工事前に近所に挨拶が必要か詳しく解説します。工事前に挨拶をする理由や、挨拶に伺う範囲も詳しくまとめました。挨拶に伺うタイミングや方法、粗品の選び方や注意したいポイントについても、詳しく紹介しているので、参考にしてください。
工事前の挨拶の方法や注意点を紹介!
新築リノベーション、解体工事を行うと、音や粉じんが伴うことがあります。このような騒音や粉じんが発生することを嫌がる住民も多く、トラブルに繋がることも考えられます。トラブルを未然に防ぐためにも、工事前の挨拶は重要です。
本記事では、工事前の挨拶の方法や、挨拶に伺う範囲を解説します。工事前の挨拶のタイミングや注意点もまとめているので、新築やリノベーション工事を計画している人は、参考にしてください。
工事前の挨拶をする理由と伺う範囲
理由①近隣とのトラブル防止
工事前に挨拶する1番の理由が、近隣住民とのトラブル防止のためです。新築リフォーム、解体工事を行うと、騒音や粉じんが発生します。近所への挨拶なしに工事が始まると、近隣住民から苦情が入ることもあるでしょう。
また、工事中は多くのトラックなどの車両が出入りします。長時間、道路に車両を駐車しなければならないこともあるため、事前に知らせることが重要です。
工事前に挨拶をしておくことで、短期間であれば音や車両の出入りを我慢しようと考えてくれる人も多いでしょう。近所とのトラブルを未然に防ぐためにも、工事前の挨拶は重要です。
理由②工事の日程を知らせるため
自宅近くでの音や粉じん、車両の出入りは意外に気になるものです。また、新築工事は工期も長くなるため、いつまで工事が続くか、不安に感じる住民も多いでしょう。挨拶は、工事の日程を知らせる上でも大切です。
工事時間と期間を伝えておくことで、住民のストレスも軽減できます。「工事中は、迷惑をおかけします。」という一言を添えておくだけで、住民と良い関係を築けます。
挨拶をする家の範囲
工事前の挨拶は、基本的には現場となる場所の両隣と前後に位置する家に行います。特殊な立地の場合、範囲を業者と相談しても良いでしょう。
また、大きな騒音が発生する場合や、新築工事などで工期が長い場合は、訪問範囲を広げてください。隣接する道路が狭く、工事車両の出入りが多い場合は、車両の出入りで迷惑がかかる範囲まで、挨拶を済ませることがベターです。
集合住宅の場合
マンションなどの集合住宅の場合、両隣の部屋と上下の部屋に加えて、斜め上下の部屋まで挨拶に伺うと良いでしょう。マンションの場合、戸建て住宅と違い、音が響きやすく、振動が伝わりやすくなります。
大きな音の出るリノベーション工事や、工期が長くなる場合は、さらに訪問範囲を広げても良いでしょう。
工事前の挨拶のタイミングや方法
挨拶周りのタイミング
挨拶周りのタイミングは、工事の1週間前が基本です。2週間~3週間前の早いタイミングで伺うと、内容を忘れてしまうことも考えられます。
着工の前日などに行くと、留守の場合に挨拶できずに工事に入ってしまいます。留守の場合は、再度訪問することも考え、1週間前に挨拶周りを行いましょう。遅くとも、着工の3日~4日以内には、挨拶周りを済ませておくことがベターです。
挨拶文と粗品の準備
粗品や挨拶文の準備は重要です。遠方から伺う場合は、手土産でも問題ありません。訪問先が留守の場合、挨拶文を投函して、工事の日程を知らせます。在宅の場合は、挨拶文を見ながら説明すると、相手にも伝わりやすいです。
工事で迷惑をかけるため、伺った際に粗品を渡すと、印象も良くなります。粗品は、実用的なものを渡すことで、相手も喜んでくれるでしょう。
挨拶文に書く内容
挨拶文には、工事の内容や日程、工事を行う業者や代表者氏名を記載します。また、トラブルが発生した場合の、緊急連絡先を記載しておくとベターです。
文頭には、時候の挨拶と、音や粉じんなどで迷惑をかけるお詫びの言葉を添えておきましょう。決まった形式や内容はありませんが、トラブルを防ぐためにも、工事内容まで詳しく記載しておきます。内容に迷った場合は、無料のテンプレートなどを利用しましょう。
集合住宅の場合は、マンション全体に周知できるよう、マンションのエントランスなどに挨拶文を掲示できるか、管理人に相談しても良いでしょう。
粗品の選び方
粗品は、印象が良くなるため、挨拶の時には持っていくとベターです。粗品は、高くても1,000円以内のタオルや洗剤などの品物を選びましょう。ラップやゴミ袋など、数百円で購入できる、普段から使える実用品が喜ばれやすいです。
粗品には、外のしを付けることが多いですが、必ず、のしが必要になるわけではありません。のしをつける場合は、ご挨拶と書かれたのしを利用しましょう。
あまりに高価な粗品を渡すと、相手に気を使わせてしまうこともあります。依頼する業者によっては、業者がタオルなどの粗品を手配してくれることもあり、粗品を準備する必要がなくなります。
挨拶で伝えるべきこと
初めに工事がいつから始まり、いつで終わるのかといった、具体的な日程を伝えます。また、何時から何時まで工事をするのか、夜間の作業がある場合は、事前に説明しておきましょう。
また、車両を公道に駐車する場合は、迷惑をかけるということも伝えます。騒音や粉じん、塗料から発生するニオイなど、トラブルに繋がりそうな事柄については、事前に伝えておくとベターです。
業者と一緒に行くのがおすすめ
工事前に挨拶に行く際は、依頼している業者と一緒に行くのがおすすめです。業者は、工事の日程を把握しているだけではなく、具体的な工事内容を理解しているため、工事内容について、しっかりと説明してもらえます。
工事前に挨拶をするときに注意すること
注意点①挨拶の時間帯に注意する
近所伺う場合は、時間帯に注意しましょう。平日に在宅していない家庭は、夕方以降がおすすめです。しかし、夕方は家族の帰宅などもあり忙しい時間のピークでもあります。朝は、通勤や通学の準備で、慌ただしい時間を過ごしていることも考えられます。
平日に行けない場合は、土日に訪問しても良いでしょう。しかし、土日も注意が必要で、朝早い時間に伺うと、寝起きや就寝していることも考えられます。土日に挨拶に行く場合も、昼以降の時間帯がベターです。
近所の住民の生活リズムが分かる場合は、在宅しているタイミングを狙って伺うようにしましょう。
注意点②会えない場合は挨拶文を渡す
1週間前から挨拶に伺っているか、不在で会えないといったケースも少なくありません。会えない場合は、ポストに挨拶文を投函しましょう。
1度も会えないまま工事が始まると、相手を不快にさせてしまうことも考えられます。また、挨拶文を投函することで、子どもが対応した場合も、大人にしっかりと内容を伝えられます。
注意点③丁寧に挨拶ができる業者を選ぶ
多くの業者が、工事前に近所に挨拶をしてくれます。しかし、中には工事の挨拶をせずに、工事に入る業者もいます。優良な業者であれば、しっかりと挨拶をしてくれるため、挨拶のない業者は、別の業者に依頼することをおすすめします。
工事の業者を選ぶ際は、工事前に挨拶を行うか、同行してもらえるか、事前に確認しておきましょう。工事前に挨拶をする業者は、工事中のフォローもしっかりと行ってくれる可能性が高いです。
注意点④業者まかせにしない
工事前の挨拶は、業者が単独で行ってくれることがほとんどです。しかし、施主が同行しないと、先方の印象を悪くしてしまうことも考えられます。今後の付き合いも考えて、業者まかせにせず、一緒に挨拶に行くことをおすすめします。
万が一、業者がこちらで挨拶に伺いますと言った場合も、改めて挨拶に行くと、トラブルが少なくなります。
注意点⑤集合住宅はまず管理会社に挨拶を
集合住宅の場合、まずは管理会社に工事の挨拶を行いましょう。管理会社に連絡することで、集合住宅の住民全員に、工事の周知をしてくれることもあります。
エントランスに挨拶文を貼れるかどうかなど、管理会社に連絡した際に確認しておくと良いでしょう。
注意点⑥解体工事は特に配慮が必要
解体工事を行う際は、特に配慮が必要です。解体工事は、大きな音や多量の粉じんが伴います。また、解体工事は、運搬車両などの車両の出入りも多くなります。そのため、両隣と前後の家だけではなく、さらに広い範囲に挨拶しておくと良いでしょう。
工事前には挨拶をしてトラブルを避けよう
工事前の挨拶の方法や注意点について、詳しく解説しました。新築やリノベーション、解体工事には、騒音や嫌なニオイ、粉じんが伴うため、工事前に近所への挨拶が重要です。
工事前に挨拶をしておくことで、工事中のトラブルを防ぎ、今後の近所付き合いも良好になります。新築やリノベーション、解体工事を計画している人は、本記事を参考に、粗品の準備や訪問範囲を確認しておきましょう!