ロックウールの危険性やアスベストとの違いは?

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ロックウールの危険性はアスベストの危険性とよく比較されますが、建材として大丈夫なのでしょうか。ロックウールを使うことのメリット、デメリット、ロックウールとアスベストの違いについて解説します。解体工事を検討する際に、そのデメリットや違いを参考にしてください。

ロックウールの危険性やアスベストとの違いは?

ロックウールは危険性が低い建材。成分や人体への影響などでアスベストとの違いがみられる。

ロックウールは人造鉱物繊維の一種

ロックウールとアスベストは、防音や断熱など同じ用途で利用されます。アスベストは人体に有害でその危険性がよく知られています。一方、ロックウールはアスベストとは全く別の物質でできており、危険性がないため心配が不要です。

アスベストは自然からなる天然産の鉱物繊維、ロックウールは工場などから人工的に作られた鉱物繊維になります。 アスベストは吸うと体内に有害物質が残る危険性がありますが、ロックウールは体内で分解され、無害なので安心です。

ロックウールの作り方

まず鉄炉スラグや岩石などを混ぜ、 1500~1600度の高温の電気炉で物質を溶解させます。次に、それらを遠心力によって飛ばすことで、綿菓子のように繊維の間に空気を入れて固定し、閉じ込めることで製造されます。

ロックウールのメリット

単に人体への危険性がないだけでなく、ロックウールを使用するメリットは吸音性、断熱性、耐火性の3点です。吸音性に優れているため、室内で大きな音を出す際の防音の建材として有効です。また断熱性にも優れています。

断熱性とは、室外の暑さや寒さが室内に伝わりにくくする能力の事ですが、この点もロックウールは優れています。密度が高いほど通気への抵抗力が強くなり、断熱性能が上がります。

またロックウールは耐火性にも優れているため、火事になっても燃え広がりにくいという特徴を持っています。

ロックウールのデメリット

ロックウールを使用するデメリットは2点、値段と断熱性のもろさです。メリットでも説明したように、その優れた性能であるがゆえ、値段も高くなります。また、吸水性がありますが、湿ると性質が変わってしまい、メリットである断熱性が弱くなります。

ロックウールとアスベストの違い

ロックウールとアスベストの最も大きな違いは、人体への危険性でしょう。アスベストは吸うと人体に害を与えますが、ロックウールはそういった危険性がなく無害です。一部ネットなどの記事で「ロックウールも危険性がある」という情報がありますが、これらは誤りです。

国際がん研究機関(IARC)では、物質を発がん性のあるものとないものに分類しています。ロックウールはグループ3(ヒトに対する発がん性について分類できない)に分類されています。

ちなみにこのグループ3には、お茶やコーヒーなど120種類も分類されています。一方、アスベストはグループ1(ヒトに対する発がん性がある)に分類されており、非常に危険性が高いです。

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