物件の内見の方法は?物件予約・当日の流れや注意点を紹介

解体工事

引っ越しをするときに、まずは物件情報サイトを確認をして、気になる物件を探す方が多いのではないでしょうか。

しかし、サイト上の写真や物件情報を見ただけでは、実際の部屋の様子や周囲の環境を把握するのは難しいです。

そのため、気になる物件を見つけたら、不動産会社に連絡をして「内見」することが大切です。

内見することで、実際の部屋の日当たりや騒音の様子などが分かるなどのさまざまなメリットがあります。

この記事では、物件の内見のメリットや予約方法、内見当日の流れ・注意点を紹介していきます。

これから物件を探す方はぜひ参考にしてみてください。

内見とは?

内見とは、賃貸物件を実際に見に行って、部屋の状態をチェックすることをいいます。

気になった物件が見つかったら、不動産会社に物件の空き状況を確認して、内見をする流れになるのが一般的です。

内見と内覧の違い

内見と内覧は言葉が似ているので、同じ意味合いで使っている方も多いのではないでしょうか。

実際に2つの意味に明確な違いはありませんが、不動産業界内では別の意味として使われています。

内見は賃貸物件を現地で確認するときに多く使われ、内覧は新築物件やモデルルームなどに使われることが多いです。

覚えておくと便利ですが、どちらを伝えても不動産会社には伝わりますので、あまり気にしなくても問題ありません。

内見のメリット

内見することのメリットは、写真ではわからない部屋の状態を実際に確かめられることにあります。

また、日当たりや壁の薄さなど、内見して気づくことも多いです。

以下では、内見することのメリットを詳しく紹介します。

日当たりがわかる

物件情報に方角が記載されているだけでは、実際の日当たりを把握するのは難しいです。

内見で物件の状態を実際に見に行くことで、日当たりの良し悪しを確認できるメリットがあります。

南向きであれば日当たりが良い印象がありますが、建物同士の距離が近かったり、近くに物件よりも高さがある建物がたっている場合は、光が遮られて日当たりが悪い場合もあります。

日当たり重視で部屋を探している方は、とくに内見で確認することが大切です。

内装の状態や設備を確認できる

インターネットで見られる写真は、よく見せるために不動産が工夫している場合もあるので、実際の状態と異なることもあります。

築年数が古い物件は、新しくリフォームしてきれいなところと、経年劣化したままのところがある場合もあります。内見することで、実際の部屋の印象や劣化状況など把握できるメリットがあります。

内装はできるだけ細かいところを確認して、トイレやキッチンなどの設備もチェックしておきましょう。実際にその部屋に住んでる自分のイメージもしやすいです。

壁の薄さや周囲の環境で騒音程度が把握できる

物件の写真や情報だけでは、把握できないのが周囲の環境や騒音です。

周囲の環境は、ストリートビューである程度把握できますが、どのような人が住んでいるのかなど確認するのは難しいです。

内見に行ったときに、壁の薄さや隣の部屋や上の階の音がどの程度響くのか確認するのも重要です。

また、幹線道路や線路沿いの物件は、電車や車の走る音が響く可能性が高いので、実際に内見で音の状況を確認しましょう。

内見の予約の方法

内見は事前にスケジュールを組んで、予約を入れたうえで行うのが一般的です。

以下では、内見の予約方法を紹介します。

メールで内見予約をする

賃貸情報などのサイトで気になる物件を見つけたら、メールでお問い合わせまたは電話でお問い合わせをします。

メールで問い合わせの場合は、物件情報のページにメールで問い合わせの入力フォームなどがありますので、そちらから必要事項を入力します。

サイトによって異なりますが、希望日時・物件の希望条件・連絡希望時間帯などを入力するのがほとんどです。

問い合わせ後に、不動産から電話またはメールで内見についての折り返し連絡がきますので、内見予約について日時などの詳しいやり取りをします。

電話で内見予約をする

電話で予約をする場合は、物件情報のページに取り扱っている不動産屋の情報が記載されていますので、その電話番号に連絡をします。

電話フォームで問い合わせをクリックするとそのまま電話をかけられるケースも多いです。

不動産会社には、内見したいことを伝え、スムーズに予約ができるように物件情報または物件番号をメモしておきましょう。

物件がまだ入居者を募集している状況であれば、内見の日時を予約します。

不動産会社で内見予約をする

不動産会社に来店して、内見予約をする場合は事前に来店予約をしておくとスムーズに内見予約までできます。

不動産会社に直接行くメリットは、物件情報サイトにはまだ掲載されていない物件も紹介されるケースもあるところです。

気になる物件があれば、すぐに空き状況や物件情報を調べてもらえます。不動産会社によっては、当日すぐに内見に行ける場合もあります。

内見予約の注意点

内見予約をするときに時間帯に注意しましょう。

物件によっては、入居者が決まるまで電気を止めている場合もあるので、暗い時間帯だと十分に確認できない可能性があります。

また、物件の日当たりを確かめるためにも、遅い時間帯より日中のほうが内見するのにおすすめです。

内見に要する時間は1部屋あたり30分程度で、移動時間も含めると1時間程度と考えておきましょう。

何件か内見したい物件がある場合は、事前に不動産会社に伝えておいて、早めの時間から内見予約をすると効率よく内見ができます。

事前に知っておくべき内見当日の流れ

内見当日は、事前に不動産会社とやり取りをしてるとおりに行います。

不動産会社に直接来店してから一緒に内見に行くか、最寄り駅や現地集合の2通りがあります。

不動産会社に足を運ぶ場合は、担当の方に物件情報が記載されている紙をいただいたり、物件についての説明を受けます。その後に物件へ直接行く流れです。

最寄り駅や現地集合の場合は、待ち合わせ時間5分前にはつくようにしておきましょう。

内見が終わって契約すると決めた場合は、不動産会社に一旦戻って入居の手続きを行います。

まずは申し込みをして、保証会社を利用する場合は審査をしますので、すぐに入居というわけではありません。また、内見をしたら必ず契約をしなくてはいけない決まりはなく、自由に決められるので安心してください。

少しでも気になることがあるのなら、契約はせずにじっくり検討しましょう。

内見当日に準備しておくと便利な持ち物と服装

以下では、内見当日に用意しておくと便利な持ち物を紹介します。

不動産会社によって、用意してくれている場合とそうでない場合があります。そのため、できるだけ自分で用意しておくと必要なときに困ることがなくなります。

また、内見して契約・申し込みを決めたときに必要なものも用意しておくのがおすすめです。

スマートフォン

スマホは、ほとんどの人が身につけていると思いますが、あると役立つことが多いので、必須な持ち物です。

マップアプリやコンパスアプリなど、便利なツールも入っているので、内見時に役立ちます。

夕方からの時間帯に内見する場合には、ライトにもなります。

また、部屋の様子を写真と動画に収めておくと、後から見返せるのでおすすめです。

物件情報・間取り図と筆記用具

ドアや窓の感じなど間取り図に書かれていないケースもあるので、物件の資料があれば実際の部屋を比較することができます。

メモするときに必要なので、筆記用具も準備しておきましょう。

物件情報や間取り図の資料は、不動産会社が用意してくれるケースがほとんどなので、準備しておく必要はありません。

ただ、不動産会社に来店して物件の説明を受けずに現地集合の場合はコピーがあると安心です。

手持ちの家具の寸法のメモとメジャー

部屋の寸法をはかるのに便利なのがメジャーです。ない場合はスマホで採寸できるアプリもありますが、誤差があるかもしれないので、物理的なメジャーがおすすめです。

引越し先に持っていく家具や家電の寸法のメモも一緒に用意しておくと、配置する予定のスペースを計測することで、実際に置いたときのイメージもしやすいです。

また、通路やドアのスペースも測っておくのがおすすめです。洗濯機や冷蔵庫など、大きすぎると搬入できない場合があります。そうなると窓から吊り上げる作業が必要になりますので、事前に把握しておくことが大切です。

不動産屋で借りられるもの

多くの不動産会社では、内見用にスリッパやコンパス、メジャーは貸してくれます。

事前に担当の方に借りられるものを確認して、用意できないものがあれば自分で準備しておきましょう。

契約時に必要な持ち物

内見をしたあとに申し込みを決める場合があるため、申し込み時に必要なものも用意しておきましょう。

免許証や保険証などの身分証明書と印鑑があれば、スムーズに申し込みができます。

申し込みまでに1日でも空いてしまうと、人気な物件は他の方に申し込みされてしまう可能性があるので、物件を抑えておくという意味でも、迅速に対応できるように事前の準備が大切です。

内見当日のおすすめの服装

内見当日はできるだけ動きやすい服装にしましょう。

何件か内見をする場合は、歩き回るため靴も動きやすくて履きなれているものを準備しておくのがおすすめです。

また、物件を出入りするときの時間を短縮するために、簡単に脱ぎ履きできるものが適切です。

物件の内見で確認するべきポイント

はじめて内見をする方は、どこをチェックするべきか分からずに、後からチェックしておけばよかったと後悔するケースもあります。

そのため、事前にチェックするべきポイントを把握しておきましょう。

駅からの距離と周辺環境

駅から物件までの距離と、物件の立地や周辺環境を確認しましょう。

物件情報に記載されている徒歩時間と誤差がないか、実際に駅から物件まで歩いてどのくらい時間がかかるか把握しておきましょう。

そのときに一緒に確認してほしいのが物件の立地や周辺環境です。見落としがちですが、幹線道路や大きい道路が面している場合は、騒音や揺れの心配もあります。

不動産会社に、自分が家にいる時間帯の騒音状況を聞いておくと判断もしやすいです。

ひとり暮らしの場合は、街灯の多さや狭い道がないかなど、夜に歩いても安全か確認しておくのも大切なポイントです。

日当たり

物件を選ぶときに日当たりを重視している方は、内見で日当たりを確認するのは大事なポイントです。

南向きとなっていても、近くに高い建物があって太陽の光が遮られている場合もあります。

そのため、物件情報よりも実際に物件のなかの日当たり具合を見ることに意味があります。

居住スペースの確認

階段・玄関・室内ドアのスペースを確認しましょう。とくに、2階以上の部屋であれば、大型家具や家電が通るスペースが十分にあるか必ず確認することが大事です。

引越し当日になって、ドアを通らなかったというトラブルが起きてしまわないように、事前にチェックできるところはしておきましょう。

また、部屋全体・収納スペースもサイズを測っておくと、持っていく予定の家具を置いたときのイメージがしやすいのでおすすめです。

テレビ台など置く場合は、どこにコンセントがあるか確認しておきましょう。

設備をチェックする

水回りの設備・ガスコンロや照明器具の有無を確認しましょう。

物件情報に、設備について詳しく書かれていないケースがあるので大切なポイントです。

キッチン周りは食器棚や冷蔵庫のスペースを測っておくと、後からどれくらいのサイズの食器棚が適切か、冷蔵庫を置いたら歩くスペースはあるかなど把握しやすいです。

ガスコンロや照明器具は、物件によって設置していない場合は、自分で用意しなければいけないので、必ず確認しましょう。

洗濯機置き場のスペースも確認しておくのが適切です。地域によっては冷蔵庫置き場が室内ではなく、室外にある場合もあります。

また、今住んでる部屋に収納棚などがある場合は、新しい物件の脱衣所や洗面台まわりに置けるのか確認しておく必要があります。

部屋の騒音状況

室内の音がどれくらい響くのか騒音の状況もチェックしましょう。部屋のなかの音の響きを確認したり、隣や上の階の部屋の生活音がどれくらい聞こえるか確認しましょう。

物件情報のみでは確認できないところなので、内見のときに念入りに確認することが大切です。

時間帯によって住民がいない場合もあるので、時間帯を変えて何度か物件に訪れると、より正確な騒音状況が確認できます。

生活導線

物件の生活導線が、使い勝手がいいか確認しましょう。

1人暮らしの1Rなどの部屋は、玄関を開けてすぐ部屋が広がるケースが多いです。そのような場合、キッチン・洗面台まわりなど、行き来しやすいのか生活導線をチェックしましょう。

玄関のすぐ近くに浴室があって脱衣所がない場合は、誰かが訪問してきたときに困りますので、少し使い勝手が悪いと感じるでしょう。

玄関と部屋の間に廊下などの仕切りがほしい方は、1K以上の部屋を探してみるのがおすすめです。

その他設備関連

物件のセキュリティ関連もチェックしましょう。オートロックやディンプルキーなど、ひとり暮らしの方はとくにセキュリティがしっかりしている部屋のほうが安心できます。

また、多忙な方は宅配ボックスの有無も確認しておきましょう。家にいないことが多くて、宅配を直接受け取ることができない方は、宅配ボックスがあると便利です。

駐車場・駐輪場

駐車場や駐輪場がちゃんと整備されているかもチェックポイントです。古いサビた自転車がずっと置いているようであれば、あまり管理が行き届いてない可能性があります。

なにかトラブルがあったときに管理会社との相性は重要なので、駐車場や駐輪場だけではなく、物件まわりも整備されているか確認しておきましょう。

まとめ

内見はしなくても物件の契約はできますが、物件情報だけではわからない部分も多いので、できるだけ内見はするべきでしょう。

内見当日の持ち物や服装を事前にチェックしておくことで、スムーズに内見ができます。また、物件のどこを確認するべきかメモなどを用意したほうが、確認し忘れることがないのでおすすめです。

内見するときは、事前に不動産会社に日程の予約をいれて、時間を確保して内見を行いましょう。

こだわりが多すぎると、希望の物件がなかなか見つからないので、譲れないポイントと妥協できるポイントを決めておくと、物件探しもスムーズにすすみます。

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