見積もりの値引き交渉の仕方について説明します。交渉前の確認事項や、詳しい金額の交渉手段も紹介。また成功させるポイントや、業者に連絡する際の言葉の表現についても触れているので、ぜひ参考にして見積もりの値引き交渉をしてみてください。
値引き交渉は見積もり内容に不備がないかを確認後、他社の見積もりや相場を加味して行う。交渉内容や理由は明確に伝えることが大事。
値引き交渉前に見積もり内容を比較・確認
値引き交渉をする前に、まずは見積もりの項目を見直しておきましょう。追加でかかる費用があるかどうかや、項目に漏れがないかを確認します。
この時点で、申請の手続き費用など細かい部分も含まれているか、確認しておくことが大切です。また複数の見積もりを比較すると、項目の漏れがわかりやすいでしょう。見積もりに含まれていない工程が見つかったら、改めて見積もりを出してもらいます。
値引き交渉のポイント①交渉時の姿勢や表現に注意する
交渉をする際は、こちらからお願いする形で話を進めることが大切です。値引き交渉を希望していることを明記した上で、検討をお願いする姿勢で話を進めましょう。
業者側は一度出した見積もりに対して意見される形になるので、伝え方を誤るとあまり良くない印象を与えてしまいます。とくにビジネス文書は硬く冷たい印象になりやすい傾向があるので、表現に気を付けたいところです。
値引き交渉のポイント②提示金額によって交渉手段を変える
業者の提示金額によって、交渉の仕方は変わってきます。まず交渉する業者が、比較した見積もりの中で最安値の場合、「予算がこの位なのでもう少し値段を抑えられないか」というように伝えます。
次に、交渉する業者が最安値ではない場合です。この場合は「他に安い業者もあるが、御社に依頼したいので価格を下げられないか」と伝えます。
業者側も、競合と比較した上で依頼されるのは嬉しいことなので、交渉に応じる可能性が高いでしょう。改めて金額を提示されたら、そこで契約を結ぶのがおすすめです。
値引き交渉のポイント③交渉したい項目や理由を具体的に伝える
交渉では具体的な理由を伝えることで、成功する確率が高くなります。例えば相場や他社の金額を提示したり、着手金が無料である例を取り上げたりすることで、値引きの必要性を訴えられるでしょう。
必ず値引きしてもらえるとは限りませんが、より具体的な条件や例を挙げると交渉が成功しやすくなります。値引きしてもらいたいポイントを明確にすることが大切ですね。
値引き交渉のポイント④過度な値引き要求はしない
ときには有効な値引き交渉ですが、過度な値引きの要求は下請法に違反する恐れもあります。相場を大きく下まわる、明らかに不当な値引き交渉は控えるようにしましょう。
程度を超えた要求は、公正取引委員会から勧告を受けることもあるので注意が必要です。マナーを守った値引き交渉をすることで、気持ちよく工事が進められます。出典:下請法の概要(公正取引委員会)