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鉄筋コンクリート造の解体費用の内訳とは?
鉄筋コンクリート造の解体費用は、建物本体の本体工事以外にも、仮設工事や付帯設備工事、事務作業が主な内訳です。
安全に作業するための仮設工事では、重機の運搬や作業の材料など、付帯設備工事では、ブロック塀や扉の撤去作業などに費用が掛かります。
本体工事では、主に解体のための人件費に費用が掛かり、地域や立地条件によっては、工事価格が大きく変動します。
【9つの項目別】鉄筋コンクリート造の解体費用の相場
鉄筋コンクリート造の建物を解体する場合、解体費用の相場を理解しておくことが大切です。
ここでは、本体工事費、付帯工事費、手壊し解体費用の平均相場、地域別、階数別から見る解体費用相場、アスベストが使用されていた場合のアスベスト除去費用相場など、鉄筋コンクリート造の解体費用の相場について、9つの項目別に紹介していきます。
1:本体工事費の平均相場
鉄筋コンクリート造の解体費用の相場の1つめは、本体工事費の平均相場です。
鉄筋コンクリート造の解体では、特殊な工法を使用するので、多くの人手や高い技術が必要になり、木造や鉄骨造の建物よりも工事費用が高額になりがちです。
本体工事では、解体費用を坪単価で算出し、東京都では7〜8万円ほどが平均相場となっておりますが、中には半分ほどの費用で抑えられる地域もあります。
2:付帯工事費の平均相場
鉄筋コンクリート造の解体費用の相場の2つめは、付帯工事費の平均相場です。
ブロック塀や倉庫、樹木や門など、敷地内にメインとなる建物以外にも解体するものがある場合、付帯工事費を払って工事することになります。
付帯工事費の平均相場は、解体するものによってさまざまで、例えば、鉄骨ベランダ一式を撤去する場合には3〜4万円ほど、鉄骨の日除カーポートを撤去する場合には1〜1.5万円ほどかかります。
3:手壊し解体費用の平均相場
鉄筋コンクリート造の解体費用の相場の3つめは、手壊し解体費用の平均相場です。
鉄筋コンクリート造を解体する場合、基本的に重機を使用しますが、何らかの理由で重機を使えない場合、作業員の手壊し解体によって解体します。
手壊し解体の場合、重機を使用するよりも解体費用が高額になり、足場かけ工事は1平米当たり1000円前後、建物の切離し工事では1平米当たり5000円前後が平均相場です。
4:地域別から見る解体費用相場
鉄筋コンクリート造の解体費用の相場の4つめは、地域別から見る解体費用相場です。
鉄筋コンクリートの解体費用は、多くの人手や資材を使用するので、物価や人件費に大きく影響を受け、地域によって相場が大きく違うこともあります。
例えば、人件費や物価が高い東京都などでは、1坪あたり約10万円近く解体費用がかかるような工事でも、物価の安い沖縄県などでは、半分ほどの費用で解体工事ができたりします。
5:階数別から見る解体費用相場
鉄筋コンクリート造の解体費用の相場の5つめは、階数別から見る解体費用相場です。
鉄筋コンクリート造解体は、土地が狭かったり回数が多くて複雑な構造だったりするほど高度な技術が必要で、当然解体費用も高くなってしまいますが、1坪あたり5〜8万円ほどが目安です。
6:アスベストが使用されていた場合のアスベスト除去費用相場
鉄筋コンクリート造の解体費用の相場の6つめは、アスベストが使用されていた場合のアスベスト除去費用相場です。
アスベストは、吸い込んでしまうと人体に害を与える恐れがあるので、鉄筋コンクリート造にアスベストが使用されている場合、除去が必要になります。
アスベストを除去する場合、除去するアスベストの量によって費用が大きく変動し、アスベストの量が多いと数100万円かかることもあります。
7:廃棄物が出た場合の処理費用相場
鉄筋コンクリート造の解体費用の相場の7つめは、廃棄物が出た場合の処理費用相場です。
ソファーのような家具や冷蔵庫のような家電などは、解体工事の際に出るコンクリートやガラなどとはいっしょに捨てられないので、処理するために費用が掛かります。
廃棄物が出た場合には、1台ごとに5〜7万円ほどの処理費用が必要で、自分で処分した方がコストを抑えられるケースがほとんどです。
8:地中埋設物が出た場合の処理費用相場
鉄筋コンクリート造の解体費用の相場の8つめは、地中埋設物が出た場合の処理費用相場です。
地中埋設物とは、解体する建物の下に埋まっている建物の基礎や建築廃材、浄化槽などのことで、解体工事の終盤に見つかって追加費用がかかることが良くあります。
地中埋設物の数や種類によって処理費用は異なりますが、浄化槽だと2〜4万円ほどが相場です。
9:その他の費用・諸費用の相場
鉄筋コンクリート造の解体費用の相場の9つめは、その他の費用・諸費用の相場です。
解体費用の多くは解体工事が占めていますが、解体工事の準備や手続きなどにも費用が掛かります。
重機を運搬するための重機回送費は3〜5万円ほど、もしもの時の賠償責任保険費用は1〜2万ほど、道路使用許可申請費用は1万円ほどが相場で、この他にも挨拶費、届け出や手続き費などがあります。
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鉄筋コンクリート造の解体費用を節約する方法3つ
鉄筋コンクリート造の建物を解体するためには、どうしても高額な費用がかかってしまうので、鉄筋コンクリート造の解体費用を節約する方法について知ることが大切です。
ここでは、複数の解体業者から見積りをとる、残置物は自分で処理する、中間マージンを発生させないという、鉄筋コンクリート造の解体費用を節約する方法について3つ紹介していきます。
1:複数の解体業者から見積りをとろう
鉄筋コンクリート造の解体費用を節約する方法の1つめは、複数の解体業者から見積りをとることです。
解体業者によって解体費用や工事内容が異なるので、複数の業者から見積もりをとることが大切です。
ただし、見積もりが安いから節約できるとは限らず、アスベスト調査などの費用が含まれていなかったり、消費税の表示による差があったりするので注意が必要です。
2:残置物は自分で処理しよう
鉄筋コンクリート造の解体費用を節約する方法の2つめは、残置物は自分で処理することです。
残置物とは、解体工事の際に処分されずに建物の中に残っている私物のことで、家具や家電などが主な残置物です。
残置物は、解体工事によって出る産業廃棄物として処分できず、別途費用がかかってしまうので、解体費用を節約するためには、自分で処理することが大切です。
3:中間マージンを発生させない
鉄筋コンクリート造の解体費用を節約する方法の3つめは、中間マージンを発生させないことです。
工務店やハウスメーカー、建設事務所など、解体工事の際に解体業者と仲立ちをしてくれる仲介業者に依頼すると、中間マージンが発生してしまうので、解体費用が高くなってしまいます。
中間マージンの相場は、本体工事の20~40%ほどであることが多くかなり高額なので、解体費用を節約したい場合には、解体業者に直接発注することが大切です。
鉄筋コンクリート造の解体費用を確認しよう
ここまで、鉄筋コンクリート造の解体費用の相場や、解体費用を節約する方法などについて紹介してきました。
鉄筋コンクリート造を解体する際には、それなりの費用がかかります。
鉄筋コンクリート造の解体を考えている方は、鉄筋コンクリート造の解体費用や相場を予め確認しておいてください。
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