解体・工事現場などで「廃材」という言葉をよく聞きますが、具体的にどのようなものを指すのでしょうか?それら廃材は無料で処分、処理できるのか?かかるとすればどれくらいかかるのか?DIYなどで再利用で処理費を浮かせることはできるか?詳しく紹介します。
廃材とは
住宅などを解体すると、必ず「廃材」が発生します。
廃材とはどのようなものを指しているのか紹介します。
廃材の定義
廃材の定義は、解体工事現場などで出たコンクリート、木材など、またはそれらが混ざったものなど処分しないといけない産業廃棄物のことを指します。
解体によって出た木材などの廃材は大まかに分別し、業者が中間処理施設へ運びます。それらの廃材がリサイクル可能かどうか更に細かく分別を中間処理施設で行い、業者がリサイクル出来ないものを最終処分場へ運びます。
廃棄物とは
廃材を含めた廃棄物は6つの種類に分かれており、産業廃棄物は廃棄物の中の1つになります。
廃棄物 | 廃棄物処理法の対象である不要物 |
産業時廃棄物 | 事業活動で発生したもののうち、法令で定める20種類 |
特別管理産業廃棄物 | 産業廃棄物のうち、特に指定された有害なもの |
一般廃棄物 | 産業廃棄物以外のもの |
事業系一般廃棄物 | 事業活動で発生した、産業廃棄物以外のもの |
家庭廃棄物 | 一般家庭の日常生活から発生したもの |
特別管理一般廃棄物 | 一般廃棄物のうち、特に指定された有害なもの |
産業廃棄物とは
建物を解体後に出た廃材を産業廃棄物といいます。産業廃棄物には種類があり、20種類と細かく分類されています。その種類は以下の通りです。
産業廃棄物の種類(20種類)
- 燃え殻
- 汚泥
- 廃油
- 廃酸
- 廃アルカリ
- 廃プラスチック類
- ゴムくず
- 金属くず
- ガラス・コンクリート・陶磁器くず
- 鉱さい
- がれき類
- ばいじん
- 紙くず
- 木くず
- 繊維くず
- 動物系固形不要物
- 動植物性残さ
- 動物のふん尿
- 動物の死体
- 汚泥のコンクリート固形化物など
1~19の産業廃棄物を処分するために処理したもので、13~19は、日本標準産業分類による業種に該当した場合は産業廃棄物で、それ以外の場合は事業系の一般廃棄物となります。
正しく処理することが不法投棄の防止に繋がる
廃材の処理方法は法律で決まっており、不法投棄すると法で罰せられます。廃材をどう処理すればよいか、正しく理解しておきましょう。
産業廃棄物である廃材を処理する責任は原則、それらを排出した本人や組織(解体業者)にあります。
処理の方法、処理費を調べるには、自分の所属する自治体や解体業者へ相談することがおすすめです。それほど量が多くなければ、自分で一般ごみ、または粗大ごみとして処理できます。
DIY素材などの新たな価値を与える取り組みも
廃材は処分するには処分費がかかりますが、アート製作、工作などDIYのためにそれらを無料で再利用することもできます。
そうすれば処分する手間、処理費などが浮くだけでなく、ゴミも減らせるので環境にも良いです。廃材を再利用し、製作した家具などを販売している人たちもいます。