フェンスの解体は自分でできる?役割・種類・費用目安・トラブル回避方法も

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住宅のまわりを囲うものには、堅固な塀だけではなく、もう少しシンプルな「フェンス」というものもありますよね。

ひと昔前は、防犯や境界線のためのものとしてのフェンスが多くありましたが、最近はオシャレなエクステリアとしても活用されるため、デザイン性が高く、また材質にもこだわったものがたくさん見られます。

しかし年月が経てばフェンスも老朽化し、解体や撤去をしなければならないこともあるでしょう。

今回はフェンスの役割や種類などを踏まえたうえで、解体工事を考える際の注意点を細かく説明していきます。

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フェンスとはどのようなものか

フェンスの素材にはさまざまなものがあり、それぞれにメリット・デメリットが存在します。どんな構造なのかということも併せて見ていきましょう。

フェンスの種類・素材

アルミ形材

アルミ製のフェンスはもっとも一般的であり、直線的でシンプルながらも縦ライン・横ライン・網目・格子など豊富なデザインやカラーが用意されています。そのおかげで、門扉やカーポートなど他のエクステリアも同じシリーズのデザインでそろえて、統一感を演出することも可能です。

耐久性や頑丈さはそこそこです。錆びることはほぼありませんが、アルミ鋳物に比べると少し弱く、しかしそれゆえに比較的安価に抑えられるという特徴があります。

アルミ鋳物

繊細でエレガント・スタイリッシュなデザインのものが多く、目隠しには不向きですが、とても「雰囲気が出せる」フェンスのひとつです。

細い割には重量があり、耐久性も高いものが多くなっています。

スチールメッシュ

フェンスの中では安価ながらも耐久性が高めで、もっともコストパフォーマンスが良いという特徴があります。メッシュ状なのでこちらも目隠しにはなりませんが、境界線としては十分な役割を果たしてくれます。

木製

木のぬくもりを存分に感じられるという最大のメリットがあるものの、耐久性には期待できず、またメンテナンスが大変なものも少なくありません。

人工木・樹脂

木製よりは耐久力が少々高く、ナチュラルな雰囲気も出せる人口木や樹脂製のフェンス。竹垣のようなデザインのものなどは、和風の庭にもよくなじみます。メンテナンスも本物の木よりはしやすくなっています。

とはいえ、アルミやスチールに比べるとやはり頑丈さでも劣るのは仕方がないところでしょう。

フェンスの構造

本体

フェンスの本体部分は、大体が横幅2mで設計されており、高さも20cm刻みとなっているものが一般的です。

フェンスのデザイン性がもっとも現れる部分です。

本体と本体をつなぐ部分です。これが存在していないと、耐久性に問題が生じます。上述したようにフェンスの本体部分は横幅が2mで設計されているものが多いため、この場合柱も2mおきに存在しているということになります。

端部カバー

フェンスの端部分の切り口につけるカバーです。デザインによっては不要な場合もあります。

目隠しカバー

ブロックとセットになっているタイプのフェンスの場合、フェンスとブロックの間にわずかな隙間ができます。そこをふさぐ役割を果たすのが目隠しカバーで、たいていは本体と同じようなデザインとなっています。

解体した方がいいフェンスとは

さまざまな役割を果たしてくれるフェンスも、いつかは撤去の時期を迎えます。そろそろ解体した方がいいかも?という目安について見ていきましょう

明らかに老朽化しているのがわかる

見た目にも傾いていたり、さわるとグラグラと不安定だったり、明らかに老朽化しているとわかるようなフェンスは撤去を考えるべき時期に来ているといえるでしょう。また目に見えてひびが入っているなどという状態のものも同様です。

そのままにしておくと、台風の強い風や地震などで吹き飛んだり倒壊したりという恐れが出てきます。放置せず、早めに対処を考えましょう。

築年数が経っている

目立った老朽化の傾向が見受けられなくても、目に見えないところで劣化が進んで強度が落ちているということは十分考えられます。

フェンスの耐用年数をよく確認し、それを目安として撤去や解体を考えるのがいいでしょう。

フェンスの解体費用相場

家屋などと共にフェンスも解体した場合は、フェンス自体の解体費用はそこまで大きな金額がかかっていないような感覚があります。これは家屋のような大きなものにはやはりそれなりに高額な解体費用がかかるため、フェンスの費用額があまり目立たないということや、家屋の付属物のような扱いで割安になっていることもあるためです。

ではフェンスのみ、単体で解体工事を依頼した場合はどれくらいの費用相場になるのでしょうか。

これは一般的な一戸建て住宅では、大体3~30万円を目安に考えておけばいいといわれています。

とはいっても、この目安金額の間にもけっこうな開きがありますよね。これは、解体するのはフェンスの一部なのか全部なのか、材質は何か、ブロック塀の土台部分はあるか、などの要素で金額にかなりの差が出てしまうからです。

業者にはあらかじめしっかりと見積を依頼し、納得のいく明細を出してもらってから工事を行いましょう。

フェンスの解体の流れ

基礎部分を掘り起こす

フェンスの解体は、フェンスの下にブロックがある場合はブロックの基礎部分を、直でフェンスがある場合はその基礎部分を、まず掘り起こすところから始まります。いきなりフェンスの本体をひきはがす、ということではないのですね。

本体の解体

基礎部分を土中から引き抜いたら、それから本体の解体が始まります。解体後は当然廃棄物となるため、なるべくコンパクトになるようまとめなければなりません。

もし解体するのがフェンス全部ではなく一部である場合は、残したフェンスの側面部分を研磨して仕上げる作業も必要となります。

基礎部分の補修

基礎を引き抜いた部分は、最後にモルタルで補修が必要になります。

フェンスは自分で解体できるのか

家屋など大きな建造物と違って、フェンスくらいなら自分でも解体・撤去ができるのでは…と考える方も多いでしょうが、軽い気持ちで取り掛かるのはやめておくのが無難です。

まずコンクリートの基礎を掘り返すだけでも本格的な道具が必要ですし、仮にフェンスのみの場合でも、支柱部分すべてに基礎が設けられていることが多いため、やはり基礎の掘り返しには時間も、手間もかかります。

また、本体部分を引きはがすときにも、きちんとした道具や装備がなければ怪我にもつながりかねません。さらに基礎部分の補修ともなれば、素人にはお手上げと言わざるをえないでしょう。

甘く見ずに、業者に依頼するのが時間的も費用的にもベストである可能性は高いといえるでしょう。

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トラブル防止のために

フェンスの解体の際にもっとも気をつけなければいけないのは、解体自体よりもその事前確認です。

フェンスの重要な役割のひとつとして、「境界線」というものが挙げられています。特に住宅が密集している地帯では、隣家との境目の目印としてフェンスが設置されているけれど、実は気がついたらいつのまにか存在していたものだから、我が家のものか隣家のものなのか知らない、ということもありえるのです。

自分のものだと思って解体したら、実は所有権は隣家にあった…という事態になれば、当然トラブルにつながるでしょう。

フェンスの解体工事は、依頼する前にまずしっかりとフェンスの所有権のありかを確認することが重要なのです。

まとめ

敷地の境界線、目隠し、オシャレな外観…と役割豊富なフェンスは、家屋などに比べると構造はシンプルであり、解体・撤去は簡単に済みそうですが、自力で行うには相当の準備や覚悟が必要なものです。

解体の手順や費用目安を踏まえたうえで、業者に依頼することを前向きに検討し、予想されうるトラブルを回避しながら進めていくといいでしょう。

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