伐根と伐採の違いは?処理にかかる費用や安く済ませるための方法も!

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伐根と伐採の違いについて紹介します。伐根を行う上での注意点や必要性について解説!伐根にかかる費用を安くするやり方についてもまとめています。木を処分するための重機や道具、業者に関する情報をチェックして、伐根をする際の参考にしてください。

伐根と伐採の違いは?処理にかかる費用や安く済ませるための方法も!

伐根と伐採の違いや作業費用を抑える方法を解説!

放置し続けるとどんどん大きくなる木の枝や根ですが、そういったものを伐根・伐採する作業費用について解説します。伐根と伐採を行う必要性や違いについてもまとめました。作業費用を安く抑える方法や自分で行うやり方も参考にしてください。

伐根とは?

伐根の言葉の意味

伐根は、木の切り株を根ごと掘り起こすことを意味します。根っこごと抜き取ることにより、根が伸びないので、問題を根本から解決することができるのです。生け垣を植え替える際も根を処分してから行いましょう。

林業では伐根が行われない

伐根に関する重要なポイントとして、林業における作業に注意してください。林業では伐採は行いますが、その後に伐根は基本的に行いません。根っこが放置されたままの状態だと、時間はかかりますが山の養分になって自然に還っていきます。

山に還るまでの時間は、一般的には木が成長したのと同じ期間が必要な点に注意してください。伐根は根っこを完全に取れる点でメリットがありますが、土壌がゆるむ原因になります。山の土砂災害につながるので、十分に検討して行いましょう。

伐採との違い

伐採は、林業などにおいて木材を切って収穫することを意味します。また、一般家庭の庭木が大きく育ち、自分たちで手入れできないようなものを専門家に切ってもらうことも伐採です。

大きく育った木を放置したままにすると、台風などの災害によって倒木して大きな事故につながります。伐採では木を地面から10cmあたりのところで切り倒すので、景観も大きく変化するので覚えておきましょう。

伐根が必要な理由

虫が湧くのを防ぐため

伐根が必要な理由として、虫が湧くのを防ぐためという理由があります。木の種類にもよりますが、シロアリなどの虫は木を好む生き物です。シロアリが湧くような木を放置していると、そこから自宅にも悪影響を及ぼすことがあります

また、腐敗した木を放置しておくと、景観を損ねるだけでなく、倒木の危険性も生まれるのです。伐根を行うことで、切り株を残すこと無く完全に木を撤去し、問題が広がらないように対処しましょう。

インフラ設備への影響をなくすため

木の根が広がるとインフラ設備への影響が出ます。根っこは水道管や下水管、ガス管などのインフラ設備が損傷する原因になるのです。木の根は見えている部分では大したことがなくても、地中では広範囲に広がることがあります。

広範囲に広がることで問題解決が困難になることもあり、費用も膨大にかかるようになってしまうのです。そのため伐根の重要な目的として、早期に不要な木は処置するようにしてください。

必要以上に木が育ってしまうのを防ぐため

完全に木を処分する目的だけでなく、現状を維持したいときにも伐根がおすすめです。必要以上に木が育つのを防ぐために、伐根を行いましょう。伐根を行うことで木が成長しすぎるのを防ぎ、根が広がりすぎないようにできます

木の成長スピードは非常に早いので、今後のことを検討する前に、早期の段階で伐根によって成長を止めることを検討しましょう。

新築工事をスムーズにする目的で建物解体時に伐根することも

住宅を建て替える際にも伐根は重要です。庭の木をそのまま残した状態で作業を続けるのは難しいので、伐根によって撤去するようにしましょう。根を残したままにしていると、建物が建ってからトラブルの原因になります。

新築工事をスムーズに行うため、新築後の撤去費用を抑えるためにも、伐根がおすすめです。ただし、隣地との兼ね合いで伐根が困難な場合もあるので、相談をして対処を検討してください。

伐根と伐採の費用相場

伐根の費用相場

伐根をしてもらうために、業者に頼むとどれぐらいの費用がかかるのでしょうか?伐根の費用相場を確認しておきましょう。

伐根にかかる費用は木の高さが関係します。成長して大きくなった木を切るのは重機が必要になり、処分にもお金がかかります。また、伐根と伐採ではそれぞれ費用が異なってきます。

伐根の場合、30cm以内であれば1万円前後、50cm以内で2万円前後、80cm以内で4万円前後、80cmを超えると7万円ほどかかるのです。また、切り株の処分や重機の費用が別途必要なので注意しましょう。

伐採の費用相場

伐採の場合は伐根よりも業者の費用は安くなります。伐採では3mまでなら4,000円台、5mまでなら9,000円ほど、7mまでなら2万円台です。木が伸びれば伸びるほど費用がかかる形なので、伐採も伐根も早い段階で依頼してください。

産廃処理の費用は別途必要

伐根も伐採も業者に依頼する際は、基本の費用だけでなく産廃の処分にお金がかかることを覚えておきましょう。切り株や枝の処分費用、重機を使った場合の費用がかかります。処分にかかった本数や規模によって金額が増えるので注意が必要です。

土壌の復旧費用が必要になることもある

産廃処理の費用だけでなく、土壌の復旧費用もかかることがあります。伐根によって大きな穴が空いた場合、それを整地するための費用が必要だからです。整地にも重機を使うことがあり、こういった費用も事前に相談しておきましょう。

自分で伐根するやり方

自分で伐根できる木の目安

業者に依頼する費用が高いと感じる場合は、自分で伐根に挑戦することも可能です。ただし、自分で伐根できる木の目安を参考にしてチャレンジしてください。

自分で伐根できる木の目安は、木の高さが3m未満、切り株の太さが直径20cm程度です。この範囲であれば、自分で伐根を行って費用を浮かしましょう。ただし、あまり無理をして怪我や事故につながるのは危険なので、専門の業者に見積もりをしてもらってもよいでしょう。

必要な道具

必要な道具を事前に用意しましょう。業者の場合は重機などを使って短時間で処理してくれますが、自分で行う場合は手作業になり、時間も体力もかかるため覚悟が必要です。

用意するものはスコップやシャベルは必須です。高圧洗浄機は土の除去用としてあると便利な道具になります。また、ノコギリや剪定ばさみは根の切断に使いので重要です。そして、汚れてもいい服や軍手、長靴などを使って安全に気をつけて行ってください。

その他にも、除草剤や農薬などは切り株を枯らすために使えます。さらに、チェーンブロックやジャッキを使うことで、切り株を引き抜きやすいです。事前に除草剤や農薬を使って、伐根作業をやりやすくしておきましょう。

やり方①伐採する

最初に伐採から行っていきましょう。伐採して幹を腰の高さぐらいにしていくのが、最初の作業になります。この時に地面ギリギリまで短くするのではなく、腰の高さぐらいまで残しておくことで、揺らして抜きやすくなるのです

幹の長さを短くするのには、ノコギリを使って行いましょう。チェーンソーを使う場合は騒音と事故に十分に注意してください。木を切るときは、切れ目に刃が挟まれることが多いので、V字に切れ目を入れるやり方なども取り入れましょう。

やり方②穴を掘って土を落とす

次に根の周りをスコップやシャベルで掘ってください。根っこについた土を払って、木の根の状態を確認しましょう。高圧洗浄機などを使って、根の周りの土を除くと楽に作業ができます。

この時、根の全体像を把握しやすくするために、全方向から少しずつ掘り進めましょう。焦らずに落ち着いて作業をして、体力のペース配分も考えるようにしてください。掘った土は空いた穴を埋めるために再利用するので、一箇所に集めて戻しやすいようにしておくのがおすすめです。

やり方③むき出しになった根っこを切る

根っこの状態が確認できたら、ノコギリを使って切断しましょう。木本体と根っこを切り離すことで、根を抜きやすくなります。ノコギリだけでなく、太枝切り鋏なども活用すると効率よく作業が行えるでしょう。

やり方④根っこを引き抜く

さらに土を彫り、限界まで進んだら根っこを引き抜きましょう。根っこを引き抜くときは、左右に揺らしながら行ってください。振れ幅が大きくなってきたら抜けやすいサインなので、力をさらに入れましょう

根っこを引き抜くときは、抜けた時に後ろに転けないように注意し、背後にノコギリや太枝切り鋏などは置かないようにしてください。特に注意して行う作業なので、無理をしないことが大切です。

自分で伐根する時のポイント

怪我や熱中症に注意する

作業を自分で行うときは、怪我や熱中症に注意しましょう。力の必要な作業なので、ちょっとした油断が大きな怪我の原因になります。特にノコギリや太枝切り鋏、チェーンソーを使うときは要注意です。

周囲に人がいないことを確認し、使っている道具以外は離れたところに保管しながら作業してください。また、夏場の作業は定期的に水分補給を行い、帽子などをかぶって作業しましょう。こまめに休憩を挟むことで熱中症を予防できます。

作業を行うときは一日で終わらすことを考えるのではなく、自分の体力や気温などを考えて分けて行うのがおすすめです。軍手なども用意して、無理しないで作業を行いましょう。

他の植物の根を傷付けないようにする

木の根を処理するときは、他の植物の根っこを傷つけないようにしましょう。特に他の建物や持ち主の木を傷つけるようなことは避けてください。除草剤や農薬も同様に、周囲の植物を傷つける可能性があります。

土壌を広範囲に渡って傷つける場合があり、必ず説明をよく読んだ上で適正な量を使ってください。斜面になっているところで散布すると、植物の根っこが一気に弱り、土砂崩れの原因にもなるので注意が必要です。

自分での作業が難しい場合は業者に相談する

自分で作業することが困難な場合は、費用がかかっても業者に頼むのが安全です。専門の重機を使った作業は、安全で短時間で作業が完了します。特に大きく育った木は重機を使わないと、切断も運搬も困難です

素人判断で間違ったやり方で作業を行うと、大きな事故につながります。重機を搬入できるか、費用はどれぐらいかかるかなど、まずは業者に相談した上で自分で処理するか判断しましょう。

伐根や伐採の費用を安く済ませる方法

複数の業者に見積もりを依頼する

作業を依頼するときは、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。業者によって費用や作業行程の分かりやすさなど、さまざまな違いがあります。どの部分にどれぐらい費用がかかったのか分かったほうが、作業費用に納得できるでしょう。

また、使う重機や作業日数なども異なってきます。インターネットの口コミや、近隣で業者を利用した人の意見を聞いて判断してください。

伐採後の木を買い取ってもらう

費用を少しでも抑えたい場合、伐採後の木を買い取ってもらえるか相談しておきましょう。すべての木を買い取ってもらえるわけではなく、状態などによって買取不可のこともあります。

買い取ってもらえるのは、ケヤキやクスノキ、ヤマザクラ、イチョウ、ヒノキ、スギ、マツなどです。見た目はきれいでも、木の中が腐っていることも多く、実際に作業しないと買取ができるかはわかりません。

木の長さやバランスなど、様々な部分から判断されるので、木材の相場もさまざまです。季節などによって相場も大きく変化し、魚の競りに近い形で木材市場で値段が決められています。そのため、買い取ってもらうことで費用がどれぐらい抑えられるかは、期待しすぎないようにしましょう。

伐根と伐採の違いや安く済ませる方法を覚えておこう!

木の伐根と伐採の違いや、処理にかかる費用を安くするやり方について解説しました。木は放置しているとどんどん成長し、自分では処理できない状態になります。作業を先送りするのではなく、自分か業者に相談して処理を行いましょう。

作業をするときは無理をしないようにして、怪我や熱中症に注意してください。また、業者を利用する際は複数の業者に見積もりをして、安さや分かりやすさを検討しましょう。

この記事のライター

浅倉恭介

ギターや写真撮影、野球やコンビニの新商品が好きです。特にコンビニは自身が勤めていたこともあり、今でも新商品チェックはやめられません。そういった情報を発信するサイトを運営していたこともありました。また、趣味で山の中にある家を改装中でぽつんと一軒家を楽しんでいます。昔からパソコンを触るのが好きで、自作パソコン作りをするなどガジェット系の情報にも興味を持っているので記事に活かしたいです。一足先にWindows11に変更するなど、新しいことにはガンガン挑戦するタイプですので、ビジネス関係の最新情報もどんどん吸収して、みなさまに発信していきます。

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