空き家と廃虚の違いとは?役所からの通知や空き家の活用方法についても解説!

不動産・土地活用

「空家等対策特別措置法」により、空き家が社会問題になっている昨今、実は通常の流通では出回らないような空き家物件が、ひそかにブームとなっています。

「空き家」と同様に使われることが多い「廃虚」という言葉ですが、その言葉には違いがあります。

そこで本記事では、空き家と廃虚の違いについて解説します!空き家を放置した際の役所からの通知や空き家の有効活用についても紹介するので参考にしてみてください!

空き家と廃虚の違いとは?

似たような状況で使われることが多い空き家と廃虚という言葉ですが、2つの言葉には違いがあります。

ここではそれぞれの言葉について詳しく解説していきます。

空き家とは?

「空き家」とは、住んでいる人が誰もいない家のことです。

ビルや施設、工場などの大きな建物を指して使うことは少なく、通常は人が住んで生活するための家のことを意味します。

また、旅行などで一定期間家に住んでいる人がいない家のことは空き家とは言わず、住んでいた人が戻ってこない場合に空き家と呼びます。

廃虚とは?

「廃虚」とは、建物や施設、工場、家などが長期間使用されず、荒廃した状況になっているもののことです。

人が住むような家からビル・施設・工場まで様々な大きさの建物で「廃虚」という言葉を使います。

人が住んでいないだけでなく、場所が荒れ果てて人が再度利用できなくなっている場合に廃虚と呼びます。

廃虚と廃屋の違いとは?

「廃虚」と同じように使われることが多い「廃屋」という言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか?

違いはそれぞれの言葉が示している対象の建物で、廃虚は建築物や施設、集落などを示すのに対して、廃屋は人が住んでいた民家のみを示します。

放置されて荒れ果てた様子を意味する点は共通しています。

空き家を放置すると役所から通知が届く

空き家を放置したままにすると役所から通知が届くのをご存じでしょうか?

ここでは、4段階に分けて役所からの通知について解説します。

①手紙

空き家が見つかった場合に手紙でのお願いが最初に行われます。

管理が行き届いていない部分の管理を要請されたり、そもそも管理されていない場合は管理をするようにお願いされます。

強制力はないですが、この段階で何らかの対処をするのが望ましいです。

②助言・指導

次の段階では、助言・指導という趣旨の通知が届きます。

この段階でも強制力はありませんが、次の「勧告」の段階では固定資産税が増税される措置が取られるため、この段階で早急に対応することをおすすめします!

③勧告

この「勧告」の段階でも通知を無視していると、固定資産税が増税されてしまいます。

経済的な負担が増えてしまうため、早急に対応する必要があります。

④代執行

最後の段階では、役所による強制的な取り壊しが行われます。

取り壊し費用は後日役所から請求が行われるので、取り壊しの費用を払わないで済むわけではないので気をつけてください。

空き家や廃虚の活用の仕方5選

空き家や廃虚の活用の仕方5選

空き家を放置すると処罰が課されるため、有効活用することが大切です。

ここでは、空き家や廃虚の活用方法を紹介します!

維持管理して自ら利用

空き家・廃虚を再度維持管理して、自分で利用する方法があります。

この方法は、他の方法に比べて初期費用がかかりにくく、手続きも少ないことがメリットです。

倉庫や別荘として利用するなど、何か利用する目的がある方におすすめです。

賃貸

自分で利用するつもりがない場合は、賃貸として第三者に貸すのも一つの手です。

この方法は、初期費用が少ないことがメリットですが、建物が老朽化しすぎていたり基準を満たしていない場合は相応の費用がかかることがデメリットです。

また、建物を借りたい第三者が見つからない場合もあるので注意が必要です。

建物の建て替え

建て替えをしてしまう方法もあります。建て替えて自ら利用する方法と賃貸として貸し出す方法の2つがあります。

この方法は建て替えることでより上手く土地が活用できる一方で、解体コストと新規の建築コストなどコストが高くなるデメリットがあります。

建て替えをする際の解体コストや新規の建設コスト、建て替えた建物を賃貸にする場合は収支までしっかり事前に計算するようにしましょう。

土地としての有効活用

空き家・廃虚を更地にして土地として利用する方法です。

駐車場にしたり、土地を貸し出したりして活用することができます。

この方法は、更地にした場合にそのまま放置すると固定資産税の負担が重くなることがデメリットです。

売却

空き家や土地を売却してしまう方法があります。

この方法は売却するだけなので他の方法に比べて手間が少ないのがメリットですが、売却相手が簡単には見つからないことが多いのがデメリットです。

空き家や廃虚の活用方法で悩んでいる方は解体の窓口へご相談ください!

空き家や廃虚を有効活用しよう!

本記事では、空き家と廃虚の違いについて解説しました。

空き家や廃虚はそのままにしておくと罰則が課されますが、活用方法はたくさんあります。

ぜひ有効活用してみてください!

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