諸経費は現場作業員の人件費や保険料など、工事会社運営に必要な費用が含まれます。この記事では諸経費の内訳や意味、諸経費率の相場についても解説します。会社によって諸経費の計算方法が異なることにも触れているので、工事を検討中の人は参考にしてください。
諸経費は「現場経費」と「一般管理費」の2つにわけることができる
諸経費は大きく「現場経費」と「一般管理費」の2つに分かれます。見積書には詳細な内訳が書かれていないこともあるので、「多く見積もられているのでは?」と思う方もいるのではないでしょうか。ここからは、諸経費の意味や詳細な内訳を解説していきます。
諸経費の意味
諸経費は工事現場や会社を運営するのに必要な費用になります。工事には、現場で必要な原材料の他に、人件費や事務所維持の費用などが必要です。このように、諸経費は工事会社を経営・運営するのに必要な費用になるのです。
諸経費の詳しい内訳
諸経費の詳しい内訳を現場経費と一般管理費に分けてみていきます。現場管理費は工事現場の運営に必要な費用で、以下のような費用が含まれています。
- 保険料(作業員の労災保険、社会保険など)
- 通信費
- 交通費
- 労務管理費
一般管理費は、工事会社を運営するのに必要な維持管理費のことをいいます。具体的には以下のようなものが含まれます。
- 事務用品費
- 本社従業員の人件費
- オフィスの賃料
諸経費が会社によって異なる理由
諸経費は会社ごとに独自の計算をしていることが多いです。統一された計算方法がなく、現場監督員の配置人数や保険の加入方法などによって諸経費率は変わってきます。一般的には8%~20%が相場になるので、目安として頭に入れておくといいでしょう。