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業者への相談は土地活用の方法を決めてからにしよう!
まずはじめにどのような方法で土地活用をするのか、土地活用の方法を決めましょう。その後に、業者へ土地活用について相談するのがおすすめ。土地活用の方法は豊富にあります。土地活用の方法によって相談すべき相手は異なります。自分がこれから取り組む土地活用に適した相手へ相談することが大切です。
土地活用と言うと不動産会社などが思い浮かぶかもしれません。しかし土地活用の方向性が決まっていない時点で不動産会社にどのような土地活用をすべきか相談するのはおすすめできません。あなたに適した土地活用かどうかを考えずに、不動産会社にとってメリットになる土地活用をすすめられてしまう可能性が高いからです。
まずは自分にはどのような方法で土地活用が適しているのかを考えながら取り組む土地活用の方法を決めるのがおすすめです。取り組む土地活用の方法が決まったら、業者へ相談しましょう。
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土地活用ごとの相談先8つ
土地活用について相談したい場合にはどのような業者に相談すればいいのでしょうか。ここでは、すでに土地の活用方法が決まっている人に向けて、土地の活用ごとに相談すべき業者をご紹介します。
基本的に、不動産会社やハウスメーカー、専門業者などへの相談は、ほとんどの場合無料です。
- アパート経営の相談はハウスメーカー
- マンションやビルなどの大規模な建物はゼネコン
- 土地を分筆して活用したい場合はゼネコン
- 狭小地や変形地の相談は工務店
- 月極駐車場は不動産会社
- コインパーキングは専門業者
- トランクルームなどの専門的な経営は専門業者
- 土地の売却や借地運用の相談は不動産会社
1.アパート経営の相談はハウスメーカー
アパート経営を行いたい人は、ハウスメーカーに相談してみてください。賃貸経営をした場合の収益や費用、利回りを見積もってくれます。
大手のハウスメーカーはアパート経営などの不動産投資で、顧客とハウスメーカー双方が利益を上げるためのノウハウを持っています。
ハウスメーカーに相談すると物件の建築プランも作成してくれるので、建てるアパートのイメージもつけやすいです。
系列会社に空室保障や管理業務をまとめて依頼できるところも多く、竣工後のフォローまでサポートしてくれる業者もあります。
相談するのに費用はかからず、プランを見てから「やっぱりやめます」ということもできます。なのでとりあえず相談だけしてみるということも可能です。
2.マンションやビルなどの大規模な建物はゼネコン
鉄筋コンクリート造のマンションやビルなど大規模な建物を建築する場合は、ゼネコンに相談しましょう。ゼネコンとは金額が大きく大規模な工事を統括している業者のことです。
大規模な建築の工法などのノウハウは、そのような建築を行っている業者しか持っていないことが多いです。大規模な建築を手掛けているゼネコンは、大規模な建築などに関するノウハウを持っています。広い土地を最大限に活用して大型の建物を建設したいと考えている場合は、ゼネコンに相談することで、有効活用できる方法を提案してもらえるでしょう。
たとえば大型マンションの建築について相談すれば、建築や間取のプランについて教えてもらえます。
ただし、立地条件の悪い土地にマンションを建てても入居が見込めないので、立地条件の悪い土地である場合は、ゼネコンが相談に乗ってくれないこともあります。
3.土地を分筆して活用したい場合はゼネコン
土地を分筆して活用したい場合はゼネコンに相談しましょう。分筆とは、登記簿上で、大きな土地を2つの土地に分けることです。 分割とは異なり、分けられた2つの土地は登記上で別々の土地になります。
ゼネコンは多くの大規模事業を手掛けているので、中には土地を分筆して住宅地を形成するといった事業を手掛けている業者もあります。
大きな土地を分筆して活用したいと考えている場合は、分筆の経験やノウハウが豊富なゼネコンに相談するのがおすすめです。
4.狭小地や変形地の相談は工務店
土地が狭小地や変形地である場合は、工務店に相談するのがおすすめです。ハウスメーカーの場合はカタログに載っている建築プランを中心に建築しますが、これに対して工務店の場合は自分好みの物件をカスタマイズして建築できます。費用は通常よりも高額ですが、自分好みの物件をカスタマイズして建てたい場合は、工務店に相談してみましょう。
また、工務店は地域密着であることが多いので、地場の動きに敏感という特徴があります。工務店であれば、活用しにくい特殊な土地であっても収益を上げられるようなプランを提示してくれるかもしれません。
5.月極駐車場は不動産会社
駐車場経営には月極駐車場とコインパーキングがありますが、月極駐車場であれば不動産会社に相談するのが一般的です。
月極駐車場はコンクリートで土地を舗装してタイヤ止めを設置し、白線を引けば完成します。準備が簡単なため、初期費用が抑えられます。
駐車場が完成したら、業者と契約して、その後は自分で駐車場を経営していきます。
6.コインパーキングは専門業者
コインパーキングの場合は月極駐車場と異なり、設備の問題などもあるので、コインパーキングの専門業者に相談するのがおすすめ。
基本的に契約はコインパーキング業者に土地を貸し出すサブリース契約になります。コインパーキング業者に駐車場にしたい土地の現況を伝えると、コインパーキング業者による現地調査が行われます。契約した後はコインパーキング業者に経営を任せられるので、経営の手間がかかりません。
7..トランクルームなどの専門的な経営は専門業者
トランクルーム経営や太陽光発電、コインランドリー経営、高齢者施設経営など、土地活用には様々な方法があります。
これらのような専門的な土地活用を検討している場合は、それぞれの土地活用に強い専門業者に相談するのがおすすめです。
たとえばトランクルーム経営を行いたい場合は、トランクルーム経営関連の専門会社に相談するのがいいでしょう。
基本的に業者のホームページには、オーナー募集の案内が記載されているので、そこから相談できます。相談する際にはかかる費用や収益のプランを確認しましょう。
8.土地の売却や借地運用の相談は不動産会社
土地を売却する場合は不動産会社に相談しましょう。売却価格の査定を出してもらい、検討してみてください。
土地を売却すると土地の所有権がなくなるので、土地を売却すると固定資産税を払う必要がなくなり、売却金としてまとまった現金を手に入れることができます。この売却金で他の土地を購入することも可能です。
しかし売却した利益に対して譲渡所得税が課されます。が、また土地を貸して地代を受け取る借地では、土地を借りた人が借地上に建物を建てると30年以上土地を自由に使えなくなる可能性があるので注意しましょう。
資金について相談できる専門家3選
業者に相談した土地活用プランについて、どれが自分に適しているのかが分からず決められないという場合もあると思います。
資金について相談できるファイナンシャルプランナーや金融機関、税理士などの専門家に相談してみるのも1つの方法です。
このような専門家に相談するのには費用がかかる場合もありますが、必要に応じて相談を検討してみてください。
- 不動産会社などへの相談はほとんどの場合無料ですが、これに対して税理士などの専門家への相談の際にはお金がかかることがあります。
- 見込み収支の相談はファイナンシャルプランナー
- 融資の相談は金融機関
- 土地活用にかかる税金の相談は税理士
1.見込み収支の相談はファイナンシャルプランナー
そのプランが現実的なのかどうか相談したい場合は、ファイナンシャルプランナーに相談しましょう。すでに相談した土地活用プランの内容をもとに、そのプランが現実的なのかどうか相談することができます。
ファイナンシャルプランナーはお金の収支管理に詳しいお金の専門家ですが、土地活用のプロではありません。なので土地活用の相談をするのではなく、この土地活用をした場合にどのくらいの収支が見込めるのかお金についての相談をするようにしましょう。
ハウスメーカーなどの業者に資金計画について相談したとしても、その計画が現実的なものかどうかはわかりません。ハウスメーカーなどの業者側は建物を建てることで収益が上がるので、建築してもらいたいと考えているからです。現実的でない資金計画を提案されている可能性もあります。なので一度ファイナンシャルプランナーに相談して、資金計画を見てもらうと安心です。
2.融資の相談は金融機関
土地活用を行う際には金融機関から融資を受けて取り組む場合が多いです。融資については金融機関に相談するのがいいでしょう。
金融機関では、土地活用を検討している人やすでに土地活用をしている人に対して、融資や融資の相談を行っています。経験に基づいたアドバイスを受けることができるでしょう。
その土地を有効活用する方法について調査して、どんな土地活用が適しているのかを一緒に考えてくれます。土地活用の関連業者を紹介してもらうことも可能です。
3.土地活用にかかる税金の相談は税理士
土地活用にかかる税金の相談は税の専門家である税理士にしましょう。土地にかかる相続税や固定資産税を節税したい場合は、税理士に相談するのがおすすめです。
アパート経営など土地活用では大きなお金が動くので、それに伴いかかる税金の金額も大きくなります。どの土地活用にするとどのくらい税金がかかるのか、どの土地活用だと節税できるのか確認することが可能。
土地活用の関連業者も多少の節税効果は試算してくれますが、節税条件を満たすための条件などの細かい部分までは、ほとんどの場合は税の専門家である税理士に相談しなければわかりません。土地活用を始めてから「思いがけず高額な税金がかかってしまった」というようなことにならないためにも、一度税理士に相談しておくと安心です。
税理士は税の専門家であり土地の専門家ではありませんが、職業柄、土地活用経験者との関わりも多いので、税理士ならではの視点からアドバイスを得られる可能性があります。
税理士に相談する際は、土地活用を1つに想定して相談すると、より効果的なアドバイスを受けることができるでしょう。
相談する手順は?
土地活用時に相談すべき業者について確認したところで、どのような手順で相談すればいいのかについても確認しておきましょう。
どの業者にどのような手順で相談すべきかについては正解があるわけではありませんが、次のような手順で相談を進めるとスムーズです。
1.ファイナンシャルプランナーや金融機関に相談して、資金や経営の計画を立てる
2.ハウスメーカーや工務店に相談して、具体的なプランを提案してもらう
土地活用の相談をする業者選びのポイント5つ
土地活用を成功させる上で、相談する業者選びは重要なポイントです。ここでは土地の活用で相談する業者を選ぶ際に気をつけるべきポイントを5つご紹介します。信頼できる業者選びの参考にしてみてください。
- 複数の業者の中から選ぶ
- 相談先の実績や評判を確認しておく
- 担当者の人柄や相性の良さも大事
- 大手だけでなく地域密着型の業者も考える
- 土地活用比較サイトで調べてみる
1.複数の業者の中から選ぶ
複数の業者に相談しその中から選ぶのがおすすめです。
見つけた業者が必ずしも良い対応をしてくれるとは限りません。1つの業者にしか相談しないと他の業者と比較できないので、相場より高い価格で提案されても気付けない可能性があります。企業によっては「何とかして契約しよう」と現実的でない提案をしてくることも。
良い業者を選んで最適なプランを選ぶためには、複数の業者に相談して各プランを比較することが大切です。
複数の業者に相談してもらった調査結果をもとに比較検討しましょう。一括資料請求サービスなどもあるので、複数の業者に資料請求する際に利用すると便利。
2.相談先の実績や評判を確認しておく
相談先の実績や評価も重要なポイントです。担当者の対応が良くても、土地活用が成功するとは限りません。やはり実績が重要です。
税金対策や資金計画などプランを設計する段階で見落としがあると、土地活用が失敗に終わる可能性もあります。過去の建築実績や前例を確認することが、土地活用を成功させることにつながります。
豊富な実績を持つ業者であれば、十分な収益が得られるプランを提案してくれるでしょう。自分が土地活用しようと考えている土地と似た立地条件の土地の実績や前例を見せてもらい、現在どうなっているのかまで説明してもらいましょう。実績が豊富な企業は、ホームページで前例や実績を記載しています。逆に前例や実績を紹介してくれない企業は信用できないので要注意。
実際にその業者を利用した人の口コミなど、リアルな評判も選ぶ際の参考になります。評判を参考に利用者の満足度が高い業者を選びましょう。
担当者の人柄や相性の良さも大事
ノウハウや実績も大切ですが、担当者との相性も大切です。一般的に土地活用は数十年単位で進めていくことになります。なので担当者との相性が悪いと、上手くいくはずの土地活用も失敗してしまうかもしれません。担当者の人柄や、自分の性格と合うかといった相性も合わせて検討しましょう。
3.大手だけでなく地域密着型の業者も検討する
相談する業者を選ぶ際は、大手だけでなく、地域密着型の業者も視野に入れて考えてみましょう。
土地活用を相談する際に、大手企業だけに絞っている方も多くいますが、必ずしも大手企業が良いとは限りません。地域密着型の企業の方が、地域ごとの特性や特徴を良く把握しています。なので大手企業よりも地域密着型の企業の方が、その土地に合った最適な土地活用プランを提案してくれることもあります。
業者を選ぶ際は、大手と地域密着型企業の両方に相談して、より親身になってくれる方を選ぶのがおすすめです。
4.土地活用比較サイトで調べてみる
土地活用比較サイトを利用すると、物件情報など簡単な情報を入力するだけで複数の業者から土地活用プランを取り寄せられます。
手間をかけずに複数業者から資料を受け取り比較することができるので、効率よく土地活用を進めることができるでしょう。
土地活用の相談で準備しておくべきこと4つ
土地活用について業者に相談する際に、スムーズに話を進めるために事前に準備しておきたいことがあります。ここでは土地活用の相談をする前に準備しておくべきことを4つご紹介します。
- 土地活用に使える資金の額
- 自分の土地についてきちんと説明できるようにしておく
- 土地に関する詳しい情報
- 土地活用の具体的な目標
1.土地活用に使える資金の金額
土地活用にどれだけの金額を使えるのか、できるだけ具体的な金額を決めておきましょう。 相談される側は使える資金の金額がわからなければ、的確な提案をすることができません。限られた資金でより良い土地の活用方法を提案してもらえるようにするため、土地活用にどれだけの金額を使えるのか、できるだけ具体的な金額を決めておきましょう。
どのくらいまで費用をかけてよいのかに加えて、収益はどのくらいを希望するのかについても、ある程度考えをまとめておくのがおすすめです。
2.自分の土地についてきちんと説明できるようにしておく
その土地について知っておくとスムーズに相談できます。 土地活用について相談するにあたって、土地活用しようと考えている土地について何も分からない状態で相談に行っても、具体的なアドバイスを受けることは難しいでしょう。
土地の情報について登記簿謄本を取得したり、周辺環境について自分で調べたりして、その土地について知っておくとスムーズに相談できます。
3.土地に関する詳しい情報
土地の広さや地形、立地など土地に関する詳しい情報があれば、業者もより具体的で精度の高い土地活用プランを提案できます。
登記簿謄本や権利書、固定資産税納付書、測量図など、土地に関する書類は一通り準備しておくことをおすすめします。
業者のもとへ相談に行く前に、必要な書類について確認して準備しておきましょう。登記簿謄本や測量図などは、法務局に行けば簡単に取得できます。
4.土地活用の具体的な目標
土地活用の具体的な目標を決めておきましょう。できるだけ収益を高めたいのか、土地の維持費を軽くしたいのかなど、人によって土地活用の目標は異なり、目標によって土地活用の選択肢も異なります。
土地活用の具体的な目標を伝えておくことで、後になって「イメージしていたのと違った」というようなことになるのを避けられます。
土地の活用は長期になるので多くの業者と相談して後悔しないようにしよう!
土地活用は長期的に行っていくものなので、自分に合っている方法を選びましょう。また土地活用には専門的な知識が必要になるので、業者にも相談しながら検討することも大切です。土地活用のパートナーとなる業者を選ぶ際は、比較検討して慎重に選びましょう。土地活用を始める際は、ぜひこの記事でご紹介した内容を参考にしてみてください。
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