久しぶりに実家に帰ってみたら、今まではすっきり片付いていたはずの実家に何だか大量の物があふれ始めている…と驚いたことはありませんか?
高齢になった親だけで住む実家には、こういった問題がつきものになっています。いますぐ整理をしようかなと思っても、たくさんの物に圧倒されてなかなか作業が進まないものですよね。
でも、ここで後回しにしてはいけません!今回は、こんな「大量な物にあふれた実家」の片付けについて、いろいろ解説していきます。
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いざ!実家の片付けを考えるなら「生前整理」をすべき
どうして高齢化すると物がたまりがちになるの?
実際に実家の片付けに取り組む前に、まずはなぜ高齢者の住む家には物がたまりがちになるのか、その理由を見ていきましょう。
身体能力の低下
高齢になると体力がなくなって、動くことが億劫になるものですよね。足腰も弱って重いものを運ぶことも難しくなってくるため、片付けずにその辺に放置してしまう、ということが多く起こるようです。
気力の低下
身体能力や体力が低下してくると、何に対してもやる気が上がらないという傾向も出てきます。きれいに片付けておこう、整理しておこうという気持ちになかなかなれず、面倒なことを避けがちになってだんだん生活が乱れてくるのですね
思考能力の低下
身体能力や気力だけでなく思考能力も低下してくると、何が必要で何が不要かなどの判断力や片付けの段取を考える力も衰えてしまい、日常的にできていたことがスムーズに進まなくなってきてしまいます。
精神的な問題
今まさに実家の片付けを必要としている高齢世代は、「もったいない」という精神をもっとも大事にしてきた人たちですよね。それもあって「まだ使えるものを捨てる」ということに大きな抵抗を抱いてしまうのです。
また、これまで長い人生を歩んできた世代にとって、たとえば今までもらった表彰状や記念の品、写真などは自分の存在証明のようなものに思えて、なかなか手放せない気持ちにもなるものです。長い期間ためてきたものだけに、そういった物もかなりの量になっていることでしょう。
このように、「歳をとるとなぜ片付けや整理ができなくなるのか」という問題にはさまざまな理由があり、それらが複合的に絡んでいるということがわかりますね。 それでは一体どんなタイミングで、たまってしまったものを片付け始めたらいいのでしょうか。
整理を始めるタイミングは?「遺品整理」ではなく「生前整理」がいい
親もいつかは亡くなります。
親の所有物や実家の不用品の整理や処分は、そのときが来てからでいいのではないか?と思いがちですよね。いわゆる「遺品整理」です。
しかし、これらを始める時期はできるだけ親が元気なうちというのをオススメします。つまり「生前整理」です。生きている間に行っておかないと、困ったことになるだけでなく、生活に危険が生じる恐れもあるからです。
なぜ「生前整理」がいい?
どうして親が生きている間に整理と片付けが必要なのでしょうか。
まず、不用品に囲まれた生活を送ること自体、物理的にとても危険です。
高齢者は、若いうちには想像もつかないようなことでケガをするものです。置いてあるものにつまずいて転倒したり、積まれているものが落ちてきたり…と、ものが多いだけで容易にケガにつながるということが考えられるのです。
ものを整理して不用品をなくし、広々としたスペースを作れば快適な生活が送れるだけでなく、どこに何があるのかも把握できれば「あれがないこれがない」と探し回ることもなくなります。
さらに、もしかしたら存在をすっかり忘れていた貴重品を発見!という嬉しいこともあるかもしれませんよね。
もうひとつ大切なことは、生前に家族みんなで片付けをすると、きちんとコミュニケーションをとりながら進められるという点です。
特に財産に関わる貴重品やそれについての話題は、のちのち相続関係のトラブルにつながりがちです。親の意思を確認しながら整理すれば、いざこざも防止することができるでしょう。
家族みんなで進めることによって、親が亡くなったあとに遺族だけで片付けをしなければいけない…という負担もなくなります。
なんとなく親の様子に違和感を覚えたら…
では、物の生前整理は具体的にどんなタイミングで考え始めたらいいのでしょうか。
これは前項の「高齢者の家に物がたまりがちになる理由」と重なる部分がありますが、「親の様子になんとなく違和感を覚えたら」というのがポイントです。
いつもきれいにしていたのに、最近急に部屋が雑然とし始めた。
読まない新聞がたまっている。
賞味期限切れの食べ物が冷蔵庫にたくさん入っている。
などなど、些細なことでも「最近、ちょっといつもと違うなあ」と思ったことがあったら、そろそろ物の整理や片付けを意識し始めるといいでしょう。
実家を片付ける!生前整理のポイント
生前整理をするときに気をつけなければいけないこととは
親の価値観を大切にする
生きている間に亡くなったあとのことを話題にされ、いろいろと準備を進められるということは、親にとってはおそらく気分のいいものではないですよね。
ましてや自分の住んでいる家のものにあれこれと口を出されれば、場合によっては家族の間に大きなわだかまりができる恐れがあります。
また、親子といえども違う人間同士です。すると当然、価値観も違います。こちらが「どう見ても捨てるべきもの」と思っても親にとっては大事なものだ、ということは、本当によくあります。
勝手に推し進めるのではなく、話し合い、許可を得るという気持ちで一緒にやっていかなくてはならないでしょう。
片付けることのメリットを具体的に説明する
親には、どうして今片付けなければいけないのか、片付けることでどのようなメリットがあるのか、逆に片付けなければどのような困ったことが起きるのか、ということを具体的に説明し、じっくり腰を据えて取り組んでいきましょう。
この機会に親子でのコミュニケーションを密にとって、これまで以上の信頼関係を築くところが生前整理の第一歩といえます。
効率を求めず、じっくり進める
捨てる、片付けるというとついつい効率を重んじてしまうのが現代人の考え方ですが、実家の整理にはそれを求めてはいけないのかもしれないですね。親にとって本当に必要なもの、大切なものをきちんと残し、残りの人生をよりよいものにするための準備と考えれば、生前整理に対する心がまえも自然に変わってくるでしょう。
実際出てきた大量の品物たちを、さてどうするか
さて、ここまでで「実家にある物の整理と片付けはとても大切だ」ということ、そして「それを行うべきは親の生前がいい」ということがおわかりいただけたのではないでしょうか。
しかし、もうひとつ課題があります。
明らかに捨てるべき物は、しかるべき方法で処分することになるでしょうが、まだ使えそうなものや価値がありそうだけど自分たちには不要なもの…そういった類のものをどうしたらいいかということです。
そこで、「出張買取」サービスというものを使ってみてはいかがでしょうか?
大量に出た不用品を、ひとつひとつ自分の足で買取業者まで運んで査定をお願いする…というのは、想像以上に労力がかかるものですよね。
しかも苦労して運んだのに、査定にも料金がかかってなおかつ買取不可になろうものならまた運び直しです。そういうことを考えると、出張買取してくれる業者というのはとてもありがたくて貴重なのです。
オススメしたいのは、こちらの「バイセル」という買取サービス。
ここは、出張買取はもちろん持込買取も可能なので、いっぺんに大量の不用品の査定をお願いするのでなくても、少しずつ持ち込んで査定を依頼することもできるのです。
前述した通り、生前整理は焦ってはダメ。長い目で計画を立てて、長期戦を覚悟しなければならない場合もあるわけです。そういうときには持込買取と出張買取の両方をうまく使い分けることができますよね。
ありがたいのは、査定代も出張費もすべて無料という点。電話で相談すれば、最短でその日すぐに丁寧な査定を依頼することができる場合もあります。
うちではもう不要、という物を、まだ必要としてくれている人に届ける方法があるんだよ、というお話は、親に片付けを促すエネルギーにも大いになりえるものです。
ぜひこの買取サービスをうまく利用して、生前整理を前向きな気持ちで進めてみてくださいね。
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