リフォームの失敗事例を24選まとめました。キッチンやリビング、寝室など、失敗事例が多い場所ごとに分けて詳しく解説。リフォームで失敗してしまう原因と、成功させるためのポイントも紹介するので後悔しないために参考にしてください。
住みやすくするために行うリフォームですが、場合によっては思わぬトラブルの原因になってしまうことがあります。リフォームで起こりがちな失敗例を、キッチンやリビングなど場所ごとに分けてまとめました。
なぜリフォームで失敗してしまうのかその原因を探り、後悔のないようにしましょう。また、リフォームを成功させるためのポイントについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
リフォームで失敗してしまう原因
リフォームは、過ごしやすい理想の住まいにするために行うものです。しかし場合によっては、リフォームしたことを後悔してしまうこともあります。なぜ失敗してしまうのか、その原因を探っていきましょう。
原因①予算を重視しすぎてしまった
リフォームする上で大切なのは、自分の理想と予算とのバランスです。出費を抑えることを優先し予算をケチってしまっては、リフォームを後悔することになりかねません。
大切なのは、自分が理想とするリフォームの予算をしっかり把握し、実現可能かどうかを知ることでしょう。出費にばかり目を向けると、思っていたリフォームとは違う結果になり、失敗し後悔することになります。
また、後から不具合が出てきて追加工事が必要になり、逆に出費がかさむ結果になることもあります。リフォームする前に必要な工事箇所を明確にし、どのくらいの予算が必要かしっかり把握しましょう。
原因②不必要なオプションを付けてしまった
リフォームを計画中、あれもこれもとオプションを付けたくなることもあるでしょう。しかし、魅力的なオプションに感じても、実際使用してみると「必要なかった」と感じることもあります。
リフォームプランを立てているときは魅力的に感じても、実際必要とは限りません。失敗しないためにも、本当に必要なオプションなのか冷静に考えましょう。
原因③専門業者に任せきりにしてしまった
リフォーム工事は、しっかりプランを立てて自分の要望を業者に伝えることが大切です。「専門的なことはわからない」「プランを立てるのが面倒」ということで、リフォーム業者に任せっぱなしにするのは失敗やトラブルの原因になります。
また、後から思わぬ費用を請求されるといった、金銭面でのトラブルが起こる可能性もあります。そのようなことにならないためにも、細かい要望もしっかり業者に伝えプランを共有しましょう。
リフォームの失敗事例【リビング・寝室】
リビングと寝室のリフォーム失敗事例を10選まとめました。リビングと寝室では、どのようなことに気をつけなければいけないのか具体的に見ていきましょう。
失敗事例①間仕切りをしたら自然光が入らなくなった
部屋を間仕切りすると、窓の位置や数によっては、部屋全体に入っていた光が遮られてしまいます。リフォームによって日当たりが悪くなり、暗いリビングになってしまっては後悔することになるでしょう。
リフォームする前に、窓の数や位置、時間ごとの光の動きまでも考慮する必要があります。光の動きまでイメージするのは難しいので、リフォーム前に業者にしっかり相談することで失敗を防げます。
失敗事例②リビングの床材が安っぽい
リビングはゲストを招いたり、家族で過ごす大切な場所です。そのため、リビングの床をリフォームする際は、値段だけでなく材質にもこだわりましょう。
安い床材にすると、リビング全体が安っぽい雰囲気になってしまいます。さらに、場所によって床材のグレードが違いすぎても、大きな違和感が生まれます。他の部屋とのバランスを見ながら、リビングの床材を選びましょう。
失敗事例③リビング階段を設置したら圧迫感がある
おしゃれでリビングの雰囲気が良くなる、家族とのコミュニケーションが取れるということで、リビング階段はとても人気です。
しかし、リビング階段を設置することで、動線が悪くなったり部屋が暗くなる原因になります。さらに階段を設置することで、圧迫感が出てリビングが狭くなってしまいます。
今まで置いていた家具が置けなくなったり、家族が上り降りすることで落ち着かないこともあるでしょう。キッチンの匂いが2階に上がってしまう、リビングの生活音が2階に響くなど、多くのデメリットがあることもしっかり把握しておきましょう。
失敗事例④大きな窓を設置したら人目が気になる
大きな窓は、光や風をたっぷり取り入れることができるだけでなく、リビングに開放感も演出してくれます。季節感も感じられる人気のリフォームですが、設置位置には注意しましょう。
多く人が通る場所では、人目が気になってカーテンを開けることができなくなってしまいます。せっかく窓を大きくしたのに、カーテンを閉めっぱなしにしていては意味がありません。
さらに、時期や時間帯によっては、光が入りすぎて暑くなることもあります。失敗しないためにも、人通りと位置はしっかり確認しましょう。
失敗事例⑤壁紙に埃が溜まる
床材と並び、部屋の印象を大きく変えるのが壁紙です。おしゃれな壁紙は、リビングを華やかに演出してくれるでしょう。
しかし、壁紙の材質によっては、埃が溜まりやすく掃除が大変になってしまいます。ざらついた材質や凹凸のある壁紙は、特に埃が溜まりやすいのでリフォームの際は注意しましょう。
失敗事例⑥床暖房の光熱費が高額
足元から体を温めてくれる床暖房は、冬でも快適に過ごせる人気のリフォームです。しかし、床暖房を快適に使うためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
さらに、電気代が思いのほかかかるので、結局使用しなくなったという人も多いようです。故障した際の費用も高額になるため、床暖房のリフォームは慎重に考えたほうが良いでしょう。
失敗事例⑦壁紙が真っ白で落ち着かない
真っ白なリビングは清潔感があり、部屋全体を明るい印象にしてくれます。白は部屋を広く見せてくれたり、黒や茶色に比べて軽やかなイメージもあります。
しかし、真っ白すぎる壁紙は、目がチカチカしたり眩しく感じて落ち着きません。天気の良い日に雪山に行き、眩しくて驚いた経験はないでしょうか?それと同じ現象が、リビングでも起きてしまいます。
おしゃれで明るいイメージがある白ですが、失敗しないためには真っ白ではなく、くすんだ白や淡い優しい色がおすすめです。
失敗事例⑧寝室の壁紙を変えたら落ち着かない
寝室は1日の疲れを癒やし、リラックスするための部屋です。そのため、壁紙を奇抜なものにしてしまうと、後悔することになりかねません。壁紙の色は、人間の心理に大きな影響を与えるといわれています。
リラックス効果を得たいならブルーやグリーン、温かみのある寝室にしたいならイエローやピンクといった暖色系がおすすめです。また、ベッドや寝具とのコーディネートも考慮すると、おしゃれで落ち着いた寝室になります。
失敗事例⑨寝室の窓が眩しすぎる
東側に寝室を作ると、朝日で安眠できなくなる可能性があります。安眠したいのに眠りが妨げられては、ストレスが溜まり健康も害してしまいます。
このような失敗を避けるためにも、窓の位置や方角に注意しましょう。また、西日が射す寝室は、暑くて寝つきが悪くなる原因になります。寝室のリフォームは、ゆっくり落ち着けるか日の光にも気をつける必要があります。
失敗事例⑩生活音がうるさくて眠れない
リビングの隣や真上に寝室を設置すると、生活音が気になってイライラの原因になります。テレビの音や話し声など、夜は特に響きます。
生活音が気になってリラックスできなければ、安眠することはできません。特に家族の活動時間が違う場合は、注意が必要です。寝室はリビングやキッチンといった、生活空間から離れた場所に設置すると失敗が少ないでしょう。
リフォームの失敗事例【水まわり】
キッチンや浴室、トイレなど、水回りのリフォーム失敗事例を10選まとめました。水回りは劣化しやすいため、リフォームする機会が多い場所です。リフォームを成功させるためにも、どのような点に注意すべきかチェックしていきましょう。
失敗事例①キッチン内の導線を考慮していなかった
女性にとって、機能的でおしゃれなキッチンは憧れです。しかし、リフォームを終えてみると、失敗したと後悔する例が後を断ちません。
特に多いのが、生活動線が悪くなったという失敗例です。冷蔵庫の位置やゴミ箱の位置が変わることで、調理中の動きも変わります。家電や家具の配置が悪くなると、家事効率も悪くなってしまうので注意しましょう。
失敗事例②対面キッチンにしたら狭くなった
対面キッチンは、家事をしながらリビングを見渡せる人気の設備です。クローズドキッチンと違い、開放感もあるので部屋も広く見えます。
しかし、対面キッチンにリフォームしたことで、調理スペースが狭くなっては家事がはかどりません。リフォーム前に通路スペースに余裕があるか、しっかり把握しておくことで失敗を防げます。
スムーズに家事を行うためには、最低でも90cmの幅が必要です。また、対面キッチンにすることで生活感が丸見えになる、調理の匂いがリビングに移るといったデメリットもあるので注意しましょう。
失敗事例③調理台が狭くなってしまった
洗い物をしやすくするために、シンクを広めにリフォームする人は多いようです。しかし、シンクを広くすることで、調理台が狭くなると家事の効率が悪くなります。
食材を切る、盛り付ける、食器を置くなど、調理台の上でさまざまな動作を行います。調理台が狭くて後悔したということにならないよう、十分なスペースを確保しましょう。
失敗事例④浴室の設備のメンテナンスが大変
ジェットバスやミストサウナといった最新機能は、一見便利なように思えます。仕事の後や疲れを取りたい時に使用すると、確かにリラックスできるでしょう。
しかし、これらの設備は、定期的な掃除やメンテナンスが必要です。失敗しないためにも、本当に毎日使うのか、どのようなメンテナンスが必要なのかしっかり把握しておきましょう。
失敗事例⑤浴槽が狭すぎる
浴槽のデザインや機能性も重要ですが、快適に入浴するには広さの確保も必要です。最近多いベンチ付きの浴槽は、小さい子供や高齢者のいる家庭には便利なように思えます。
しかし、ベンチのせいで足が伸ばせない、狭くてリラックスできないと後悔する例が多いようです。浴槽をリフォームする場合は、家族みんながしっかりくつろげるかサイズ選びに気をつけましょう。
失敗事例⑥浴室の色が落ち着かない
浴室を明るい色にリフォームして、爽やかな気分で入浴したいと考える人も多いでしょう。しかし、浴室の色によっては、カラフルすぎて落ち着かなかない、リラックスできないということがあります。
白やアイボリー1色にした結果、浴室全体がぼんやりぼやけた印象になり、後悔したという失敗例もあるので注意が必要です。
失敗事例⑦浴室を黒くしたら水垢が目立つ
黒やブラウンといったダークカラーは、シックで大人っぽく高級感があります。まるで高級ホテルのような雰囲気で、人気のカラーです。
しかし、ダークカラーは、水垢が目立つという大きなデメリットがあります。その反面、カビは目立たないので、掃除が行き届かずに気がつくとカビだらけということにもなりかねません。
特に黒は水垢がくっきりと目立つので、失敗したと感じる人が多いようです。しっかり水分を吹き上げる自信がある場合は、黒でもきれいな状態を保てるでしょう。
失敗事例⑧便器を変えたらトイレが狭くなった
トイレの便器は、各メーカーごとにサイズや機能が違います。サイズをしっかり把握しないと、リフォームした後でイメージが全く違うと後悔することになりかねません。
ショールームに行く際は、実際の個室の広さと、便器の大きさがあっているかしっかり確認しましょう。
トイレが狭いと圧迫感があるだけでなく、出入りしづらい、ドアが開けにくいといったトラブルの原因にもなります。
失敗事例⑨トイレに手洗い器を取り付けたら狭くなった
トイレのリフォームで人気なのが、手洗い器の設置です。しかし、手洗い器を設置することで、トイレが狭くなったり掃除が大変になる場合があります。
手洗い器を設置するには、十分な奥行きが必要です。無理に設置したり、トイレに対して手洗い気が大きすぎると、窮屈で動きづらくなります。
また、水滴が飛び散ったり、掃除する際に屈まなければいけなくなる場合もあります。便利に感じる手洗い器ですが、無理に設置すると逆に不便になってしまうので注意しましょう。
失敗事例⑩トイレの床材を変えたら掃除しにくい
床材をリフォームすると、トイレの印象が大きく変わります。ですが、デザインだけで床材を選ぶと、掃除しづらく後悔することになります。
例えば継ぎ目がある床は、溝に汚れが入り込み掃除が大変です。また、無垢材などは水濡れに弱く、シミや黒ずみの原因になってしまいます。
特に子供や高齢者がいる家庭は、水や汚れに強い床材がおすすめです。水濡れに適しているか、掃除しやすいかで床材を選ぶと失敗が少ないでしょう。
リフォームの失敗事例【その他】
その他の場所で起こりがちな、リフォームの失敗事例をまとめました。子供部屋や玄関での失敗事例もまとめているので、チェックしていきましょう。
失敗事例①玄関にコンセントがなくて掃除が不便
玄関は家の顔です。ゲストや家族を迎える玄関は、常にきれいにしたいものです。しかし、リフォーム後に、コンセントの設置場所が悪いと掃除がしづらくなってしまいます。
玄関の見栄えにばかり注目していると、リフォーム後に困ることになってしまいます。また、コンセントがないことで、インテリアを楽しめないこともあるでしょう。
後からコンセントの位置や数を変えることは難しいので、後悔のないようしっかりリフォームプランを立てましょう。
失敗事例②北側にクローゼットを設置したら洋服がカビだらけに
クローゼットを増設すれば、増えすぎた服もスッキリ片付くでしょう。ですが、クローゼットを設置する場所によっては、湿気が溜まったり風通しが悪くなってしまいます。
北側にクローゼットを増設した結果、結露やカビに悩まされるといった失敗例もあります。特に断熱機能が低い古い家屋の場合は、結露が発生しやすくなるので注意しましょう。
失敗事例③子供部屋の壁紙が成長に合わない
子供の成長に合わせて、部屋をリフォームするという場合も多いでしょう。キャラクターや可愛い柄物は、小さな子供部屋の壁紙に人気です。
しかし、子供の成長は思いの外早く、可愛すぎる壁紙は年齢が上がるにつれて合わなくなります。数年経てば、好みも大きく変わるでしょう。
そのような失敗がないように、長く使用できる壁紙がおすすめです。数年後も見据えて選ぶことで、失敗せずに済みます。
失敗事例④子供部屋をフローリングにしたら音が響く
子供部屋が2階にある場合、フローリングにすると音が響くことがあります。小さな子供は走り回ったり、飛び跳ねたり活発です。
フローリングの場合ささいな音でも階下に響くので、リフォームする場合は注意しましょう。特にマンションの場合は、トラブルの原因になるので気をつけてください。
リフォームで後悔しないための秘訣
リフォームで後悔しないためには、どのような点に注意すればいいのでしょうか?リフォームを成功させるために必要な、3つのポイントをまとめました。失敗例を知った上で、成功させるための秘訣もチェックしていきましょう。
リフォームの目的やプランを明確にする
リフォームを成功させるためには、リフォームの目的を把握することが大切です。目的をしっかり確認することで、余計なオプションをつけるといった失敗が少なくなります。
現状をしっかり把握して、使いづらい点や困っていることを具体的に書き出しましょう。必要なリフォームと予算を具体的にした上で、削れる点や譲れない点を整理することが成功の秘訣です。
魅力的なオプションは多いですが、本当に必要なリフォームは何かを把握しておけば、迷うことなく進められるでしょう。さらに、リフォーム後のイメージを明確にすることで、失敗が少なくなります。
業者とのやり取りや追加工事の有無などを確認する
リフォームを成功させるためには、リフォーム業者とのやり取りを書面に残すことが重要です。後で「言った、言わない」のトラブルにならないためにも大切です。
また、リフォームの詳細を、業者がしっかり書面に残してくれているかも確認しましょう。プランの途中で追加工事が必要になった場合も、費用や規模をしっかり把握することで失敗を防げます。
工事を行う職人とコミュニケーションを取る
工事を行う職人とコミュニケーションをとることは、リフォームを成功させる上でとても重要です。不安に思ったことや質問も、コミュニケーションをとっていれば気兼ねなく聞くことができます。
リフォームを成功させるためにも、疑問はどんどん解消していきましょう。コミュニケーションといっても特別なことは必要なく、差し入れを用意する、見学に行くといったやり取りで十分です。
リフォームの失敗をなくして理想の家を手に入れよう!
リフォームを成功させるには、リフォーム前にしっかりプランを立てて、業者とコミュニケーションを図ることが大切です。業者としっかりやり取りすることで、失敗やトラブルを防ぐことができるでしょう。
さらに、リフォーム後の生活を、具体的に想像してみることも成功するための秘訣です。メンテナンスや維持費がかかることもあるので、わからないことや不安はそのままにせず業者に確認しましょう。
実際に生活してみないとわからないことも多いので、リフォームの失敗例と成功例をチェックすることも大切です。
この記事のライター
イトウアキコ