に地盤調査が必要です。

地盤に問題がなければ、土地や建物に適した基礎工事の準備を行います。地盤が弱いなどの問題がある場合には、地盤改良工事を行いましょう。地盤改良工事が終了してから、基礎工事となる作業工程の準備を行います。

工程・手順②遣り方を実施する

地盤調査を行い、基礎工事の工法が決まれば建物が建つ場所を示すために仮設の囲いをします。この囲うことが「遣り方(やりかた)」です。

遣り方をする場合には、縄やビニールひもを使い、実際の建物位置に木杭などを使って、基礎の正確な位置を出します。

建物を建てる位置を地面に記し、位置や高さを分かるようにします。基礎コンクリーなどの動かない物へ基準墨(基準を示す印)を移した後に撤去が必要です。

工程・手順③掘削工事を行う

遣り方まで終えれば、次の工程はパワーショベルなどの重機による掘削工事です。掘削工事は、基礎の底となる地盤まで土を掘っていきます

掘削工事のやり方は、数回に分けて他の工事を同時に行われます。土留め工事・排水などの工事と行われることが多いです。

基礎工事の工程の中で一番時間がかかり、掘削作業中に既存配管などが見つかった場合には手掘りなどの対応が必要になります。手掘りの場合、費用と日数が必要となってしまいます。

工程・手順④砕石を敷き詰める

掘削工事が完了したら、次の工程は建物の基礎を配置する地面に砕石を敷き詰めになります。採石とは、細かく砕かれた石のことで、砕石は地盤を固めて建物が沈み込まないようにするために必要です。

地盤を固める作業のことを地業といい、機械を使用して転圧(締め固めること)を行って石の密度を高めて地面を固めていきます。建物の負荷によって地盤沈下をしないように、作業はしっかりと行うようになります。

工程・手順⑤捨てコンを施工する

砕石を敷いて固める作業が終われば、次は砕石の上に湿気を防ぐ防湿シートを敷き、基礎の外周部に捨てコンを流し込む作業になります。

捨てコンとは、建物が実際に建てられる位置を確認するため位置を示すものです。強度が必要とされるものではありませんが、工事をすすめるための大切な作業です。コンクリートが乾くまで日数がかかります。

工程・手順⑥鉄筋や型枠の工事を行う

基礎を鉄筋コンクリートで作るため、格子状の鉄筋を組み立てる配筋工事という作業が必要です。配筋といい、基礎の強度にも大きく関わる重要な工程となり、法律によって作業内容に細かいルールが決められています。

配筋を使ってコンクリートを流すことになるため、捨てコンに描いた墨出しを基に型枠を作る作業が必要です。基礎を作るための重要な工程です。

工程・手順⑦コンクリートを打設する

型枠が完成すれば、ここでは基礎のベースとなる部分への、コンクリート打設の工程となります。ベースが乾燥したら、基礎内部の立ち上がりに型枠を組みさらにコンクリートを流す作業が必要です。

立ち上がりとは基礎の高さとなる部分で、コンクリートを流し込んだ後はバイブレーターといわれる振動機を利用します。そして、コンクリートを隙間なく行きわたらせます。

ベースが乾燥するまでには日数を要しますが、3~10日ほどで歩ける程度の硬さに乾きます。ここで立ち上がりの枠組みなどの作業工程を経て、完全に乾燥するまでには1ヶ月ほどの時間がかかります。

工程・手順⑧養生して型枠を外す

コンクリートを打設して、乾いたらすべての工程か完了して完成となります。その前にブルーシートでコンクリートを覆って、基礎を養生をします。

養生は、適度な温度・湿度を保ちながらコンクリートを外部の衝撃や風雨から守るために行われます。しっかりと養生しましょう。

コンクリートといえど最初から強度がある訳ではなく、強度を増すまでには日数を要します。強度を増すまでの時間は、夏は3日程度、冬は5日ほどの日数が必要です。

基礎に欠かせない鉄筋のサビを防ぐポイント

丈夫で長持ちする基礎を作るには、コンクリートと鉄筋が重要な役割となります。コンクリートは長期間の強度を保つことが可能ですが、鉄筋は錆びやすい素材です。鉄筋のサビを防ぐことが基礎の寿命に関わります。

ポイント①コンクリートの「厚み」と「密度」を増す

鉄筋をサビさせないポイントは、厚みと密度といわれています。鉄筋からコンクリート表面までの厚み・かぶり厚と呼ばれる距離を厚くすることで、外からの影響を受けずに済みます。

密度というのは水とセメントの比率によって決まり、セメントの比率が高いほど密度が高くなります。耐久性も高くなるので、密度の高いコンクリートにすることが必要です。

ポイント②正しい施工と養生を行う

しっかりとした基礎が作られていれば、鉄筋が錆びることはありません。正しい工法で施工を行い、それに合わせて養生もきちんと行うことが鉄筋が錆びることを防ぎます。

正しいやり方での施工とは、コンクリートの施工時にしっかりと空気を抜くことを指しています。コンクリートの強度は、中の空洞が多いほど低下していきます。

コンクリートはセメントと水の水和反応でゆっくり固まっていくので、長時間の乾燥を防ぐ必要があります。乾燥を防ぐために正しい養生を行うことが不可欠となります。

ポイント③基礎の表面をしっかりコーティングする

鉄骨を錆びないようにするには、コーディングが必要です。コーディングは元々アルカリ性であるコンクリートが、中性化するのを防ぐために行われます。

アルカリ性であれば鉄筋は錆びないので、アルカリ性の状態を保つためにコーディングが必要なのです。コンクリートの中の水分も逃さず、打設後数年はコンクリートの水和反応が続くので強度が増していきます。

建替えの場合に、基礎まで解体する理由は鉄筋の強度が経年劣化によって弱まるため、新築と変わらない方法が必要となるのです。

基礎工事に役立つ資格・免許

基礎工事は専門知識と技術が大事です。実際にどのような知識や技術が必要であり、資格を必要とするのでしょうか?基礎工事を行うために必要な資格などを紹介します。

基礎工事士・基礎施工士

基礎工事を行うため、必ず必要とされる資格はありません。あれば役に立ち、顧客の信頼も高まります。基礎工事士・基礎施行士もこのような資格といえるでしょう。

工事の工程や作業内容を正しく理解して、しっかりとした基礎を作り上げてくれる、頼もしい存在です。

基礎工事士・基礎施工士は基礎工事の中でも、コンクリート杭・場所打ち杭工事に従事する技術者の技術を認定する資格です。国家資格などではありませんが、技術が求められる工事なので取得しておくと良いでしょう。

玉掛け技能講習・車両系建設機械運転技能講習

玉掛け技能講習・車両系建設機材運転技能講習は、クレーンなどの重機を操作する際に必要となる資格です。クレーンなどの操作は運転免許などの資格では動かすことができないので、これらの資格が必要です。

車両系建設機械運転技能講習は、機体質量3t以上の建設機械を扱える資格になるので、持っているといろいろな場所で活躍することができます。

床上運転式クレーン限定免許・床上操作式クレーン運転技能講習

床上運転式クレーン限定免許・床上操作式クレーン運転技能講習も、 重機を扱う資格になりますが、こちらはつり上げ荷重5t以上の床上運転式クレーンなどを扱えるようになります。

基礎工事の工程や種類を覚えておこう!

基礎工事は、建物を建てる際に重要な部分であり、手抜きをすればその後の作業に影響を及ぼすことになります。新築物件であれば、特に重要にしたい場所です。

工事の工程に知識がなければ、正しい施工方法が行うことは難しいので、専門知識を有する人材を確保して作業を行う必要があります。

完成してから確認できる場所ではないので、各工程で正しいやり方で行われなければいけません。住宅の土台として大事な場所なので、作業内容や工程の種類をしっかり覚えておきましょう。

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