家の解体工事に伴って出てくる、不用品の処分方法を紹介します。処分方法の種類、個人での処分や家具の回収依頼、リサイクルショップへの買取方法など解説!解体業者に依頼をする場合のポイントも紹介します。不用品の処分に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
解体工事に伴う不用品の処分方法を知りたい!
解体工事を行う前に、多くの人が悩むことに「不用品の処分」があります。不用品なので処分したいが、大量で自分達では処分ができない・遠方に住んでいるから解体工事前に処分を行なえない、など理由はそれぞれです。
解体工事を行う前に出た不用品は、どのような処分方法があるのでしょうか?自分で処分を行う方法から、解体業者へ依頼する方法まで解説していきます。
解体工事に伴う不用品の処分方法
解体工事を行うために、不用品を処分する方法にはどのような方法があるのでしょうか?処分方法によって、お得になったり逆に費用が発生したりするので、最適な方法を知るためにも処分方法を知っておきましょう。
処分方法①自分で家庭ごみを処分する
自分の手で不用品を処分する場合、手間ひまがかかってしまいます。しかし費用などを抑えたいと思う場合には、自分の手で処分を行なえば安く済みます。自分でできる部分は、自分で処分をすることもおすすめです。
自分でできる範囲がどのくらいなのか?自分では、判断がつきにくいかもしれません。その場合には、家庭ごみとして出せるものを処分すると良いでしょう。
家庭ごみとして不用品を処分する場合には、ゴミ袋代のみで済むので解体業者に依頼するよりも安いです。自治体のゴミ処分のルールに従って、不用品を処分するようにしてください。
処分方法②自治体に粗大ごみの回収を依頼する
家具・家電などの不用品も、自治体のルールを守って処分することが可能です。通常の家庭ごみでは出せないものなどは、粗大ごみとして処分が可能です。
粗大ごみには細かいルールと依頼方法があるので、事前に確認をして回収依頼をします。事前に処分費用を支払い、指定日に指定場所へ粗大ごみを出しておくと回収してくれます。
粗大ごみとして回収できないものがあるので、ホームページなどでチェックをして申し込むようにしましょう。1回に多く回収してもらえないかもしれませんが、費用を安く抑えることができるでしょう。
処分方法③自分で粗大ごみを指定場所へ持ち込む
不用品の量が多く、数回に分けて回収依頼をする時間がない場合もあるでしょう。その場合には、家具などを自治体の処分場や指定場所に自己搬入する方法もあります。
自己搬入をメリットは処分できる量が多いこと、回収依頼するよりも安く都合に合わせて搬入できるということです。事前の申し込みが必要なこともあるので、解体工事の予定と合わない可能性があるかもしれません。
処分方法④不用品をフリマアプリに出品する
家庭ごみに出すことや粗大ごみとして処分することも、不用品を処分することになるので処分費用が発生します。まだまだ使えるものに関しては、処分をせずに中古品としてフリマアプリなどに出品する方法もあります。
出品するサイトによっては、出品手数料が無料で売買することもできます。不要と思っていたものが、思いもよらぬ金額で売れてしまうこともあるので、時間に余裕がある人は出品してみても良いでしょう。
処分方法⑤不用品をリサイクルショップで買い取ってもらう
家具など大型なものは、フリマアプリなどでは送料が高くなってしまうため、出品しても売れないことが多いです。このような不用品の場合には、リサイクルショップで買い取ってもらう方法もあります。
出張買取を行ってくれる業者もあるので、持込が難しい場合には相談してみると良いでしょう。家具などだけではなく、衣類や電化製品も買取可能なので、お近くにリサイクルショップがある方は利用してみましょう。
処分方法⑥掲示板アプリで欲しい人を募る
最近は掲示板アプリなどで、無料で引き取ってくれる人を探すこともできます。地元で不用品を欲しい人を募集して、商談が成立したら引取に来てもらうか引き渡しに行くことになります。
話し合いの内容によっては、相手の送料負担で送ることも可能です。掲示板アプリの場合は直接交渉が基本なので、信用できる相手との取引ができるか重要なポイントになります。
処分方法⑦解体業者に処分してもらうことも可能
個人で不用品を処分する方法以外にも、解体業者へ不用品の処分を依頼することも可能です。解体業者へ不用品の処分を依頼する場合には、家庭で処分する場合とは異なり産業廃棄物としての処分になります。
不用品を処分依頼する場合には、解体費用の他に処分費が加算されます。産業廃棄物扱いになる場合には、自分で処分するよりも割高になってしまいます。
解体業者による処分費用が高い不用品の種類と処分方法
解体業者に不用品の処分を依頼する場合、処分費用が高くなってしまうものがあります。いったいどのようなものが、処分費用が高くなってしまうのでしょうか?
種類①雑誌や書籍等の紙類
雑誌・書籍類を解体業者に依頼すると、思った以上に高額な処分費用を請求されることがあります。産業廃棄物として処分されてしまうため、解体費用を高くしてしまいます。
紙類などは本来リサイクル可能で、無料で捨てることが可能なので、手間がかかってしまいますが自分で処分をするようにしましょう。
紙類を自分で処分する方法
紙類などは、廃品回収・買取・回収業者を利用すれば無料での処分ができます。費用をかけずに処分できるものに費用をかけしまうのは、もったいないことです。
家庭ごみでも紙類は別途回収している自治体も多く、廃品回収を行っているところも多いです。大きなショッピングセンターやスーパーなどには、古紙の回収ボックスなどがありますので持ち込むこともできます。
まだ状態の良い書籍類は、高値が付かないとしても古本屋で買い取ってもらうこともできます。状態の良い書籍などは、古本屋・リサイクルショップに持ち込むのも1つの方法です。
種類②調味料
調味料類などもいろいろありますが、処分が面倒なものの1つなので残しておくと高額の処分費を取られてしまいます。1つ1つは大きなものではないので、無料で処分してくれるだろうと思ってしまいます。
解体業者に依頼した場合には、大きさは関係がなく分別が大変なものになるほど処分費用が高くなります。個人で処分すると費用もかかりませんので、自分で処分を行うことがおすすめです。
しかし、調味料を処分することなど滅多にないので、処分方法が分からないかもしれません。種類ごとの処分方法を紹介します。
粉末系調味料を自分で処分する方法
粉末系とは、小麦粉や塩コショウなどが当てはまります。水と共に流してしまうこともできますが、水道管の詰まりなどを引き起こす可能性もあるのでおすすめできません。
できる限り粉末系の調味料は袋にまとめて、燃えるごみの日に捨ててしまいましょう。袋が破れて中身が飛び出してしまわないように、二重三重にしておくと良いです。
液体調味料を自分で処分する方法
醤油やみりん・ソース・鍋のつゆなどが液体調味料になります。液体ならば流しなどに流せば良いかとかんがえるかもしれませんが、元々の量も多いので環境破壊に繋がるためおすすめできません。
液体の調味料は、新聞紙などの紙に吸わせて漏れない状態にして燃えるごみの日に処分しましょう。牛乳パックなどに新聞紙を詰め込んで、そこに流し込むとこぼれたりすることが少なくなります。
半固形調味料を自分で処分する方法
半固形調味料といわれると、なかなかピンとこないかもしれません。マヨネーズやケチャップ、ドレッシングの一部は液体でも固形でもない物質です。
新聞紙などで吸わせることができません。そのままにはせずに、新聞紙などと一緒にして漏れないようにして、可燃ごみとして捨てるようにしてください。
調味料の容器を自分で処分する方法
中身を処分できたところで、残るのが調味料が入っていたビン・プラスチックなどの容器です。容器を軽く洗ってから、自治体のルールに沿った処分方法で処理してください。
解体費用に影響しにくい不用品の種類
解体費用に影響してしまうものもあれば、逆に影響しにくいものもあります。あまり影響がなければ、そのまま解体業者にお願いしても良いでしょう。
種類①家具等の木製品
解体する建物が木造である場合、木材でできた家具などは一緒に処分してもらうことができるようです。状態の良い家具であれば売れることもあるので、処分費用がかからないこともあります。
解体業者によって対応が異なります。木製の家具の処分をすべて無償で行ってくれる業者もあるので、木製家具がある場合には自分で処理する前に確認してください。
種類②鉄製のアイテム
鉄製アイテムなどは処分が大変だから、費用がかかってしまうのではないか?と思われるかもしれません。鉄くずとして、金属を買取している店で売却することができます。
スチール製の机や棚なども素材が鉄になるので、無償で処分してくれる可能性があります。売却費用によっては解体費用を値下げしてくれる業者もいるので、業者に確認してみると良いでしょう。
値引きばかりに目がいきますが、大型の鉄製品は処分をするのも大変なので、無償処分してもらるだけでも解体費用が安くなります。
解体工事に伴う不用品を処分する時のポイント
解体工事で出た不用品の処分方法について、理解できたと思います。解体業者に依頼をする場合には、どのようなポイントがあるのか紹介していきます。
ポイント①解体業者の「収集運搬許可」を確認する
解体工事で出たゴミなどはすべて産業廃棄物となり、一般のゴミとは一緒に処理などができません。産業化廃棄物を収集・運搬するためには、収集運搬許可が必要です。
解体業者が収集運搬許可を取得しているか、確認することが必要になります。確認をする場合には、直接業者に確認して許可証を見せてもらうか、インターネットで検索することもできます。
解体業者の中には所有していない業者も存在し、外注依頼をしていることもあります。外注依頼している場合にはその分の費用が上乗せになるので、費用を抑えたい場合には保有している業者を選びましょう。出典:産業廃棄物対策(東京都環境局)
ポイント②「家電リサイクル法」について確認しておく
家電リサイクル法という言葉は聞いたことがありますか?エアコン・テレビ・洗濯機・衣類乾燥機・冷蔵庫などは、粗大ごみとして扱われません。リサイクルすることが義務付けられています。
処分方法は、家電量販店に引取依頼をする・家電リサイクル受付センターに申し込むなどの方法になります。自分で指定場所に持ち込むことも、可能なので運び込めるサイズであれば良いでしょう。
処分を行う場合には、リサイクル料を処分を行うことになります。リサイクル料については、メーカーによっても金額が異なるので確認をしてください。出典:3秒で選べる家電の捨て方(一般社団法人家電製品協会)
ポイント③早めに回収申し込みを行うようにする
不用品の処分は、家庭ごみとして処分が可能な物は、毎週決まった日に処分ができるので問題ありません。リサイクル対象になるもの、粗大ごみなどは申し込みから時間がかかります。
解体の日取りが既に決まっている場合には、早めに依頼する必要があります。できるだけ時間に余裕を持って、依頼するようにすると良いでしょう。
ポイント④複数の業者やショップに見積もり依頼をする
不用品の処分依頼から処分をしてもらうまでには、時間がかかります。時間がかかってしまう場合には、複数の業者い見積もり依頼や問い合わせをしてください。早く処分対応をしてくれる業者を、探すことができます。
時間に余裕がある場合でも、費用を抑えるためにも複数の業者に見積もりをして、よりお得に処分できる業者を探してください。
解体工事に伴う不用品の処分方法を覚えておこう!
解体工事を行う際に出た、不用品の処分方法について紹介しました。不用品の種類にもよりますが、自分で処分できるものが意外と多いです。しかし、解体業者などに依頼すると、解体費用が高くなってしまいます。
家庭ごみとして処分できるもの・リサイクル可能なもの、解体業者に依頼しても良いものなどを紹介しました。解体工事を検討している方は不用品の確認を行い、できる限り自分で処分をしましょう。