家屋の解体工事をすることになったけれど、具体的には何をするんだろう……?
大きな金額が必要なぶん、知り合いには聞きづらいですよね。
そこで、一般的な解体工事の流れについてまとめました。
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まずは下見から!
1.現地調査・下見
問い合わせた際に大まかな価格を伝えられていたとしても、必ず解体業者に現地を見てもらい正確な見積り(現地調査)をしてもらいましょう。
遠く離れた家でも、できる限り立ち合って業者とともにチェックすることをおすすめします。家具や家電の処分も頼む場合は、内部も見てもらいましょう。
そのほか、気になる点や心配なことをあらかじめ全て確認しておくことことが望ましいです。
2.見積り請求
現場調査後、業者に見積書を請求します。調査の際に話したことと矛盾がないか、金額に不審なところはないか、よく確認しましょう。納得できればOKを伝え、本契約をします。
また、解体工事をするには各都道府県知事宛ての届出書や分別解体等の計画表など、何枚もの書類が必要です。たいていは解体業者が書類作成や届出を代行しています。そのため契約時に委任状を一緒に記入するのが一般的。念のため、提出した書類はコピーをもらうようにしましょう。
3.近隣への挨拶
工事日が決まったら、近くの住民に家屋を解体する旨を伝えましょう。業者だけでなく、施主が直接気持ちを話します。業者と一緒に伺い、事情を施主が、専門的なことは業者が応えるのがベストです。
挨拶する範囲は明確に決まっていませんが、隣接する家、道をはさんだ向かいの家、そのほか迷惑をかけると思われる家屋にはご挨拶に行くべきでしょう。
4.ライフライン撤去の手配
解体工事が始まる前に、ライフラインをストップさせます。電話でできる手続きがほとんどですので、早めに終わらせておきましょう。
電気
電力会社に電話して使用停止をしたい旨を伝えます。停止日を伝え、未払いの料金の支払いについて確認しましょう。後日、電力会社が電柱からの引き込み線やメーターを取り外します。
ガス
都市ガス、プロパンガスともにメーター部分に貼ってある会社に連絡します。電気と同じく、停止日と未払いの料金について確認しておきましょう。
水道
水道は、解体工事の際に工事用水として利用します。そのため、水道局には解体工事をすることを伝え、これまでの生活用水分を精算してほしいと伝えましょう。工事で使う水道料金の請求については解体料金に含まれているのか別精算なのか、解体業者に確認しておきましょう。
電話
NTTの営業所に停止日を伝えます。停止後、NTTの業者が電柱からの引き込み線を撤去しに来ます。
そのほか、衛星放送や有線、浄化槽などがあればこちらも処理しておきましょう。
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いよいよ解体!
足場・養生の設置
ついに解体工事が始まります。まずは足場と全体を覆う養生シートを設置。
養生シートは解体する際に出る家屋の破片やホコリ・ゴミを飛散させない効果があります。さらに激しい騒音を抑える効果も。養生シートの設置は義務付けられてはいませんが、トラブルを抑えるためには欠かせません。
そして何より「この業者は周囲に気を遣っているんだな」というアピールになり、近隣住民からのクレームを減らすことが期待できるのです。
6.内部の解体
いきなり重機で壊すのではなく、まずは手作業で撤去できる畳やサッシ、建具、石膏ボード、また屋内に残った家具や雑貨などの不用品を処理します。
7.建物の解体
壁・屋根・柱などだけが残った状態の家屋を重機で解体します。ホコリが飛ばないよう散水しながらの作業です。場所の都合で重機が使えないような場合は、最初から最後まで人の手で解体する「手壊し解体」を選ぶこともあります。
また廃棄物を運び出すトラックを路上に停めるため、通行人が多い場合は誘導員を置きできるかぎり迷惑にならないよう努めます。
8.地中の確認
家屋を解体し廃材を搬出したら、廃材の欠片(ガラ)が地中に埋まっていないか、基礎はすべて取り出しているかを人の目で調査します。
悪質な業者の場合、このチェックをしないだけでなくガラをわざと地中に埋め、処理代を浮かせようとすることもあるので注意しておきましょう。
9.整地
整地とは解体後の土地を平らにすることです。細かなゴミも処分して、地面を固める転圧機と呼ばれる機械も活用し、きれいに整えます。
10.工事完了
可能な限り現場に立ち会い、ガラがないか、きちんと整地されているかなどを見ておきましょう。
以上が解体工事の大まかな流れです。
家屋の広さや建材、道路状況によって手順や作業が変わるため、解体を検討しているならばまず見積もりを出してもらい検討をつけることが大切です。
「解体の窓口」では各地域の業者に一括見積りを注文できます。それぞれの条件を比較して、後悔のない解体工事にしましょう!
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