砕石と砂利の違いについて解説します。砕石の読み方や砂利との使い分け方を紹介!それぞれのメリットやデメリット、価格についてもまとめています。砕石と砂利の異なる点を踏まえながら、使い方や敷き方を紹介しているので参考にしてください。
砕石と砂利の違いについて知りたい!
駐車場などの地面に使われる砕石と砂利ですが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか?同じように見える砕石と砂利ですが、実際には見た目も敷いた時の感覚も大きく異なります。
どのような形で砕石や砂利が作れるのかを確認し、その違いを理解しましょう。そして、価格の違いや、庭や駐車場の敷き方についてもチェックしてください。砕石と砂利を使うメリット・デメリットを参考に、自分の目的にあわせた使い方ができるようになりましょう!
砕石と砂利の違いとは?
砕石の言葉の意味と読み方
砕石の読み方は「さいせき」になります。自然に作られるものではなく、大きな岩石を粉砕機を使って砕いた人工物です。
砕いて作られるため、ゴツゴツとした角があるのが特徴で、不揃いになっています。砕石は解体現場でよく使われる言葉なので、読み方も含めて覚えておきましょう。
砂利との違い
砕石と砂利の一番の違いは、人工物か自然物かです。砂利は長い年月をかけて、自然のチカラによってできた小さな石の集まりになります。
砕石は粉砕機を使って砕きますが、砂利は川や海の中で、大きな石や岩が砕けて、流れ転がることでできるのです。また、砂利の読み方は「じゃり」になっており、こちらも読み間違えないようにしましょう。
砕石と砂利の見分け方
人工物と自然物である、砕石と砂利の見分け方を覚えておきましょう。粉砕機によって砕かれた砕石と川や海の流れからできる砂利は、形に違いが生まれます。
砕石はゴツゴツとした角があり、砂利は丸みを帯びたフォルムです。また、石のサイズが不均一なのも特徴になります。砂利は堆積した場所によって呼び方が変わり、河川砂利や海砂利などの呼び方があるのもポイントです。
砕石の規格や種類
砕石には規格や種類が存在します。カインズなどのホームセンターで販売されているものに「RC」、「RM」、「RB」という表記が入っているのです。
「R」は再生を意味しており、再生砕石になります。「C」はクラッシャーランで、砕いただけの石です。「M」は粒度調整砕石のことで、粒度をある程度そろえたタイプになります。
このように、RCは再生クラッシャーラン、RMは再生粒度調整砕石を意味し、RBはコンクリートやレンガ、タイヤなどの廃材から作られたものです。RBに関しては、他の販売されているものよりも品質が落ちます。
砕石と砂利を庭や駐車場に敷くそれぞれのメリットとデメリット
砕石を敷くメリット
では、砕石と砂利の違いを参考にして、庭や駐車場への敷き方を確認しましょう。それぞれの違いから、メリットとデメリットが存在します。
砕石を庭や駐車場に敷くメリットは、踏み固めるとよく締まる点です。また、価格も砂利より安価なのもメリットになります。
砕石を敷くデメリット
砕石を使うデメリットは、見た目が砂利よりも良くない点です。ゴツゴツとして角のある形状のため、見た目が悪くなります。また、色や大きさのバリエーションが少ない点を、不満に感じる人もいるでしょう。
もう一つの問題は、砂利と比較すると砕石は、水たまりやぬかるみができやすいです。庭や駐車場での敷き方に注意し、泥水が跳ねることに注意しましょう。
砂利を敷くメリット
砂利を庭や駐車場に敷くメリットは、丸みがあり、粒の大きさがある程度整っているので、見た目がきれいになることです。敷き方を工夫することで、おしゃれな地面になるでしょう。
また、その見た目や色合いも様々ななので、敷き方によって色鮮やかな庭や駐車場にできます。雑草対策や水はけの良さも、砂利の大きなメリットです。
砂利を敷くデメリット
砂利のデメリットは、砕石と違って丸みがあるため、踏み固めてもしっかりと噛み合わない点に注意しましょう。そのため、砂利の上は歩きにくいと感じます。
また、駐車場で使うと、タイヤが石を弾くことで車を傷つけることもあるのです。価格では砕石よりも高くなるのもデメリットになります。ただし、コンクリートで施工するよりは、価格を抑えられるので、それぞれのメリット・デメリットを考慮して扱いましょう。
砕石や砂利の地面への敷き方と価格
砕石の敷き方や価格
砕石の敷き方や価格について確認しましょう。庭や駐車場に敷くことを想定して解説します。砕石はカインズなどのホームセンターで販売されており、先程紹介したRCなどの種類があるので確認して購入しましょう。
砕石を使う規模によりますが、2tトラックやダンプカーなどを使って運搬することも検討してください。業者が行う場合は、運んだ石をユンボなどで土地全体に広げます。そして、まいた石に圧力をかける転圧を行って、地盤を固めるまでが作業です。
駐車場に使われる場合は、5cmほどに敷くのが一般的です。この場合、砕石の価格は1立方メートルあたり300円くらいになります。駐車場の土地が100立方メートルと想定すると、砕石の価格は30,000円ほど、作業員の工賃などが50,000円ほどです。
そのため、全体を考えると、砕石を使って駐車場を施工するには、100,000円ぐらいを考えておきましょう。
砂利の敷き方や価格
砂利の場合は、防草シートを使うのがおすすめです。雑草や他の石を取り除いて、防草シートを敷いてください。その上に砂利を敷いて、均一に慣らせば完成です。
敷き方を比較すると、砂利の場合は自分で作業しやすくなっています。砂利は種類が豊富なため、価格も幅があるので計算しながら注文しましょう。
砂利を3cm~5cmほど敷く場合、1立方メートルあたり約1,000円ほどになります。庭が30立方メートルの場合、防草シートなどをあわせて、価格の合計は100,000円ほどです。
それぞれを比べると、価格を抑える方法はさまざまですが、薄い敷き方では地肌が見えてしまうので注意してください。
砕石と砂利の特徴やメリットとデメリットを理解して使おう!
砕石の読み方や、砂利との違いについて解説しました。それぞれ価格や形、色合いの違いがあり、メリット・デメリットが異なります。庭や駐車場なら砂利、基礎を作るような場所で砕石を使うのがおすすめです。
価格の違いはそれほど大きくありませんが、面積が広くなれば量の関係で価格差もでます。規模が広くなると重機や転圧の重要性が増すので、無理をしないで業者に依頼することも検討しましょう。