住宅を建てる・購入する際に気になるのが物件の価格と坪数です。
坪数とは購入する住宅の広さを表し、住宅に住む人数によっても必要な坪数は異なります。
家族の人数やライフスタイル、これから先のライフプランを考えた上で坪数や間取りを決めていく必要があります。
- 戸建て住宅の広さの平均・目安
- 戸建て住宅の間取りの種類
- 戸建て住宅の間取り例
家族に合わせた間取りや家の広さを知っておくことで、住みやすい家を探すことが可能です。
これから家探しをする際に役に立つ知識なので、ぜひ覚えておきましょう。
戸建て住宅の間取りとは?人数やライフスタイルでも変わるもの?
まず、間取りという言葉を知っていますか?
間取りは住宅の部屋の配置を表しており、表記方法としては 1R、2DK、3LDKのように数字とアルファベットの組み合わせで表記されます。
建物によって間取りは数や種類が異なります。
家族の人数分の部屋が欲しい、リビングとダイニングは別々がいい、トイレは各階にほしい、やサービスルームのような自由に使える部屋が欲しい人、二世帯住宅やペットがいる人でも部屋に求めるものは異なるので、それぞれのライフスタイルや今後のライフプランに合わせた間取りが必要です。
家族の人数によって、基本となる部屋の広さは異なりますが、平均的な間取りや広さは決まっているので、目安として知っておきましょう。
戸建て住宅の広さの平均や目安は?
これから住宅を建てる・住宅を購入する場合、広い家に住みたいと漠然とイメージするかもしれませんが、必要以上に広い家は管理ができないこともあります。
自分たちにあった住宅の広さや間取りを知るためにも、平均や目安などを紹介します。
戸建て住宅の一般的な坪数の目安は35~40坪
地域や土地の価格などによって、戸建て住宅の坪数は異なりますが、一般的な戸建て住宅の坪数の目安は35~40坪程度だといわれています。
国土交通省は「住生活基本計画」のなかで、世帯ごとに最低限必要な住宅面積(最低居住面積水準)とゆとりのある住宅面積の目安(誘導居住面積水準)を記載しているので紹介しますが、あくまで目安として確認しておきましょう。
居住面積水準 | 世帯人数別の住宅専用面積(例) (単位:坪) | ||||
人数 | 1人 | 2人 | 3人 | 4人 | |
最低 | 7.5坪 | 9坪 | 12.1坪 | 15坪 | |
誘導 | 都市型住居 | 12.1坪 | 16坪 | 22坪 | 28坪 |
一般型 | 16坪 | 22坪 | 30坪 | 37坪 |
家族の人数は3~5人
平均的に家族の人数は3~5人が多いですが、小さい子どもがいる世帯、高齢者世帯、夫婦のみの世帯でも必要な坪数は異なります。
今の時点では十分な広さであっても、ライフスタイルが変わることで手狭に感じたり、逆に広く感じる場合もあるので、今現在の状況だけで判断せず、今後のライフスタイル・ライフプランを検討した上で建物の坪数を選びましょう。
現時点で小学生以下(3~5歳)の子どもがいる家庭の場合、最低居住面積水準も誘導居住面積水準も少しコンパクトになります。
同居をする場合は大きく変わる
住宅に住むのは1世帯の家族だけではありません。
親子2世代で同じ家に住むこともありますし、3世代同居を検討している人もいるはずです。
先に紹介した住生活基本計画は、あくまで核家族の平均であり、2世代・3世代の大家族が住む家としては狭く、必要とする機能を揃えられないかもしれません。
異なる2世帯が同じ屋根の下で暮らすことになるので、住居の間取りも1世帯の住居とは大きく異なります。
単純に2世帯分の広さが必要になるのか、必要最低限の部分を共有しながら生活をするのかによっても、その間取りは大きく異なることになるのです。
戸建て住宅の間取りの種類
戸建て住宅の間取りは、家族構成・ライフプランやライフスタイルで大きく変わりますが、住宅の間取りにはどのようなものがあるのでしょうか?
一般的な住宅の間取りの種類をご紹介します。
2LDK
2LDKは基本となるL(リビング)・D(ダイニング)・K(キッチン)が一緒になったスペースとそれ以外の部屋(寝室と居室)が2部屋ある間取りです。
夫婦と子ども1~2人で住むのに選ばれる間取りですが、子どもが大きくなるにつて独立した部屋が欲しいといわれると、手狭に感じる間取りにもなります。
子どもが独立した後には、ちょうどいい広さです。
3LDK
3LDKは、L(リビング)・D(ダイニング)・K(キッチン)と寝室と居室2つの間取りとなり、子どもたちがそれぞれ部屋を持つことも可能であり、親と同居した際には親の部屋として使用することも可能です。
3LDK+S
3LDK+Sとは、3LDKにS(サービスルーム)が追加されてる間取りになります。
サービスルームとは「採光が不足して居室としては認められない部屋」であり、建築基準法で必要となる部屋の床面積の1/7以上の窓を確保できていない部屋があるということです。
狭い部屋というわけではないので、他の部屋のように利用することもできますが、趣味の部屋やクローゼット代りにも使用できます。
3LDK+WIC
3LDK+WICはサービスルームの代わりにWIC(ウォークインクローゼット)がある間取りになります。
最近はリフォームなどの際にもWICを作る人が増えており、各部屋のタンスやクローゼットをなくし、1か所にまとめることで生活動線がをよくすることができます。
WICは窓などを不要とすることが多いのでサービスルームをWICにする人も多いです。
4LDK
4LDKはL(リビング)・D(ダイニング)・K(キッチン)と寝室と居室4つの間取りです。子どもが多い家庭や、在宅で仕事をする人の仕事場、3世代で暮らす場合に選ばれることが多い間取りになります。
4LDK以上の住宅は最低でも40坪以上の土地が必要です。
2LDK+3LDK
2つの住宅を合わせた住宅である2LDK+3LDKは、完全分離型の二世帯住宅の間取りです。
イメージとしては2世帯分の家が繋がったアパートのような形であり、完全分離型なのでLDKもそれぞれの家にあり、トイレやバスルームも別になります。
親世代が亡くなったなどで住む人がいなくなった場合、誰も住まないともったいないなどの問題もありますが、子どもが結婚し新たに同居をする場合は、お互いのパーソナルスペースが守られる同居ができます。
戸建て住宅の間取り例
戸建て住宅を実際に建てる・購入する際の間取り例を紹介します。
家族構成などと間取りを共に紹介していくので、自分の建てる家のイメージがしやすいはずです。
2人家族
これから家族が増える可能性がある2人家族の場合、ライフプランに合わせて部屋を多めに準備しておく必要があるか検討をしてください。
最低でも2LDK以上の間取りを検討しましょう。
戸建ての場合、購入後に部屋を増築することができればいいですが、増築できない場合、狭い間取りでの生活を強いられ、買い替えを必要とすることもあります。
子育てが一段落し、子どもが独立した夫婦2人家族の場合、部屋が余ってしまうこともあります。
帰省や同居を考えて残しておくことも必要ですが、不要であれば、減築等をして住みやすい2LDKなどにするのがおすすめです。
3~5人家族
夫婦+子ども、夫婦+子ども+親、家族構成にもよりますが、夫婦・子ども・親、それぞれのパーソナルスペースの確保が必要です。
LDK+夫婦+子どもの人数(将来的な個室の確保)または親の部屋の確保を検討します。
家族の人数が増えるとトイレを1階2階と設置することも必要なので、部屋の坪数も広めがいいでしょう。
二世帯家族(玄関共有)
親と同居をする場合、それぞれのパーソナルスペースを確保するために二世帯住宅を建てる人も多いです。
二世帯住宅は同じ建物内ではありますが、世帯ごとにLDKを設けており、それぞれの生活日必要な間取りを作ることができます。
玄関を共有する場合、1階を親世帯・2階を子世帯と分ける、キッチン・ダイニングを共有するなど、それぞれの家族内で自由に間取りが決められます。
二世帯家族(完全分離)
二世帯住宅であっても、完全分離型の場合は同じ家が2軒並びに建てられているイメージになります。
アパートのような形であり、それぞれが独立した建物になります。
親世帯であれば2LDK、子ども世帯であれば3LDK以上が必要ですが、親世帯が住まなくなった場合にどのようにするか、話し合いをしておくことが必要です。
平屋住宅
平住宅でこれまで紹介した間取りを確保する場合、広い土地が必要です。
平屋住宅のメリットは、生活動線がシンプルになり、自身の揺れや風に強く、メンテナンス費用や光熱費を抑えることができます。
広い土地の確保が可能な場合に検討できる間取りです。
ペットのいる人
ペットがいる人は、ペット専用の部屋の確保をしたいと考えますが、注文住宅の場合はペットの部屋を設計することができますが、建売住宅などの場合、サービスルームなどをペットの部屋にする人も多いです。
サービスルームは通常の居室に比べて狭いこともありますが、小さなペットであれば十分すぎる広さとなるのでサービスルームがある間取りを選んでください。
作業部屋・仕事部屋の確保が必要な人
在宅勤務や自宅で仕事をすることが多い人は、作業柄部屋や仕事部屋の確保が必要です。
居室を仕事部屋にもできますが、LDKの一角、サービスルームなども利用することができます。
現在部屋数が少なくてもいいが、将来的に部屋数が必要だという人は、現在使用していない部屋を使用するのもおすすめです。
まとめ:目安を知ることで自分たちが住む戸建て住宅のイメージがしやすい
戸建て住宅を購入する前に知りたい、家族やライフプランに合わせたに合わせたまどりについて紹介しました。
間取りは家族が快適に暮らしていくために考える必要がありますが、土地の広さに合わせて間取りを工夫する必要もあります。
間取りの種類は限られていますが、住む人に合わせて間取りを選びましょう。
これから住宅の購入をする人は、紹介した間取りを理解した上で住宅選びをしてください。