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神奈川県が抱える解体工事事情

神奈川県内では、隣接する地域の業者も施工可能なため解体工事会社が多数存在します。
2021年の解体工事を施工できる神奈川県内の許可業者は、一般建設業が約1200社、特定建設業は約350社です。実際はこの他にも多くの企業が施工できます。
神奈川県内では県内企業に加え、県外企業も解体工事を施工するため乱立状態と言えます。
神奈川県の営業所から工事を請ける範囲圏内の目安

神奈川県の解体工事業者の多くは、営業所から30~40㎞程度の範囲を受注します。
受注地域を限定する理由は、施工場所への距離に比例して工事費用が上昇するからです。解体工事費用は、処理費用、輸送費、人件費に分かれます。距離が遠ければ処理するための往復費用が高騰し、低価格の見積もりを提示できません。
ちなみに、東京都の解体工事会社は、営業所からの範囲が15~20㎞程度が一般的です。神奈川の業者は約2倍の範囲を対応します。
神奈川県の解体工事単価の相場データ3つ

神奈川県の解体工事単価の相場を見る際は、坪単価で確認します。
坪単価は、時系列と建築物の構造、所在する市町村によって異なります。工事単価の相場を把握すると、見積もりの判断材料に使えます。
解体工事の対象物件の構造や面積を、事前に自分で確認しておくことも重要です。複数のデータと照合して、適切な解体工事価格であるかを判断しましょう。
1:時系列別から見る推移
リサイクルコストと人件費の上昇に伴い、解体費用は全体に上昇傾向で推移しています。
2014年の建物総額の坪単価は約4万円、建物本体は約3万円でしたが、2020年には約5万円と約4万円になっています。2014年から2017年まではほとんど変化がありませんでしたが、
解体費用は、廃材処分費と解体費用、諸経費です。東京オリンピックの開催準備に伴う建設業の人材不足によって、費用が上昇したと言われています。
2:市町村別の単価相場
神奈川県では、市町村によって建物本体の坪単価と総額費用が大きく異なります。
解体の総額費用が高額な市町村は、足柄下郡真鶴町の約7万円(建物本体約3万円)、低額地域は南足柄市の約3万円(建物本体約3万円)と言われています。
一方、横須賀市は総額が約5万円、建物本体が約4万円と、建物本体が高額な市町村もあります。横須賀市など都市部は鉄筋などの構造物が多く、建物本体の解体費用は高額な傾向があります。
3:構造別の単価相場
解体費用は構造の違いで変わりますが、面積が大きいほど割安になるため、解体する建物の構造と面積を必ず把握します。
神奈川県の鉄筋コンクリート造は、30坪台が約6万円、70坪以上は約4万円です。鉄骨は10坪台が約5万円、40坪台は約3万円と鉄筋コンクリートほど大きな違いはありません。
木造は40坪台が約3万円、10坪台が約4万円と鉄骨と同様、面積の違いによる影響が少ない構造です。
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不法投棄の取り締まりに対処

神奈川県では、「産業廃棄物の不適正処理の防止等に関する条例」を定めて、不法投棄に厳しく対処しています。
解体業者による不適正な廃棄物処理が問題視され、2007年に施工されました。現在でも、自社の所有する敷地内での不法保管が発覚すると、営業停止など処分が行われます。
神奈川県のおすすめの解体工事会社を比較しよう

神奈川県内には多くの解体工事会社があるため、工事単価の相場を確認してから見積もりや経営方針などで比較して業者を選びましょう。
解体工事は、施工場所と営業所との距離に比例して施工費用が高くなります。依頼する場所に近い業者を選定し、工事が集中する期間を避けると予約が取りやすくなります。
神奈川県内の複数の解体工事会社に電話やメールなどで問い合わせ、十分に比較検討しましょう。
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