遺品整理の注意点と手順!処分に困る品はどうすればいい?

並行してやるべきこと

ご両親が亡くなって、思い入れがある住まいを解体する。

あまり考えたくはありませんが、誰しもその可能性はあります。

そんな時、解体の前にまず亡くなった方の所持品を保管、処分する「遺品整理」をしなくてはいけません。

遺品整理前に解体業者に家の取り壊しを依頼すると、廃棄物として勝手に処分されてしまう恐れがあります。

今回は、遺品整理の手順やポイントをご紹介します。

遺品整理はどのタイミングで行う?

遺品整理を行うタイミングって難しいですよね。

亡くなってすぐの落ち着いていない時期だとちゃんと判断できないかもしれない、時間がたってしまうと億劫になってしまう……。

遺品整理のタイミングに決まりはないので、「自分の気持ちの整理がついたタイミング」がベストです。

目安として一般的な遺品整理のタイミングをご紹介します。

1、葬儀後すぐ

とくに故人が賃貸に住んでいた場合、すみやかに遺産を整理しなければ賃貸料が発生します。

葬儀後であれば遺族の多くが集まっているので、勝手に遺産整理をしてトラブルに発展することが少ないのもメリットです。

2、諸手続きのあと

人が亡くなると多くの手続きが必要です。

死亡届の提出をはじめ、電気、ガス、水道、 銀行口座、キャッシュカード、保険金、年金とかなり忙しく、遺品整理まで手が回らないこともしばしば。

一通りの手続きを済ませ、落ち着いてから遺品整理に取り掛かる人が多いです。

3、四十九日のあと

故人の魂が現世をさまよっているとされる四十九日を区切りとする人は多いです。

魂が旅立ってから、遺族も気持ちの整理のために遺品整理をします。

法事で遺族が集まるため、葬儀のときはそれどころでなかった遺品整理のことについて話し合えます

同様に、親族が集まる一周忌のタイミングで遺品整理をする人も多いです。

 

あくまでこれらは一般的な目安で、遺品整理のタイミングに正解はありません

焦らずに、自分の中で受け入れてから取り組みましょう

ただし、以下の点には注意しましょう。

【注意点1】重要書類は早めに探しておく

諸々の手続きに必要となる書類は早いうちに探して保管しておきましょう。

手続きによっては期限もあるので、ギリギリになってから「あの書類がない!」なんてことになりかねません。

探しておきたい書類など

  • 預金通帳
  • 実印
  • 不動産関連の書類
  • 賃貸の契約書
  • 保険の証書、関連書類
  • 年金の書類や手帳
  • 借金関連の書類
  • カード類
  • 携帯、公共料金、インターネットなど各種契約書
  • 現金

【注意点2】賃貸物件の場合は早めに遺品整理を

賃貸物件の場合、賃貸契約書を読んで家賃の支払日や契約期間を確認しましょう。

遺品を整理できないままでいると、余計に賃貸料金を支払うことになります。

賃貸物件を貸主に返すときには「原状回復」を求められます。

※原状回復……賃貸借契約が終了して退去する際に、入居時の状態に部屋を戻すこと。荷物の整理以外にも、家主が設置した家具や家電の撤去、簡単なハウスクリーニングが必要です。

原状回復を行う時間も考えて、賃貸料を余分に払わないよう計画的に遺品整理をすすめましょう。

【注意点3】相続放棄を検討している場合は注意

自身が相続人であると知ってから3ヶ月以内に手続きを取らないと、財産、借金の相続を承認したことになります。

逆に言えば相続放棄を行う場合、3ヶ月以内に手続きをする必要があります。

故人に借金があるかを確認し、相続したくないときは早めに手続をしましょう。

また、遺品整理をすると相続放棄できなくなる可能性があります。

遺品=遺産に手を付けてしまうと、相続を承認したとみなされるので、相続放棄を検討している場合はうかつに遺品整理をしないほうがいいです。

【注意点4】遺族の合意

遺品整理は遺族全員の合意をとってから行ってください。

他の遺族に黙って勝手に遺品整理をすると「価値があるものを持ち出したのでは?」など、あらぬ疑いをかけられトラブルになるケースがあります。

どのような方針で遺品整理を行うのか、いつ遺品整理を行うのかなど事前によく話し合っておきましょう。

遺品整理の手順

実際に遺品整理する際、どこから手を付けて良いのかわからない方も多いです。

スムーズに進めるために、大まかな手順を見てみましょう。

故人の意思を確認

故人が遺言状を残していた場合は、その遺言状が有効なら従わなければなりません。

遺言状が見つかったら、勝手に開封せずに家庭裁判所で検認してもらいましょう

※検認……相続人などが立ち会いのもと、裁判所が遺言状の中身を確認すること。相続人に対して「確かに遺言状はあった」と遺言状の存在を通知し、偽造や隠匿を防ぐ手続きです。

法的な拘束力がなくても故人の意思を知り、尊重できます

エンディングノートや日記など、法的拘束力がなくても故人の遺志が残されている場合は、遺品整理の前に確認しましょう。

遺産を相続するか、放棄するかを決める

遺品整理は遺産相続を前提とした行為です。

一度手を付けてしまうと、遺産放棄できなくなってしまいます

借金や住宅ローンなどマイナスの財産を相続するか放棄するかを決めた上で遺品整理に取り組んでください。

自分が相続人と知ってから3ヶ月以内に手続きをしないと相続することになるので、遺品整理は後回しでも相続するか放棄するかは早めに決断しましょう。

故人の財産をすべて確認し、プラスになるかマイナスになるかをチェックしてください。

分類

遺産を相続することになったら、日取りを決めていよいよ遺品整理です。

遺品は大きく以下の3つに分類しましょう

  • 最優先で探すもの
  • 残すもの
  • 処分するもの

重要書類、財産に関わるもの

優先して探したいのは法的な手続きが必要な書類や品です。

大事なものはタンスの奥など見つからないように隠されている場合もあるので、徹底的に探しましょう。

優先して探すものリスト

  • 預金通帳
  • 実印
  • 不動産関連の書類
  • 賃貸の契約書
  • 保険の証書、関連書類
  • 年金の書類や手帳
  • 借金関連の書類
  • カード類
  • 携帯、公共料金、インターネットなど各種契約書
  • 現金

諸手続きには期限もあるので、書類は早めに探しましょう。

残すもの

残すものに分類した遺品から、形見分けする品を選びます。

一般的に形見分けの品は以下のものが多いです。

  • アクセサリー、装飾品
  • 時計、文具
  • 宝石・貴金属
  • 衣服
  • 家具
  • 書籍
  • アルバム
  • 切手などのコレクション、趣味の道具

形見分けをするにあたって、注意したいマナーがあります。

まず、形見分けは本来目上の人から目下の人に送るものとされています。

目上の人に形見分けを贈るのは失礼に当たるので気をつけましょう。

ただし、最近では上下関係をそこまで重んじない人も増えているので、無礼を詫びる一言を添えて形見分けを贈るケースも増えています

また、形見分けは「贈られた人が形見を使うことで故人を忘れずに思いを偲ぶ」ことを目的としています。

壊れて使えないものや、贈られる人の好みに合っていないものを贈るのはNGです。

品物が高額すぎる場合は、受け取った人が贈与税を課せられるケースもあるので注意しましょう。

きちんと遺品を使って、故人を偲んでもらえるように、熟慮してから形見分けを贈りましょう。

処分するもの

使い手がいないものや手に余る物、壊れているものなどは処分することになります。

処分するものも、もう壊れているものや買い取ってもらえないものは「捨てる」まだ新しいものや、まだ使えるものは「売る」に分類しましょう。

「捨てる」に分類したものは自治体のルールに従って可燃、不燃、資源、粗大ゴミなどに分けて廃棄します。

「売る」に分類した物はリサイクルショップや買い取り業者に売りましょう。

残すのか、売るのか、捨てるのかと悩む品もたくさんあると思いますが、悩んでいては作業が進みません。

分類するときに「保留」と書いたダンボールも用意しておき、迷ったときはとりあえず保留にしておくと作業が進みます。

遺品整理で出てきたものの処分方法、売却のコツ

遺品整理で出てきた品物は、処分に困るものもあります。

普段は縁がない物は処分するべきか、残しておくべきか、売れるのかといった判断が難しいですよね。

基本的に、価値があるけど使わないものは売却が主な処分方法になります。

悩みのタネになりやすい遺品とその処分方法をご紹介します。

着物・和服

故人整理で着物が出てきた場合、意外と処分に困るんですよね。

もしかしたら価値が高いものかもしれないし、思い入れがあるものかもしれません。

一番無難な方法は、形見として保管することです。

保管する場合、タンスなど着物に適した保管場所にしまい、定期的な虫干しなどの手入れが必要です。

着物は故人の体躯に合わせて作られるため、そのままでは着られません。

着ようと思うなら仕立て直しする必要がありますが、費用と時間がかかります。

再利用の方法として、洋服への仕立直しやバッグ、クッションと行った手芸に活用できます。

売却する場合は、リサイクルショップではなく買い取り業者への持ち込みがオススメです。

リサイクルショップの場合「単なる古い衣料」として査定されることが多いです。

買い取り業者の場合は経験豊富な査定員なので、価値がある着物もちゃんと査定してくれます。

切手

切手の処分で困るのは「売るとしても価値がわからない」「使う機会もない」といったところですよね。

メールやSNSといった連絡手段が主流の今、なかなか切手を使う機会がありません。

切手は査定、売却が主な処分方法です。

大抵は額面割れの価格で買い取りですが、プレミアが付いている切手は非常に高い値がつくこともあります。

適当な業者に頼むと大損をするかもしれないので、実績がある、信頼できる業者に頼みましょう。

古銭、記念硬貨

遺族にコレクション趣味の人がいればぜひ大切に保管してください。

興味がない場合は古銭や記念硬貨も切手と同様、査定して売却するのが主な処分方法です。

古銭は保存状態が悪く、年代がよくわからないもの、汚れがあるものも多いです。

買取業者によっては査定が難しく断られてしまうケースもあります。

古銭や記念硬貨を売却するなら、専門の古銭商が査定してくれるところを探しましょう。

宝石

宝石は基本的に自身で保管するか売却するかの選択です。

しかし、宝石の買い取り査定では「保証書を紛失してしまった」「傷や汚れがある」「ノンブランドでも売れるの?」といった悩みから、査定をためらう方もいます。

実際、これらのケースでは査定不可、あるいは買取価格が非常に低いことも多いです。

また、ルビーやエメラルドといったカラー宝石は鑑定が難しく、詳しくない買取業者だと低価格で査定されることもあります

自分に有利な査定をしてくれるか、ホームページの実績などを見て確認しましょう。

貴金属

貴金属は売却するとお金になりますが、安物の金属なのか貴金属なのかは、われわれ素人では判断しにくいですよね。

以外なところに貴金属が使われているケースもあって見逃しがちです。

例えば、「ダメ元で仏具を査定してもらったら金だった」「金縁メガネを査定してもらったら10万円以上の値がついた」といったケースもあります。

特に年季が入ってくすんでいたりすると、貴金属だと気づかないことが多いようです。

金属製の遺品があったら、とりあえず査定してもらうことをオススメします。

壊れていたり曲がっていても、貴金属が使われていれば価値を見極めてもらえます。

骨董品

価値があるのかわからず、捨てるに捨てられないのが骨董品です。

1点や2点ならまだしも、骨董品集めが趣味の方が亡くなるとかなり数が多い場合もあります。

蔵に骨董品が大量においてあるけど、処分して活用したいなんてケースも多いです。

骨董品の場合は出張査定を行っている業者に査定してもらいましょう。

総合リサイクルショップではなく、骨董品の専門知識をもつスタッフが査定してくれる業者に依頼しましょう。

また、骨董品を査定に出すときは下手に骨董品をいじらないほうがいいです。

「欠損があるから接着剤でくっつける」「汚れているから水拭きできれいにしておこう」といった作業は、かえって保存状態を悪化させ、骨董品の価値を下げてしまう場合もあります

そのままの状態で査定員に見てもらいましょう。

ブランド品

ブランド品の買い取りでは、基本的に「購入した時の状態」に近いほうが高額で査定されます

汚れやシミは、拭き取れるものを拭き取っておくだけで査定が下がるのを防げる場合もあります。

また、ブランド品の買取ではギャランティカード、鑑定証、証明書、購入したときの箱や保存袋、リボンなども添えて査定してもらうと、比較的高額な査定をしてもらえる傾向があります。

ブランド品を査定してもらう場合は購入時の付属品がないかも確認しておきましょう。

毛皮

毛皮製品は「まだ使えるかも」と、とりあえず手元においておき、結局クローゼットに眠っている方も多いですが、それはもったいないですよね。

毛皮の買取価格は種類、サイズ、保存状態で大きく変わってきます。

毛皮は化学繊維よりも保存状態が悪くなりやすく、毛並みの美しさが損なわれると買取価格が低くなりやすいです

売る場合には早めに売ってしまうのが吉。

保管する場合は日陰で保管する、定期的にブラシで毛並みを整えるといった手入れを欠かさず保存状態をキープしましょう。

遺品の買い取りはどこに頼む?

遺品の買取業務を行っているのは主にリサイクルショップ、遺品整理業者、買取専門業者などがあります。

業者を介さずに自分で売ってしまうフリマアプリなどの手段もあります。

それぞれどんなメリットやデメリットがあるのかご紹介しましょう。

リサイクルショップ

全国展開している大手でも、個人営業のリサイクルショップでも遺品を売れます。

リサイクルショップを利用するメリットはその手軽さと現金化の速さですが、査定を行うスタッフに専門知識がない場合も多いことも多く、本来は高額なものを安く査定されることもあります。

骨董品や美術品、古銭などの査定に専門的な知識が必要なものは、それらを専門的に扱っている業者に任せたほうが良いでしょう。

リサイクルショップの利用は、家具や家電などの査定額に差がつきにくいものを、手早く買い取ってほしい場合に向いています。

遺品整理業者

遺品整理業者は、不用品の処分、遺品の仕分け、査定、部屋の清掃など、遺品整理に関する業務をすべて行ってくれる業者です。

「遺族や親族で部屋の片付けをして、仕分けをして……なんてやっている時間が作れない」という場合はおまかせしましょう。

ただし、部屋の広さに応じて料金がかかる点には注意してください。

骨董品などを正確に査定してくれるかは、ホームページや問い合わせで知識や経験が十分かを確認しましょう。

ネットオークション、フリマアプリ

業者に依頼せずにネットオークションやフリマアプリを利用するのも手です。

自分で出品価格を設定できて、コレクターの目に止まれば業者の買取価格以上で売れることもあります。

うまく行けば業者に依頼するよりお得になるかもしれません。

デメリットは買い手がつかなければ処分できない点、梱包や発送などの手間がある点です。

価格を自分で設定する以上、適正価格を理解していないと大損をする可能性もあります。

価値がわからないものは一度業者に査定してもらうことをオススメします。

買取専門業者

不用品全般の買い取りを専門に行なっている業者です。

コレクターズアイテム、美術品、宝石など買取対象の幅が広く、知識が豊富なスタッフも多いです。

出張査定、買い取りできない品の処分なども行っているので、遺品の売却だけが目的ならオススメできます。

買取実績や専門知識をもつスタッフの有無、鑑定士との提携などは事前にチェックしておく必要がありますが、悪質な業者もいて、処分費として法外な値段を請求するケースもありますので、「古物商許可証」の資格がある業者を選びましょう。

専門業者では、坂上忍さんのCMでもおなじみの「バイセル」が有名ですね。業界最大手だけあって、高値買取の評価は高いです。バイセルにまずは無料相談して、納得できなかったら、このページで紹介した他の方法を検討する、という流れが鉄板といえるでしょう。

まとめ

大切な方が亡くなって遺品整理をする際は、自分の心を気遣うことも大切です。

遺品の前にまずご自身の気持ちが整理できてから取り組みましょう。

親族とのトラブルになるケースも多いので、よく話し合って日取りを決めて行ってください。

遺品は捨てるもの、残すものに分けて、関わった人みんなが故人を偲べるように、慎重に形見分けをしましょう。

処分するものは単に捨てるだけでなく、売却できる物は売却すると処分費なども抑えられます。

買い取ってもらいたい品の専門性や数にあわせて、知識があるスタッフの有無、出張査定を行っているかといった観点から、あなたにあった方法を選びましょう。

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