独身の方が住宅を「購入」するときのポイントを全解説!一戸建てとマンションはどちらが便利か

解体工事

近年は、特に女性の仕事に対する考え方に変化が起きてきたことで、結婚に関する考え方、そして住居に対する考え方まで多様になってきました。

かつては独立して実家を出る、結婚を機にマイホームを購入する、というのが一般的なスタイルでしたが、今はそれがまったく当たり前ではなくなっている時代なのです。

今回はこういった現代の考え方に即して、独身で住宅を購入する際のポイントや、買うなら一戸建てとマンションのどちらがいいのか、といったことについて見ていきましょう。

なぜ独身の住宅「購入」が増えたのか

女性の社会進出

近年は女性の社会進出が著しく、そもそもの独身率が高くなっていて、結婚や出産を機に住宅を購入しよう、という意識が変わってきています独身男性はもちろん、独身女性で住宅購入を考える人が増えているのは、こうしたことが大きな背景となっているといえます。

なかでもある程度キャリアを積んだ30~40代で購入を検討する単身者が多くなっています。

住宅ローンの金利が低い

住宅購入を考えるきっかけとして、もっとも多い理由が「家賃や更新料の支払いがもったいないと感じたから」というものだそうです。加えて、近年は住宅ローンの金利が史上最低水準となっているのもあり、毎月家賃と同程度の出費でローン返済ができて将来資産になるならそちらの方が、と考えるようになる人が多いのでしょう。

住宅ローン控除の門戸が広くなった

さらに、以前は新築住居にしか適用されなかった住宅ローン控除が、近年中古住宅でも利用できるようになったことも、単身者に住宅購入に踏み切らせる要因のひとつとなっているといえます。

住宅ローン控除とは、一定の条件を満たしていれば、毎年末の住宅ローン残高の1%相当額がその年の所得税から控除されるというもので、持ち家に対する大きな優遇制度です。

これが新築だけでなく中古にも適用されるようになったことは、非常に大きなメリットでしょう。

結局賃貸と持ち家、どちらがいいのか?

「賃貸住宅と持ち家、どちらがいいのか」という論争は、ファミリーにおいてであれ独身においてであれ、いまだに正解が出ていません。

というよりも賃貸住宅と持ち家は、当然ながら双方ともにメリット・デメリットがあり、各個人のライフスタイルや環境・状況によってどちらが必ずいい、とは言い切れず、そもそも正解などないのです。

ではここではいったん、独身であるかないかにかかわらず、賃貸住宅と持ち家それぞれのメリット・デメリットをざっと見ていきましょう。

賃貸住宅のメリット・デメリット

賃貸住宅の最大のメリットは「柔軟性が高い」という点です。ライフスタイルに変化があったり、住みたい地域を見つけたり、もっと広い家に住みたいという希望が出てきたり、隣人とトラブルがあったりしても、身軽で気軽に住替えができます。

万が一収入が減るようなことがあっても、住宅ローンを抱えているわけではないので、もっと家賃が収入に見合ったところに引越しする、ということも可能になります。

いずれ実家を相続する、独立や開業の予定がある、という場合にも対応しやすいでしょう。

一方でデメリットは、どんなに家賃を払い続けても自分の資産にはならない、という点です。特にリタイヤ後にも家賃の支払いが続くというのは負担となります。

将来のことを見据えると、賃貸住宅には一抹の不安を覚える、という人は多いでしょう。

また、間取りや内装を自分の好みにリフォームするということも基本的にはできないため、こだわりがある人にも賃貸住宅は向いていないといえます。

持ち家のメリット・デメリット

持ち家のメリットは、賃貸住宅のように毎月決まった住居費(=住宅ローン)を支払っていれば、いずれ自分の資産になるという点です。老後の安心感もあるうえ、ローンを払い終わってしまえば人に貸したり、売却したりも自由です。

また、初めから自分の好みの物件を選んだり建てたりできるだけでなく、リフォームやリノベーションも自由であるため、理想の住まいを実現することも可能です。

さらに、持ち家には前述の「住宅ローン控除」のほかにも、さまざまな優遇制度が用意されていて、それらを利用することで住居費の負担がだいぶ軽くなるでしょう。

一方デメリットは、賃貸住宅のメリットの裏返しとなりますが、「柔軟性に欠ける」という点です。人生における何か大きな転機があったときに、簡単に住まいを替えるということが難しくなります。住宅ローン返済中に売却するといってもそう簡単なことではないのです。

また、賃貸住宅にはないコストもかかります。メンテナンス費用は自己負担ですし、固定資産税もかかってきます。単純に住宅ローンの返済だけでは済まない、ということを覚えておかなければなりません。

独身者が購入するなら戸建とマンションどちらがいいのか

賃貸住宅と持ち家のメリット・デメリットを押さえたところで、次は「購入するとして、独身にとっては一戸建てとマンションのどちらがいいのか」ということを考えてみましょう。

こちらも各個人のライフスタイルや考え方によって正解は存在しませんが、メリット・デメリットを知っておくことで自分に合うものを選択することができるはずです。

一戸建て購入のメリット・デメリット

【一戸建て購入メリットその1】隣家にそこまで神経質にならなくて済む

マンションのような集合住宅ならば、すぐ隣や上下階に住人がいるということもあり、迷惑をかけないように気を遣わざるを得ない部分があります。

逆に、他の住人の発する音などが気になる、ということもあるでしょう。

一戸建ての場合は、たとえ隣家があるにしてもマンションほど近い距離ではないため、そこまで神経質になる必要はなく、伸び伸びと暮らせるといえます。

【一戸建て購入メリットその2】部屋数が多く用途の自由度が高い

一般的に、一戸建てはマンションに比べて部屋数が多かったり、部屋自体の面積が広かったりすることが多いため、最低限の生活スペースだけでなく趣味のスペースや書斎などを設けることが可能です。

また、ペットを飼ったり楽器・ガーデニングを楽しんだり、ということができるのも、マンションより自由度の高い一戸建てならではといえるでしょう。

物が多くて収納スペースに困っていた人も、収納部屋としてひとつ部屋を用意する、ということができます。

【一戸建て購入デメリットその1】手入れが必要なところが多い

部屋数が多く、広いということは、それだけ掃除をすべき場所が増えるということです。普段しょっちゅう使わない部屋も定期的に手入れをする手間も出てくるでしょう。特に2階建ては、階段や2階の廊下なども掃除をしなければなりません。

また、庭付きの一戸建てであれば庭の手入れも必要になります。ガーデニングをする気がない、庭の手入れにあまり興味がない、時間がないといった場合は、庭付きは避けた方がいいかもしれませんね。

【一戸建て購入デメリットその2】各種費用が高くなる場合がある

一戸建ては、総じてマンションよりも光熱費が高くなる傾向にあります。広さがあるうえ、基本料金が高いということも理由です。

また、建物や家財にかける保険料も一戸建てはマンションより高くなることが多いため、全体的に見てマンションよりもかかる費用は大きくなる傾向があります。

そしてもっとも大きいのが、メンテナンス費用です。維持管理にかかる費用はすべて自己負担であり、マンションのように修繕積立金を払っておけば管理会社がおこなってくれる、というわけにはいきません。

今はよくても、将来の改修・補修のために貯蓄をしておく必要があるでしょう。

【一戸建て購入デメリットその3】防犯面の不安がある

一戸建ては、防犯に関しても自己管理・自己負担しなければなりません。マンションのようにオートロックが万全で警備員が巡回している、とはならないため、自分で防犯カメラを設置したり、鍵を二重にしたり、ということも考えなければならないでしょう。

【一戸建て購入デメリットその4】近所づきあいが必要になることがある

一般的に一戸建て住宅が多数存在する地域は住宅地であり、地域によっては町内会・自治体などがあり、持ち回りで役職に就かなければならないということもあるかもしれません。

その際にはご近所づきあいが密に発生し、周囲と関わる機会が増えるでしょう。

人と関わることが苦にならなければ問題はありませんが、苦手な人には大きな負担になる可能性があるといえます。

マンション購入のメリット・デメリット

単身者は部屋数をそもそもそんなに必要としないので、一戸建てではなくマンションで十分、マンションの方がメリットは大きい、と感じる人は多いかもしれませんね。一戸建てのデメリットは、裏を返せばそのままマンションのメリットであり、また同様に一戸建てのメリットはマンションのデメリットです。

両方とも見ていきましょう。

【マンション購入メリットその1】生活の利便性が高い

分譲マンションというのは、たいてい駅などが近く交通の利便性が高い立地にあります。食材や日用品の買い物に困らず、大体のことが徒歩圏内で済ませられる、ということが多いのです。

また、マンションの管理体制や設備も便利です。宅配ロッカーが完備されていたり、24時間いつでもゴミ出しができたり、有用な共用施設が使えたりと、毎日の生活を滞らず豊かなものにする手伝いをしてくれるでしょう。

【マンション購入メリットその2】住み替えを考えたときに売却しやすい

マンションは一戸建てに比べて資産価値が落ちにくい、という特徴があります。立地が良く、間取りや広さが広く需要があるもので、管理体制がしっかりしているものであれば、万が一住替えするために売却したいというときにも買い手が見つかりやすいでしょう。

【マンション購入メリットその3】安全・安心である

オートロックが備えられていたり、管理人が常駐していたりというだけでなく、そもそもの構造が頑丈で耐震性や防火性に優れている、自然災害に強いという点も、家を空けることが多い独身者には安心できる要素であり、大きなメリットといえるでしょう。

また修繕管理費を支払っていることで、定期的に建物共有部や設備のメンテナンス・修繕が実施されるのもありがたいですね。

【マンション購入デメリットその1】制約が多い

マンションは一戸建てに比べて安心感がある分、制約も多いものです。まず間取りは自分で自由には決められず、初めから設計されたものを選ばなければなりません。管理規約に沿っての生活が原則であるため、リフォームにも制約が発生する場合もありますし、ペット飼育ができるかできないかも規約次第です。

【マンション購入デメリットその2】維持費用が高め

マンションは管理体制や定期的なメンテナンスに安心感がある反面、その分の出費はもちろんあるため、一戸建てよりも維持費が高めの傾向があります。管理費や修繕費、そして場合によっては駐車場代もかかり、これは住宅ローンの支払いが完済しても続くものなので、注意が必要です。

【マンション購入デメリットその3】周囲に気を遣う

集合住宅であるマンションは、隣家や上下階の住人に気遣いが必要です。反対に、周囲の生活音に煩わされる可能性もあるでしょう。

騒音トラブルなどに発展してしまうと、持ち家である分、これから先の人間関係にも響いてしまううえ、簡単に引越しもできません。気遣いやある程度の我慢が必要になります。

独身で住宅を購入する際の注意点

ライフスタイルの変化に対応できるか

住宅を購入するということのメリット・デメリットは前述した通りですが、やはりもっとも考えなければいけないのは「簡単に住み替えができない」という点です。

しかし、長い人生の間ではライフスタイルが変化することももちろんあるでしょう。たとえば、結婚することになって現在の住まいが手狭になったとき、転勤で引越ししなければならなくなったとき、収入が減ったもしくはなくなってしまったとき。現在住んでいる持ち家を、どうしたらいいかという問題については、あらかじめ考えておかなければならないでしょう。

そのためにも、前項で少し触れましたが、「売却するときに買い手がつきやすい物件」を選んでおくことが重要です。

買い手がつきやすい住宅とは、「資産価値の落ちにくい」物件です。

具体的には「利便性(立地や環境)が良い」「建物の状態が良好である」「管理状態が良好である」などといったものです。また、新築よりも中古物件の方が資産価値は落ちにくいといわれています。

物件選びをする際には、一戸建て・マンション問わず、このようなポイントを頭に入れておきましょう。

間取りはどれくらいにするか

前述したように、「趣味部屋などを作りたくて部屋数を多めにするために一戸建てを選ぶ」というケースでもなければ、特にマンションにおいて「間取りはどれくらいのものを購入しようか?」という疑問はまず初めに浮かぶでしょう。

一般的には、「自分の生活空間プラス1部屋」が理想といわれています。独身の方なら2LDKが狙いどころということになります。

広すぎる気もしますが、もしご縁があって結婚することがあれば、夫婦ふたりで当面はそのまま暮らすことができますし、親と同居するなどの可能性も出てくるかもしれません。

そのような予定がなくても、物置や客間として利用することもできるでしょう。

もちろん、予算との兼ね合いもあるため、じっくり検討したいところです。

マンション購入なら新築よりも中古を

特にマンションにいえることですが、購入するなら新築よりも中古がおすすめといわれています。物件数が圧倒的に多いのと、すでに入居者が入って時間が経っているため建物の状態や住民の様子・管理体制などがよく見て取れる、というメリットがあるからです。

自分がどんな日常生活を営みたいか、その希望によってはすでにできあがっているコミュニティーの雰囲気を知れるのは大きなメリットです。新築ではそれがこれから構築されていくという楽しみもあるでしょうが、やはり安心感を選ぶなら中古住宅がよいといえるでしょう。

まとめ

今や「住宅を購入するのはファミリー層」という概念は当たり前のものではなくなりました。しかし独身の方が持ち家を所持するなら、注意点やポイントをしっかり押さえておくのがよいでしょう。

もちろん独身の方だけでなく、さまざまな層の「住宅購入を考えている方」にも、本記事が参考になれば幸いです。

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