カーポートの撤去や解体の費用について紹介します。カーポートを撤去や解体するときの相場を解説!また、自分でカーポートを片付ける方法や、業者に工事をしてもらう場合の選び方もまとめています。業者選びのポイントを参考に費用を検討し、カーポートを撤去・解体しましょう。
目次
- カーポートの撤去や解体にかかる費用を知りたい!
- カーポートの撤去や解体を検討するタイミング
- カーポートの撤去や解体の方法
- カーポートの撤去や解体にかかる費用相場
- カーポートの撤去や解体は自力でもできる?
- カーポートの撤去や解体における業者選びのポイント
- カーポートの撤去や解体にかかる費用を覚えておこう!
カーポートの撤去や解体にかかる費用を知りたい!
車庫であるカーポートを撤去や解体する際に、どれぐらいの費用がかかるのか解説します。カーポートは屋根だけが付いた車庫を意味する言葉です。それに対して、壁に覆われた車庫はガレージになります。
カーポートのメリットは屋根と支柱だけで設置できることや、安価な点が魅力です。こういった比較的複雑ではないカーポートですが、実際に解体や撤去をするのは簡単なことではありません。
そんなカーポートの撤去や解体の仕方、そして費用についてまとめています。費用の相場を参考にカーポートの撤去や解体を検討しましょう。
カーポートの撤去や解体を検討するタイミング
カーポートが老朽化したとき
カーポートを撤去や解体するのは、どういったときなのでしょうか?たとえば、カーポートは新設してから耐久年数が10年前後となっているので、老朽化したタイミングで解体を検討してください。
また、台風や雪などによって耐久年数が短くなるので、そういった部分も考慮して撤去や解体を行いましょう。老朽化したカーポートをそのまま放置しておくのは危険なので、できるだけ早いタイミングで撤去するのが重要です。
自然災害でダメージを受けたとき
さきほどの老朽化に近い理由ですが、自然災害が原因でカーポートが大きく損傷することがあります。台風や大雪によって、カーポートの板が割れたり、柱が変形したりすると倒壊の危険性が生まれるのです。
こういった状態になった場合は、できるだけ早期にカーポートを撤去、解体することが必要になります。基礎のコンクリート部分の破損などもチェックして、改めて施工する方法も検討しましょう。
車の大きさや台数に見合わなくなったとき
車の大きさや台数に見合わなくなったときも、カーポートを撤去しましょう。1台用のカーポートに、無理やり2台や3台を停めるのは不便です。
また、本来のカーポートの目的である、車を守る効果が発揮できません。拡大や増設するスペースに余裕があれば、新しいカーポートの設置を検討しましょう。
車を手放したとき
車を手放してカーポートが必要無くなったら、解体するのもおすすめです。カーポートが無くなることで空間が広くなり、老朽化による倒壊の危険性も無くなります。屋根として残す方法もありますが、費用などをチェックして解体を検討しましょう。
カーポートの撤去や解体の方法
現場の養生と足場を設置する
カーポートの撤去や解体の手順を確認しましょう。自分で行う場合も業者に依頼する場合も、基本的な流れは同じです。
まず、現場の養生と足場を設置するところからスタートします。足元が不安定にならないようにして、足場台と呼ばれる脚立を利用するのもおすすめです。養生をすることで、解体するときの破片や塵が飛散するのを防ぐので、忘れずに行いましょう。
屋根・内装部分を撤去する
作業の基本として、撤去の流れは上から下に進めていきましょう。カーポートの場合は、屋根が一番始めに外す作業になります。それぞれのパネルが金具で留められているので、外して解体してください。
重機を使って全体を解体する
屋根を撤去したら、次は重機を使って全体を解体する作業です。柱は根元部分の基礎にしっかりと固定されているため、重機が必要になります。撤去や解体だけを目的であれば、基礎部分の上から切断する方法もおすすめです。
この上から切断するだけの方法は、費用を抑えることにもつながります。解体後に新しいカーポートを設置する場合は、先程の根本から解体することが必要です。目的に合わせて、どういった解体方法を選ぶか検討しましょう。
地面の埋め戻し作業をする
カーポートを撤去したら、地面の埋戻し作業を行いましょう。柱を基礎部分の上から解体する場合でも、コンクリート舗装をし直してください。丁寧に施工して、その後のトラブルを防ぐことが大切です。
廃棄物の処理と清掃をする
解体後は廃材などの廃棄物が出るので、しっかりと処理と清掃を行ってください。各自治体の処理の決まりを確認して、不法投棄などは絶対に行わないようにしましょう。また、業者に依頼する方法では、廃棄物の処理なども行ってくれます。
カーポートの撤去や解体にかかる費用相場
一般的な費用相場
カーポートの撤去や解体にかかる、費用相場をチェックしましょう。解体や撤去作業はさまざまな要素が関係して、金額が変わってくるので注意してください。
一般的な費用相場は、1台用のカーポートであれば2~3万円で処理してくれます。さらに、2台用は3~5万円、3台用で7~9万円ほどが相場です。そこに、基礎の撤去費用として1ヶ所につき7~8千円程度かかることも忘れないようにしましょう。
また、自治体や行政による補助金制度が利用できることがあります。自分が住んでいる地域の自治体が撤去に対して、補助金を出してくれるか確認してください。
素材の違いによって費用は異なる
カーポートの撤去や処理費用として、素材も関係してきます。アルミを使用しているカーポートなら、金属スクラップとして処分費用が無料になることがあるので、業者に相談しておきましょう。
木造や鉄骨、コンクリートなど、どういった素材を使っているカーポートか確認することが重要です。業者の見積もりのときに、撤去や解体するカーポートの素材をチェックしてもらい、無理のない金額か検討してください。
柱の数が多い場合は費用が高くなる
撤去費用が増える要素として、柱の数が関係します。柱が多ければ撤去するための労力や、処分費用がかかるため、見積もりのときにしっかりと確認しましょう。
解体経験の多い業者の方が費用は安くなる
カーポートの解体にかかる費用は、経験の多い業者のほうが安い傾向があります。ノウハウや重機などを所持しており、工事にかかる期間が短く済むことが関係しているのです。そのため、業者の実績なども相場の参考にしてください。
地域によって人件費に多少の違いが発生する
費用の相場に関わるものとして、地域による賃金の違いもポイントです。こういった地域による人件費の違いは、複数の業者に見積もりを取ることで比較しましょう。ただし、カーポートの撤去は短期間の作業なので、大きな金額の差は出にくいです。
床部分の素材によっては補修費用がかかることも
カーポートが施工されている床部分も重要です。土や砂利で施工されている地面であれば、解体後も処理費用は、あまりかかりません。しかし、コンクリートの場合は補修作業費用が必要です。
柱の本数にあわせてかかるため、自分のカーポートの支柱を確認しましょう。床部分の素材によっては撤去・解体よりも、補習費用のほうがかかるかもしれません。見積もりの段階で業者とチェックして検討しましょう。
さらに、カーポートにアスベストが使われているかも金額に関係します。古いカーポートの中には、アスベストを含むものがあり、特殊な方法や技術で撤去しなければなりません。その場合は、通常よりも撤去の金額が高くなります。
カーポートの撤去や解体は自力でもできる?
DIYでもカーポートの撤去や解体は可能
カーポートを自分で撤去や解体することは可能です。床部分や柱の素材にもよりますが、自分で行うことで費用を浮かせられます。ただし、シャッターやブロック造、コンクリート造などは業者に任せるようにしましょう。
自分で行うメリット
自分で撤去するメリットは、好きなタイミングで行えることと、解体費用を浮かせられる点です。業者に依頼すると、見積もりから作業までスケジュール調整が必要になります。
仕事の都合や作業の難度によって、なかなか作業に取りかかれないのは負担になるでしょう。また、自分で作業することで費用がかからないのもメリットです。作業に使う工具を元から持っている場合は、ほとんど費用がかかりません。
自分で行うデメリット
自分で撤去する場合のデメリットは、工事中の怪我が一番の理由です。普段からこういった作業に慣れている人は別ですが、構造が簡単なカーポートでも解体は危険性があります。脚立などを利用して、屋根を外す作業は注意して行いましょう。
カーポートを外した後の基礎部分の補習も、自分では容易なことではありません。個人で行えるものから、専門的な知識が必要な場合もあり、結果的に業者に依頼することもあります。新しく設置し直す場合は、始めから業者に行ってもらうのがおすすめです。
また、処理後の廃棄物も自分で片付けなければなりません。運搬などの問題が発生し、軽トラックのレンタルなどが必要です。結果的に、最初から業者に依頼していたほうが安上がりだった、というパターンもあるので注意しましょう。
カーポートの撤去や解体における業者選びのポイント
ポイント①見積金額と書面を確認する
業者にカーポートの撤去や解体を行ってもらう場合、どういった選び方をすればよいのでしょうか?そのポイントとして、まずは見積金額と書面の確認が重要です。
複数業者から見積もりの提示を受け、作業工程や作業人数などを確認しましょう。特に注意したいのが、口頭だけで話を進めて工事が始まってしまうパターンです。こういった進め方の場合、追加で費用を取られるリスクがあります。
複数の見積もりなどを行うことで、専門的な知識を持たなくても、高額請求されることを防げるのです。そして、必ず書面で工事内容や費用を提示してもらった上で、最終的な決断を行いましょう。
ポイント②必要な許可や保険の有無を確認する
カーポートに限らず、工事をする業者はさまざまな許可を得ている必要があります。また、工事に関する保険の有無も重要なポイントです。工事をすれば、産業廃棄物が出るため、そういったものを処理する資格や許可が必要になります。
こういった資格や許可に関しては、契約や最初の工事で提示してもらうようにしましょう。提示を拒んだり、誤魔化したりするような業者は、正規の解体業者ではない可能性があります。違法業者に依頼すると、高額請求の被害や、いい加減な作業を行われるリスクがあるため注意してください。
保険を取り扱っている業者に依頼することで、作業によるトラブルに対処できます。騒音やホコリ、振動などが原因で近隣の住宅とトラブルが起きた場合、保険によって自分の身を守ることにつながるためです。
クレーム対応に関して不安がある場合は、そういったことに対しても対応してくれる業者を選びましょう。
ポイント③事前の立ち合いをしてくれる業者を選ぶ
トラブル回避のために、事前の立ち合いをしてくれる業者もおすすめです。業者の中には、電話やメールなどだけで契約を進める方法もあります。しかし、自分のカーポートの状態や住宅の立地などを丁寧に確認した上で、工事を進めてくれるほうが安心できます。
高額な追加費用などを避けるためにも、事前に立ち合いして、状況を丁寧に確認してくれる業者を選びましょう。信頼できる業者に依頼することで、トラブルを防ぐことができます。
カーポートの撤去や解体にかかる費用を覚えておこう!
カーポートの撤去や解体について解説しました。自分で作業を行うことは可能ですが、安全面を考えると、業者に依頼することをおすすめします。また、費用の相場を考えて、複数の業者に見積もりを取りましょう。
老朽化したカーポートは危険なので、業者に依頼して片付けるのがおすすめです。また、車の台数が増えた場合、撤去して新しいものを設置しましょう。費用も決して高すぎるわけではないので、見積もりをしっかりと行って、自分の納得できる業者を選んでください。