家屋の解体工事をする際に、ピアノの処分方法が分からないとお悩みではないでしょうか。
「家屋と一緒に処分してもらえるのかな?」
「まだ弾けるかもしれないけど、自分で所有し続けるのは難しい」
解体工事の際には多くの不用品が発生しますが、ピアノの様な大型のものはどう処分したら良いのか分からない人が多いはず。人によっては思い入れもあり、できれば壊したくないと思う人もいるでしょう。
今回は、解体工事を検討した際に悩みがちなピアノの処分方法を解説。「できれば壊したくない」という人にも参考になるように、解体以外でも処分できる方法を5つ紹介します。
それぞれのメリット・デメリットもあわせて解説するので、できるだけ解体費用を安くしたい人や思い出のピアノを壊したくない人にも最適な処分方法が見つかることでしょう。
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解体工事ではピアノも一緒に処分してもらえる
家屋の解体工事の際には多くの不用品が発生しますが、解体工事とあわせて処分を依頼できます。ピアノもその他の不用品と同様、解体工事と一緒に処分してもらう事が可能です。
ピアノは大きさと重さから、簡単に処分ができず、自力で解体するのが困難です。ピアノの解体処分を検討している人は事前交渉の時点で解体業者に伝えてみるといいでしょう。
解体以外の方法で処分することも可能ですが、設置場所によっては搬出が不可能と判断され、断られてしまう場合もあります。解体業者に依頼した場合は、家屋の解体と並行して処分してもらえるのでそのような事もありません。
家屋の解体を検討しているけどピアノの処分方法が分からずに進めないという人は、一度解体業者に相談してみることがおすすめです。
解体工事の際のピアノの処分費用
解体工事と同時にピアノを処分する場合の費用は2万~5万円が相場となっています。
グランドピアノや、アップライトピアノは建物内で分解してから搬出するため、およそ3万円から5万円。電子ピアノは2万円ほどで処分が可能です。
ただし、上記は解体工事と同時に処分してもらう場合の相場です。ピアノ単体の解体処分では、そのために見積もりや書類作成といった業務が必要なので、5万円~10万円程度の費用が発生します。
解体工事の際に同時処分する場合だと、その他の不用品と同様の扱いになるため、ピアノ単体で処分する場合に比べて安く処分する事が可能です。
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ピアノを処分する5つの方法
解体工事の際に同時に処分してもらう方法を紹介しましたが、できるだけ費用をおさえたい場合やピアノを壊さずに処分したい場合の処分方法を5つ紹介します。
ピアノ買取業者に買い取ってもらい費用を浮かせる
ピアノが問題なく弾けて、大きな傷がないなど、状態が良ければピアノ専門の買取業者に買取査定に出すのも選択肢の1つです。
古いピアノだったしても、「ヤマハ」といった有名メーカーである場合や状態が良い場合には思いがけない高値が付く場合があります。
ただし、査定には製造メーカーやモデル名、製造番号といった基本情報が必要なので、査定に出す前に確認しておきましょう。
状態はもちろんですが、椅子や鍵盤カバーといった付属品全てがそろっていると査定アップにつながりますよ。
状態や設置場所によっては買い取ってもらえない事もある
買取の注意点としては、そもそも買い取ってもらえない可能性がある点、引き取り費用がかかってしまう点が挙げられます。
ピアノ買取業者によっては、買値が付かなくても無料で引き取ってくれる場合もありますが、設置場所によっては搬出が不可能と判断されることもあるので注意してください。
例外として、重機などを利用し搬出してくれる場合もありますが、追加費用が発生する可能性があるので業者に必ず確認を取りましょう。
古いピアノならネットオークションやフリマアプリに出品するのもおすすめ
ピアノ買取業者に買い取ってもらえない場合でも、ネットオークションやフリマアプリでの取引で買い取ってもらえる可能性があります。
ピアノが製造から30年以上立っている場合、ピアノ買取業者では値段が付かない事が一般的です。しかし、ネットオークションやフリマアプリでは、30年以上前に製造されたピアノでも値段がつくことがあります。
また、多くのネットオークションは配送料が購入者負担なので、取引時の手数料を引いた分がそのまま手に入ります。フリマアプリも配送料が購入者負担ですので、買取業者に買い取ってもらうよりも結果的にお得になる事もあります。
いつ落札や購入してもらえるかわからないので急ぎの場合は不向き
注意点としては落札者や購入者が現れないと、いつまでたっても処分出来ないことが挙げられます。
家屋解体工事の日程が決まっているのに、ピアノがまだ落札されていないので処分出来ないという本末転倒な自体になりかねません。ネットオークションやフリマアプリに出品する場合は、日程に余裕を持たせた状態で行ってください。
また、個人間取引の場合、「画像で見たよりも状態が悪い」といったクレームが付き返品を要求されることがあるため要注意です。トラブルを避けるためには、実際に落札者の目で現品確認をおこなってもらうことが一番です。
現品確認ができない場合は、ピアノの状態をできるだけ明確にして記載する、細かい傷などの画像を出品する際に載せるといった対策を行いましょう。ピアノのようは高額商品はトラブルが置きやすいので、リスクを理解した上で、利用してください。
知人や親戚に引き継いでもらう
買い手が付かなかったけどどうしても壊したくない人は、ピアノがほしい人がいないか探してみてはいかがでしょうか。もらい手が近場にいるのであれば、現物確認も容易に行えます。
引き取り手が見つかった場合には、調律の有無や配送方法の相談をしておきましょう。どちらもお金がかかるものですし、業者の手配も必要になります。事前に取り決めをしておけばトラブル防止につながります。
ピアノを壊したくないなら自治体や公共機関に寄付する手も
まだ使えるピアノの再利用としては、公共機関への寄付というのも選択肢に挙げられます。
学校や公民館など、公共機関でのピアノ需要は高いので、役所や役場に相談してみると需要があるかもしれません。
ただし、公共機関に寄付する場合、搬送費用は寄付側が負担という場合が多いので注意が必要です。知人や親戚でピアノの引き取り手が見つからなかったけど、まだ使えるから誰かに使ってほしいという人は役所に相談してみるといいでしょう。
不用品回収業者に回収してもらう
ピアノが弾ける状態ではない場合や、引き取り手がどうしてもみつからなかった場合には、不用品回収業者に回収してもらう方法もあります。費用としては、アップライトピアノやグランドピアノの場合は2万~5万、電子ピアノの場合は1万円程が相場です。
不用品回収の中には、無許可で営業していたり相場よりも高額な金額を請求する業者もあるので注意が必要です。
市役所や自治体に不用品回収の相談をすれば、自治体から認可を受けた「一般廃棄物収集運搬業者」を紹介してもらえますので、そちらに依頼するといいでしょう。
粗大ゴミとして処分することは難しい
多くの自治体ではアップライトピアノ、グランドピアノは粗大ゴミとして処分できません。
電子ピアノも一部の自治体でしか処分出来ない場合がほとんどです。各自治体のホームページで確認して、処分してもらえるなら格安ですむ可能性があります。念のため確認してみるといいでしょう。
自分で解体するのは止めるべき
ピアノは素人が解体するのは非常に危険です。ピアノ線や内部の鉄製フレームと取扱う際にケガをする可能性があります。また、鍵盤を外すのに専用の工具が必要など手間も非常にかかります。
ピアノを廃棄する場合は、解体業者や不用品回収業者にまかせた方が確実に処分してもらえます。
まとめ
ピアノは解体工事の際に同時に処分してもらえますが、その他にも以下のような方法があるので、自身に最適な方法を選択してください。
・ピアノ買取業者に買い取ってもらう
・ネットオークションやフリマに出品する
・知人や友人に引き取ってもらう
・公共機関に寄付する
・不用品回収業者に回収してもらう
ピアノ買取業者に買い取ってもらい、解体工事の費用を浮かせることができるかもしれまん。誰かに譲ることで、ピアノを壊さずに引き継いでもらうこともできるでしょう。何を重視するかは人それぞれですが、今回の記事を読んで選択肢が増え、参考になれば幸いです。
もしも引き取り手が見つからなかった場合、解体工事で一緒に処分してもらうのがおすすめです。
工事前の打合せで、ピアノも処分してほしいと伝えればスムーズに話が進みますし、解体と同時に処分が行われるため、搬出も問題なく行われます。搬出費用も結果的に安くなる場合もあるので、解体工事の際には、解体業者に一度相談してみてはいかがでしょうか。
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