駐車場をインターロッキングにする方法について紹介します。駐車場施工の1つであるインターロッキングですが、外構などの工事や完成までの流れについて解説!費用相場やメリット・デメリットについても説明しますので、検討をされている方はぜひ参考にしてみてください。
駐車場をインターロッキングでおしゃれにしたい!
インターロッキングといわれて、すぐにどのようなものか思い浮かびますか?イメージできないかもれません。駐車場など外構施工時に使用すると、キレイでおしゃれに仕上げることができるのが、インターロッキングです。
レンガのようにも見えるので街中で見かけてもレンガと思っているかもしれませんが、いろいろな場所で使用されています。
インターロッキングの種類・メリットとデメリット、施工方法について詳しく紹介していきます。施主の好みに合わせた駐車場を作ることが可能です。
インターロッキングとは?
インターロッキングとは何?と思われるかもしれません。コンクリートブロックをレンガ調にしたものを、「インターロッキングブロック」と呼びます。
コンクリートブロックを使用した施工方法のこと
レンガ調のブロックを使用した施工方法の1つが、インターロッキングになります。公共施設から個人宅の駐車場にまで、幅広い外構工事に利用されています。
コンクリートではありますが、レンガ調になっているので自由度が高く、おしゃれな仕上がりとなります。最近好まれている施工方法です。
バリエーションが豊富
おしゃれな見た目とバリエーションが多いのが特徴で、種類も豊富です。サイズも多いので、選択の自由度が高いです。主な種類としては以下のような種類があります。
- 植生用ブロック(緑化ブロック)
- リサイクルインターロッキングブロック
- ISOラバーストライプ
- 遮熱性透水ブロック(遮熱性ILB)
これらの種類の他に色や形のバリエーションもあるので、自分の好きなように外構工事することが可能です。レンガに似ていますが、自由度はインターロッキングブロックの方が高いです。
インターロッキングブロックとレンガの違い
レンガとインターロッキングブロック、見た目はどちらもレンガのようになっているので、見分けがつかないかもしれません。インターロッキングブロックは、素材がコンクリートなので、レンガに比べて丈夫なのが特徴です。
使い方としてはブロック同士を噛み合わせて使用するので、耐性が強くて仕上がりも均一でキレイです。色や形のバリエーションがあるのも、インターロッキングブロックの方になります。
駐車場をインターロッキングにするメリット
駐車場などの外構工事時におすすめするインターロッキングですが、なぜおすすめをするのでしょうか?インターロッキングのメリットを紹介します。
メリット①透水性が高く浸水防止にも役立つ
インターロッキングの種類の1つに、遮熱性透水ブロックがあります。このブロックは、透水性が高いです。透水性とは物質が水を通る性質のことを指し、透水ブロックは水はけが良い素材であるということになります。
水はけがよいので、駐車場が水たまりなどになることもありません。浸水することを防ぐことができるので、大雨でも車の水没の心配は不要です。
メリット②地面からの熱を抑えることができる
遮熱透水性ブロックは、透水性だけではなく、遮熱もすることができます。赤外線を反射して、舗装の表面温度を15℃も下げることができるのです。駐車場が熱くなってしまうと車まで熱くなってしまいます。
ヒートアイランド現象などの対策にも有効で、使用されることが多いブロックとなります。真夏日などは照り返しによって40~50℃に達することもあるので、15℃も下げることができるのは、とてもありがたい機能です。出典:都市における各種地表面温度の敏感度解析(日本気象学会)
メリット③デザイン性が高い
インターロッキングはおしゃれなデザインのものが多く、ブロックの種類やカラーも豊富です。駐車場のアクセントとなり、オリジナリティのある駐車場を作ることができます。
シンプルな柄から、組み合わせによってもいろいろなパターンを自分で作り上げることもできます。駐車場・外構全体を住居の雰囲気と合わせることがも可能です。おしゃれなだけではなく、機能もあるので安心して選べます。
メリット④草むしりの手間が省ける
インターロッキングの効果を知っている方は、雑草対策として施工を考えることも多いようです。インターロッキングブロックで地表を覆えば、雑草が生えることもほとんどなくなります。ゼロになるということにはなりません。
ブロック同士を噛み合わせて施工し、ブロックとブロックの間には砂が入ります。この砂の隙間から雑草が生えてきますが、小さく簡単に抜くことができるのでお手入れが楽です。
メリット⑤柔軟性が高い
耐久性・柔軟性が高いのが、インターロッキングの優れた面といえます。地面の揺れや変化に強く、ひび割れも起こりにくい特徴があります。トラックなどの重量がある車両の往来が多い場所などに利用されることが多いです。
駐車場の場合には車が毎日出入りすることになりますので、耐久性が高く丈夫であることは施工を決める場合の重要な部分となるでしょう。
メリット⑥ライフサイクルコストを抑えられる
耐久性があるため、補修などのサイクルも長く、費用面でコストを抑えることが可能です。インターロッキングはブロックを組み合わせ、敷き詰めているので、破損個所のみを補修することができます。
駐車場をインターロッキングにするデメリット
では駐車場をインターロッキングにする場合のデメリットは何なのでしょうか?良さを知ることも大切ですが、デメリットも知っておくことが大切になります。
デメリット①導入コストが高い
便利な面が多いインターブロックですが、導入コストが高いのがデメリットといえます。1㎡あたりで9,000円~の施工となりますが、コンクリート舗装と比べると5,000円ほど割高です。
下処理をきちんと行う必要があり、採石やクッション砂を敷き詰める必要があります。ブロックを敷き詰めるために平らにならす必要もあるので、手間もかかってしまいます。
デメリット②施工に時間と手間がかかる
基礎工事が重要になってくるため、通常のコンクリート舗装よりも時間がかかってしまいます。コンクリートブロックも1つ1つ組み合わせて駐車場を作るので、手間もかかってしまいます。
デメリット③目地砂から雑草が生える
インターロッキングブロックを敷き詰めるので、何もしていない駐車場よりも雑草などが生えることは少ないです。しかし、ブロック同士の隙間・目地砂から雑草が生えてきてしまいます。
多く生えるというほどではありませんが、雑草のない駐車場を希望している場合には他の施工方法も検討してみると良いでしょう。
デメリット④経年変化で色落ちしていく
多彩な種類と色が豊富なことで、選ばれているインターロッキングですが、経年劣化によって塗装の焼け(色落ち)をしてしまいます。
塗装などでメンテナンスをすることも可能なので、塗装することもおすすめです。色落ちしない機能を持ったインターロッキングブロックも販売されているので、補修等のコストを抑えることができます。
駐車場をインターロッキングにする際の費用相場
実際に駐車場の外構施工を、インターロッキングにした場合の費用相場はどのくらいなのでしょうか?業者へ依頼した場合と、DIYをした場合を紹介します。
業者に依頼にした場合の費用相場
キレイでおしゃれに仕上げたいと思う場合には、施工業者へ依頼することをおすすめします。駐車場の整地などが必要な場合、DIYでは上手くいかないこともあるからです。
- 1台分・135,000円~
- 2台分・270,000円~
材料と工賃を合わせて、相場単価が9,000円/㎡からとなるので割高です。割高である分、きれいでおしゃれな駐車場を手に入れることができます。
DIY施工した場合の費用相場
DIYで施工をする場合には、インターロッキング専用の道具を準備することになります。道具+材料(砕石・粒度調整砕石・敷砂・目地砂・インターロッキングブロック)の準備が必要です。
費用こそはかかりませんが、時間と労力が必要となるので、時間に余裕を持って取り組くようになります。材料ぞれぞれの相場単価は、以下の通りとなります。
機能性を重視したり、おしゃれなものを選びたいなどこだわりがある場合には、紹介した価格の相場よりも高くなってしまうかもしれません。
- インターロッキングブロック…1個100円程度(1㎡で50個ほど必要)
- 目地砂…1袋20kg入で販売・ホームセンターで700円程度
- 敷砂…厚み20mmほどの量が必要・15㎡で4,800円程度
- 砕石…粒度調整砕石・砕石、それぞれ70mmの厚みが必要。15㎡の場合にはそれぞれ2.1tほど必要。粒度調整砕石が1tで1,600円・砕石が1tで1,400円になります。
インターロッキングの一般的な施工の流れ
インターロッキングの施工方法について紹介します。一般的な外構施工方法を確認して、実際に駐車場工事を行う時に活かしてください。
専門業者を選定する
駐車場をインターロッキングにする場合、まずは施工を依頼する専門業者の選定が必要です。専門技術を必要とするインターロッキングの工事なので、技術力の高い業者を選ぶ必要があります。
実績が豊富で、調べることが可能であれば口コミ情報などで高評価である会社を選ぶようにしてください。依頼をするためには見積もりを依頼することになりますが、複数業者から見積もり依頼を取るようにしましょう。
適正価格を知ることができ、もっとも費用がお得な業者を選ぶこともできます。複数業者から見積もりを行う場合には、業者比較サイトなどを利用すると便利です。
業者に現地調査をしてもらう
見積もりをして候補業者が決まったら、その業者へ現地調査をしてもらいましょう。現地調査を行うことで、正確な価格を算出することができるからです。
図面や情報だけでは分からない部分も多くあります。実際に現地調査を行うことで、別途費用を事前に知ることが可能になります。
現地調査はできるだけ立ち会うようにして、念入りにチェックをしているか自身の目で確認してください。現地調査を行っても必ず契約する必要はないので、納得がいかない場合には業者を変えてみましょう。
工事の下準備をする
契約が進み、実際にインターロッキングの施工を行う前には、工事の下準備を行います。業者がすべて行ってくれますので、こちらで行うことはありませんが、一般的な下準備は次の通りです。
下準備の種類 | 作業内容 |
---|---|
路床工事 | 路床が平らではない場合、所定の高さに整地する |
端部拘束 | 端部にコンクリート製品や現場打ちのコンクリートを設置 |
排水処理 | 排水が問題なく行われるための排水処理を行います |
レベル出し | インターロッキングブロックを所定の高さに仕上げる作業 |
敷き砂工事 | 砕石で固めた路盤に均等に砂を敷き、表面を固める作業 |
駐車場の施工内容によっては、他の作業の追加や紹介した作業を行わない場合もありますので、実際の作業内容については業者へ確認をしてください。
インターロッキングブロックを敷き詰める
ここでようやくインターロッキングブロックの敷き詰め工事となります。事前に作成された設計書に基づいて行われていきます。ブロックなどに、目立った傷や汚れ・変形などがないことを確認しながらの作業です。
目地工事をする
ブロックやタイルの隙間である目地を十分に噛み合わせるため、目地砂をインターブロックの上から撒いて、乾燥させた後にほうきで掃きます。インターロッキングの透水性を高める効果にも繋がります。
インターロッキングの場合には、目地から雑草が生えることがあります。雑草が生えるのを予防する効果もありますが、完全に雑草が生えてこない訳ではありません。
仕上がりを確認する
計画書通りに施工されているかチェックを行い、問題がなければ工事完了となります。チェックを行う場合に気をつけてもらいたいのが、端部処理です。耐久性や景観を確保するためには、ブロック端部の処理はとても大切になります。
端部処理は、エンドブロックや正確にカッティングされたカットブロックを使用します。これらのブロックを使用しない場合には、現場打ちコンクリートで端部の処理を行うのが一般的です。
端部の処理をしっかり行うことで、ブロックのズレを防止し、見た目などもキレイにすることができます。端部処理の確認については外構施工前、計画書の段階で確認できますのでチェックを行いましょう。
駐車場をインターロッキングにしてみよう!
インターロッキングで、駐車場を外構工事する場合のポイントなどについて紹介しました。おしゃれで自分の好みに施工することができるインターロッキング、住宅に合わせた駐車場を作りたいと思われている方にはおすすです。
一般の駐車場の施工よりも、時間と手間・費用もかかってしまうので、実際の施工を行う際には、見積もりを行い納得がいく業者の元で工事を行うようにしてください。